日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

この歳だから見えることなのかも・・・。

2012-11-25 16:01:38 | 私の雑感あれこれ
フレンチレストランに行って、お寿司屋さんに行って、そしてホテルでも。
よく似た光景が目に付き、そしてまだ思い出せる。
その1、フレンチレストラン
ドライブの目的地にあるレストランでランチをしていると、薬剤(?)を注入しながら(だから、病院内のように液体容器がぶら下がった器具を引きずりながら)のお父さんを連れた50代ぐらいの息子が入ってこられました。
そういえば、私の後ろのテーブルは「リザーブ」の札が立ててありました。
お父さんの何かのお祝いなのでしょうか。医療器具をつけてまでの…ですけれど、お父さんをこんな形でもてなしたいという息子さんの思い。素敵な父子だなと思いました。

その2、回転寿司屋さんで
回転寿司といっても、注文すれば目の前で握ってくれるし、ネタも大きくて新鮮。で、近頃は週一ぐらいで行くようになりました。
先日の休日、50代の男性がひとりで隣の椅子に座りました。一皿手にして、なんだか手持ち無沙汰にしている。男性1人でね~、といぶかっているとトイレにいっていたのか、口紅をきちんと塗った70代の多分母親が隣に。
母子連れだったのです。息子が母親をお寿司を食べに誘ったのでしょうか。お母さんうれしさが、不自然なまでの真っ赤な口紅に現れています(笑)。「海老とろうか」といった息子のしぐさに、「トロがいい」と母親の声が聞こえたりして。
忙しい仕事を抱えている50代には、普段と違ったテンポの時間だろうけれど、いい光景だな、と思えました。何かの記念日なのでしょうか。

その3、リゾートホテルで
夕食の席から部屋へ戻る途中だったでしょうか、エレベーターへ向かう廊下を歩く後ろ姿の残像が。背の低い老人の歩みに合わせて、傍らの男性(多分息子)もゆっくりです。ああ、父親を誘って来たのだなと思いました。息子は歩みも覚束なくなった父親の手をとっていました。言葉はなくても、安堵、信頼、という交信が行き交っているのだろうな、と。

私の父親は一人息子だったこともあり、老親への配慮は嫁(私の母)の役割でした。そんな風土の中で育ったものですから、「親の世話をする男性が珍しい」と感じる面もあるのでしょうね。今は、弟が母の面倒を率先してみてくれているのですから(勿論お嫁さんの配慮もいっぱいあります)、私の実家も旧弊返上です(ほっ)。
「よいこと」だと思います。「もろもろを嫁がすべき」のウェイトから[こどもだから親を配慮すべき」に重心が変わってきたこと、うれしいです。

振り返ってみると、私は結婚して以来一度も母と2人きりで食事に行った記憶はありません。電話が架かってきて、「あなたと話せて今日はシアワセだ」なんてのはありますけどね。もう、レストランへ食事に誘うことは無いでしょう。
ひとつ、来春ウチの庭が花でいっぱいになるころ、弟夫婦と遠出してきてくれると最高だと夢見ています。





コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする