日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

ちょっとばかり、功を奏したというか、、、。

2020-09-25 07:24:20 | 私の雑感あれこれ
先日、2種類のひとり暮らし高齢者の名簿を渡されていて、片方しか載っていない人が14名もいたことから、載っていない方々を訪問し、登録申請書を預かってきました。
その時に、お一人から問い合わせがありました。
今年の初めに妻が亡くなって、一人になった男性です。お子さんはいないそうです。
緊急連絡先をどう書いたらいいか、とのお尋ね。
これまでは妻の姉妹が県内にいたので、お葬式などで来てもらっていたけれど、これからはどうだろう、と。
自分の兄弟は関東地方で、緊急時にもすぐに駆け付けられないし、おまけに80過ぎの高齢者です、と。

私も若くはないので、想像はつきます。

その時の私の応え。

あなたが緊急事態というのは、数年先のことかもしれない。その時に何年も前に亡くなった奥様の高齢の姉妹を頼ることになっても、どうでしょう。遠方かもしれないけれど、ご自分のご兄弟を記載しておいた方がいいのではないでしょうか。そのご兄弟は高齢で動けなくても、身内であるのは承知しているので、自分の子供に頼むなりしてくださるのでしないでしょうか。
とにかく、遠方であっても空欄にしないで書いておいてくださいね、と。

たまたま書類を持参したときはお留守で、名刺と合わせて書類を投函してきたので、お互い顔を知らないでのやり取りです。

翌日、これまた私が不在だったので、我が家のポストに登録申請書が入っていました。

そして、旅行から帰ったその日。
電話がかかってきました。
そのご本人から。
突然心筋梗塞で入院することになったので、今、〇〇大学病院にいる、と。
(電話連絡が取れるほどの病状とのこと)
甥が来てくれた、とも。
(よかった~。これまで県内の奥様側の親族との交流が多かったでしょうけれど、兄弟さんの息子さんが対応してくださったのです)

あの電話の時、自分に何かあったときに、これからどうなるのか、の不安げな空気を感じたのですが、駆け付けてくれる身内がいるとわかって、ご本人にとってもプラスもあったのではないでしょうか。

で、私への頼み事は、新聞が溜まっていて、不用心ではないか、ということ。新聞店に留めてほしいと伝えてほしい、のふたつ。

お安い御用です。

早速、郵便受けに押し込まれるように入っている新聞を預かり、新聞店に事情を話して配達をストップしてもらいました。

疲れ切って、本当に疲れ切って、自家用車から降りてもすぐに脚が前に出ないような私だったのに、こんな時にはエネルギー注入されるのです。苦笑


実は、我が家も身内が近くにいない、ということでは同類です。
ひとり暮らし、といっても、車で〇分、というケースも多くあり、羨ましい限りです。
でも、結果としての現実があるのですから、なるようにしかなりません。

最初の対応の時、連絡先が書いてあれば、必ず連絡取りますから大丈夫ですよ、と言って電話を切ったけど、ご本人にはそれで大丈夫だろうか、という思いも半ばあったに違いない。
そうそうに、入院が現実となって、身内が駆け付けてくれたというのは、すこしほっとしたところがあったのではないだろうか。

退院したらお電話ください、とメモを残してきたのだけれど、まだ、電話はない。
あの電話の声はしっかりしていたから、スケジュール通りに退院できるとは思っている。








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