日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

やっぱり「篤姫」、楽しみなドラマです。

2008-04-21 08:13:48 | 本・映画・テレビドラマ・絵・音楽
日曜の8時はテレビの前に座れない状況なので、いつもビデオで。
でも、帰宅するとすぐビデオの電源オン、という毎週です。

幕末を生きた人、歴史となっている人なのに、画面を見る私はいつの間にか、彼女を応援し、彼女の台詞に応援されている。
聡明な彼女の吐く台詞、薩摩おんなここにあり、でまったく嬉しいのだけれど、
でも、待てよ、と私の襟首を引っ張っているもう一人の私(?)もいる。
以前、「徳川慶喜の孫たち」(?)とかタイトルされた本を立ち読みしたことがある。作者は当のお孫さんのひとりだったか、お孫さんを母上となさるお方だったか?
母上は著者に対して、「生涯自分の着物を自分でたたまなくてはならないような(惨めな)暮らしはさせたくない」と、言われて育ったとか。
一読して、「は?」でした。
お偉い方々は、着物を着るのも、突っ立っているだけで、誰かが着せてくれ、脱いでも誰かがたたんで片付けてくれる。
お母様にとって「着物をたたむことは、お付の者の役目」
そう思われたというお母様、
篤姫の周りの女性陣もこの類の価値観で埋め尽くされているのではないか、なんて下種の勘ぐりがちょっと頭をもだげる。
本当の力量のある政(まつりごと)の任を担っている人には、表層的なところに大きな意味を置かない、本当のところをみる目を持っているハズでしょうが、形が、形だけに終始する時代が長く続くと、ことの軽重が狂ってくる。
はて、自分が突っ立っているだけで、豪華な着物を着せてもらえることが、満たされた生活、なのだろうか・・・。
などなど、ちょっと横道にそれた思いを抱いたり。
きっと、実際はテレビ脚本ほど、篤姫の役回りがくっきりと見えることはなかったのでは、と思いながらも、爽快で聡明な篤姫の台詞に、美酒の想いを味わっています。
コメント
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