日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

「ウサギはなぜ嘘を許せないのか?」著マリアン・M・ジェニングス

2007-03-13 22:57:56 | 本・映画・テレビドラマ・絵・音楽
帯に「全米ベストビジネスブック選定」とあります。
新書本サイズの本です。
私的には、★★★★★。

へぇー、この本がアメリカで評価されているのか、と、うれしくなる本です。
日本版もたちまち3万部突破とあり、これからも爆発的に話題になったらいいな、と思います。

書いてあることは、アメリカ人の8歳の少年エドにだけ突然見えるようになったのっぽのウサギの話。
ルール違反しようとすると、のっぽのウサギが暴れだし、ウサギが平穏に頷く選択をするエドへと変わって行くのです。
必死に勉強しても、カンニングする友達より悪い評価しかもらえない現実。
卒論をネットで購入する友人を横目にしながら、黙々と自前の論文作成に励むのだけれど、評価はちゃっかり購入したほうが上。
社会にでても、同じことの取り返し、…。
でも、この作者は優しい。
後になって成功の女神はエドに微笑むところまで書いてくれている。

大切なのは「早く」ゴールすることではなく、「悔いなく」ゴールすることである。  ーウサギの台詞ですー

そういえば、ウサギ、私の傍にもいます。
ウサギ、というより、もうひとりの自分といったらいいかもしれません。

日本に乗り込んでくるアメリカ企業というのは、力が前面に出てくるイメージですが、こんな本が評価されるのもアメリカという国であるのだとしたら、私のイメージのアメリカ、ニュースで企業のTOBなどで話題になるアメリカは、全体の中の一部分なのでしょうか。

良い本でした。
ビジネス本のメルヘンコース、なのかもしれません(笑い)。
お勧めです。



コメント (2)
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