日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

青空文庫で「よだかの星」(宮沢賢治著)を読む

2012-01-24 09:02:38 | 
あの宮沢賢治の名作です。
小学校の低学年の頃の教科書に載っていたのは多分抜粋だったのでしょう。
挿絵の記憶があって、なんだか物悲しい感覚が残っていたけれど、筋の詳しいところはおぼろげなままで、半世紀!以上経っています。
青空文庫のおかげで、容易く読める、なんという便利さ!


ー抜粋ー
 よだかは、どこまでも、どこまでも、まっすぐに空へのぼって行きました。もう山焼けの火はたばこの吸殻のくらいにしか見えません。よだかはのぼってのぼって行きました。
 寒さにいきはむねに白く凍りました。空気がうすくなったために、はねをそれはそれはせわしなくうごかさなければなりませんでした。

以上、抜粋おわり

ああ、この文章のあたりで、あの挿絵があったのだと、語調とともに懐かしく思いました。
ぼんやりだった話の筋もわかりました。
宮沢賢治の捉えている世界の大きさ、気づいていることがらの細やかさに胸打たれます。
きっと、6つ7つだった、あの頃のわたしは、よくわからなかったのでしょうね。ただよたかが可哀想な鳥だとは思ったけれど。

webで誰でも読めるようになっている青空文庫で検索すれば出会える16ページの小品です。

こちらでどうぞ。
コメント (7)
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