日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

苦手。

2017-02-18 09:10:44 | 社会問題
昨日はいつもの3人でランチ。
5月の一泊旅行の打ち合わせのため。
なんと○○マダム的なのでしょう、と自分でも思う。

で、おしゃべりもたっぷり。
旅行の打ち合わせ以外は、健康のこと、親の介護のこと、減らしているけれど、まだやっているそれぞれの仕事時間のこと、など。

で、昨今耳にする貧困問題も話題に上る。

(友人A)
「軍事費にどんどんつぎ込まないで、福祉に回せばいいのに、今の政権は軍事費の拡張ばかりで、、、」
「憲法9条があるのに」「戦後70年、9条で日本の平和は守られてきたのだから、なにも変えることなく、軍事費を増やす方向に持っていくのは、危ないよ。この国の、いまの政権は、危ない」

(私)
戦争は、絶対したくない。軍事費を増やすと戦争をしたい国になる、のだろうか。

戦争をしたくない、のは私も同じ。平和な国でいてほしい、のも心の底から思っている。

でも、日本の周りの国々の状況は、この70年でがらりと変わった。私たちはこれからもこれまで通りの平和でいいとしても、覇権主義の国からみたら、納得するのだろうか。憲法9条が守ってくれた、という言い方をすると、リベラルで高邁な理想を貫いている人に見られて、心地よいけれど、実際には、核の傘の下にいたから(日米安保条約のもとにあったから)ではないだろうか。

9条が守ってくれている、は本当だろうか。

尖閣諸島も安保条約で守るべき範囲に入っているかどうか、アメリカのトップが交代するたびに、その意向を確認して、守備範囲と答えてくれた、と胸をなでおろしているところはないだろうか。

どうあるべきという問題じゃなく、現実問題として。

アメリカが範囲外と答えられたら、私たちの国はどう反応するだろうか。

きっと、そういう回答にならないための、手厚い配慮が日本とアメリカの間でなされているのだろうと、勝手に思っている。

(友人B)
アメリカからは言いたい放題言われるのは、もうコリゴリだから、日本もきちんとアメリカに頼らなくてもいいスタンスを持つべきよ。

(私)
特に、トランプ政権になって、一番に握手をもとめ、ハグをいとわない政治を選択しているのが私たちの場合(手厚い配慮)です。
自立した国になりたい。でも、そうなるためにはさらにどれだけのコストがかかるのか。
持たない、作らない、持ち込まない、の三原則を基本的には貫いてきた(そのために、軍事費予算を減らして経済復興に充てられた)路線から、独立した軍備を持つ国になるというのは、70年間も9条慣れしてきた私(たち)には、現実問題として考えることは難しい。

友人Aにも友人Bにも、そうだね、と同調できないので、この話題に向かいそうなときは、最近は口をつむぐことにしている。
きっと、武器を作らない路線のために、高額な買い物をしているのだろうな、と思ったりしている。
多くの先進国は軍事産業が政府の中枢と密着しているらしい。→ おいしい業界らしい。→ 戦争があったほうが儲かる。でも、自分たちの国ではやりたくない。→ アフリカ、東南アジア、中東で武器の消費 → 国のGDPに貢献

武器に関する3原則を掲げている日本は、確かに理想です。(実際は関連部品製作など微妙なのかもしれませんが。不知)
科学技術が進歩して、軍事技術も高度化されたから、従来型の戦争はもう起きない、と書いている本もあります。
私などには、解決の策などないのですが、核ミサイルがしばしば飛んでくる現状で、飛ばしている国は、9条を持っている国には落とさないという確信はどこにもなく、やっぱり、力の均衡が抑制に繋がっていると思います。

私は、長い間、憲法前文も9条も、その他のいくつかの条文も大好き少女だったけれど、「平和な国である」が憲法よりも、もっと大事なので、そこのところが微妙に変わった、おばさんです。

だから、Aさんのように口火を切られると、応じるのが苦手、というテーマでした。

 






コメント (3)
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