日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

舛添要一著「永田町VS.霞ヶ関」を読む

2007-08-03 10:35:13 | 本・映画・テレビドラマ・絵・音楽
著者舛添要一氏は参議院議員になる前、テレビのTVタックルでよくお見かけした、国際政治が専門の元大学の先生です。
今回が6年の任期の改選期ということもあり、選挙前の今年5月に出版された本。

安倍首相もそうだけれど、名の通った政治家の皆さん、よく考えられた、(殆どの場合、自分を売り出すための)題名を付けて、時期を得て出版なさるから、その類なのかもしれないけれど、あまりその手の本を読んだことがないので、比較はできない。

この本、読みやすい。
現在の永田町と霞ヶ関の解説本として、分かりやすい。
東大の教養学部で教えていらっしゃった先生というキャリアだろうか、自分に好都合な話に偏るのではなく、素人の読者に、こう説明したら理解できるだろうか、という視点で書かれてある。

威張っていない。
自分が属している自民党の「仕組み」、国会議員の「仕組み」、官僚と大臣の「仕組み」が、なるほどと頷ける。
力を蓄えるためには、毎日の研鑽が必要であり、その場として、毎朝の各部門ごとの部会が開催されている、とのこと。

私は、たまたまこの本を目にしたわけだけれど、国民にこんなに明朗に解説できる人が、政治に関わっていると思うと、少し元気になる。

「地盤・鞄・看板」で、政治をやられたら叶わない。
政治家が力を付けることによってこそ、霞ヶ関に頼るのではなく、霞ヶ関を利用できる、行政府をもてるのだろう。

一票を投じる資格しかないけれど、やがてはよくなる、そう思いたい。

PS.本の発行時期が時期だけに、現政権ヨイショの文章になっているところも確かにあります。



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「緑のオーナー制度」・・・もうそんな月日が流れたのですね。

2007-08-03 07:45:03 | 社会問題
朝のテレビニュースで、林野庁募集の「緑のオーナー制度」の話題
信州大学の野口教授 「国が言うのだから間違いないだろう、と言うことで信用したのだから、補償問題になっていくのだと思う」
えぇ!おかしいな。
昭和59年から平成10年にわたって募集がなされた、「緑のオーナー制度」の話。

募集が始まったその最初の頃。
一口50万円。私自身は、「あーぁ、捨て金かな」思ったけれど、「緑の森を育てるのに自分が一役買っていると思うと楽しいから」と説得されて、家人が申し込んだことを覚えている。
結果、落選して出資はしなかった。
その時点で、森林育成はおいしい話ではない、損しなければ儲けもの、とウスウス分かっていたハズ。
そもそも「投資のお誘い」だから、どこにも元本保証と書かれてはいない。

それなのに、専門家としてコメントを求められた上記教授は、補償も止むを得ず、なんてことを口になさるとは…。

国が詐欺のようなことをしたのならば、賠償問題もアリだろうけれど、「投資」と持ちかけたのだから、それを理解して応募したと解釈して差し支えないと、私は思う。

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