日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

先回と今回、選挙でここまで意思表示がくっきりでるものなのですね。

2007-08-02 11:17:34 | 社会問題
刺客と称される人たちが次々に当選を決めていき、自民党の圧勝という文字が躍ったのは、ついこの間と思っていたのに、今回の参院選は「歴史的敗北」とのこと。
コレほどまでとは考えていなかったけれど、「だろうな」とは予想された結果でした。
「美しい日本」ではじまり、戦後レジュームからの脱却と謳って、教育基本法を変え、憲法を変えようとする方向性。
もしかすると、軍国主義から民主主義への変更が不本意だったのかと、思えてしまう言い回し、なのに、その危うい表現をすることに、感度が鈍っているように思える。焦土から10年、20年と復興への道を歩んできたことを正当に評価することよりも、それらをさも否定するかのようなスタンスが判らない。

どちらかというとその分野の得意な人に丸投げ、と揶揄された前政権と違って、安倍政権の人事は顔なじみ採用といった感がある。
新聞拾い読みしかしない私の語るところではないけれど、今日の紙面から

赤城氏、事務所の領収書を公開しない理由について
     -抜粋-
「誰から何を買ったのかが分かれば、この店が支持しているとかまで明らかになる。(領収書は)ある意味、後援会名簿そのもの。全部公開した例は聴いたことがない」
えぇ!選挙に立候補するって、そんなものですか。
と思う。
こんな表現まで子細に新聞記事されて、お気の毒、とは思うものの、国政を預かる代議士さんが、買い物することで票集めをしていたとは・・・。

そういえば、私の体験
用事を済ませて、車を発車させようとしたら、エンジンがかからない。
はたと、困っていたら、すれ違った車から中年男性二人が降りてきて、自分の車のバッテリーとつないで、充電してくださった。
勿論、「ありがとうございました」と頭を下げた途端、「市会議員の○○です。彼は秘書です。選挙の折は、一票を」としっかり聞かされてしまいました。
ム、ム、ム…。

それから随分経って、彼は収賄容疑だとかで議員辞職した記事を新聞で読みました。

そういえば、赤城さんも農林大臣就任早々に、関係団体から寄付金を受けていて、あわてて返還した、という経緯もありましたね。

政治の世界、なんと、オヤ、です。



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「フューチャリスト宣言」梅田望夫・茂木健一郎 対談 (ちくま新書)を読む

2007-08-01 08:14:30 | 本・映画・テレビドラマ・絵・音楽
梅田氏はあの「ウェブ進化論」の著者。
茂木氏はテレビ「プロフェッショナル仕事の流儀」のあの人です。

お二人の毛色の似ているところがあるためか、対談の歩調は快適。
私などは、幕の陰から覗かせてもらっている程度の、観客(読者)に過ぎないけれど、読んでいて、リベラルさ加減が心地よい。

どこかに所属したい、過去の実績で評価されたい、という発想から自由。
何をしてきたかでなく、何ができるか、であるべきだと。

どの章から読み始めても、惹き込まれるのだけれど、

抜粋
  中略 偶有性の喜び、自分の人格をより高度なものにしていく喜びは、おそらく人間が体験できる喜びのなかでももっとも強く、深い喜びではないでしょうか。食べる喜びなんて、お腹がいっぱいになっちゃえば終わりだし、性的な喜びだって限界がある。学ぶ喜びって、限界がないんですよ。インターネットというものが、「学ぶ」という最も根源的な、オープンエンドな(終わりのない)喜びを大爆発させる機会を与えている。まさに、「知の世界のカンブリア爆発」です。しかも、一部の特権的な人にだけでなく、あらゆる人に、発展途上国の人にも、その可能性が広がっている。



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