「我、自衛隊を愛す、故に、憲法9条を守る」は、今年3月1日初版。朝日新聞の書評欄を見て家人が購入したもの。
今まで、どこか自衛隊の存在が9条違反なのだから、このまま無理を通し続けるのは…、という心理も心のうちにあった。そんな私だったけれど、朝日新聞の書評欄を読んで、すっーと、自分自身の理解の扉が開いたような思いを味わったのは確か。
なのに、我が家のリビングの書架に立てかけられているのに、今日まで読みなかったとは…(ま、今日読んだのだから、それはいいとして)。
著者というか、本の中身は防衛省元幹部お三方の見解が現れている。
第1部 小池清彦(1937年生まれ)の主張 -国民の血を流さない保障が九条だー
朝日新聞の「どこへ行く自衛隊」と題したシンポジュウムでの発言に加筆したもの
第2部 竹岡勝美(1923年生まれ)の決意 -憲法九条改定論を排すー
第3部 箕輪登(1924年生まれ)の遺言 -命をかけて自衛隊のイラク派兵を訴えるー
自ら原告となって、イラク派兵した国を訴えた裁判における、本人尋問で、裁判官、弁護士からの質問に答えたもの。
いずれも、戦後の廃墟から立ち直ってきた日本を、自衛隊という組織に関わってこられた方々。その方たちによる発言だからこその、肉薄した説得力がある。
「国家の品格」とか「女性の品格」とか、品格と言い回しが流行する昨今だけれど、小池氏の明瞭で説得力のある「意見」に接して、品格とは、こんな姿をしているものではないだろうか、と先ず思った。
そして、第3部の80歳になる箕輪氏の一貫した行動にも、武士道って、これを言うのではないだろうか、と、「武士道」なる本を読んでもいないくせに、独り言ちしている。
読後感にこんな感慨を覚えたのは、西ドイツの元大統領ワイツゼッカー氏の演説文を読んだときだったような…。
この本に出合えたことで、よい一日でした。
今まで、どこか自衛隊の存在が9条違反なのだから、このまま無理を通し続けるのは…、という心理も心のうちにあった。そんな私だったけれど、朝日新聞の書評欄を読んで、すっーと、自分自身の理解の扉が開いたような思いを味わったのは確か。
なのに、我が家のリビングの書架に立てかけられているのに、今日まで読みなかったとは…(ま、今日読んだのだから、それはいいとして)。
著者というか、本の中身は防衛省元幹部お三方の見解が現れている。
第1部 小池清彦(1937年生まれ)の主張 -国民の血を流さない保障が九条だー
朝日新聞の「どこへ行く自衛隊」と題したシンポジュウムでの発言に加筆したもの
第2部 竹岡勝美(1923年生まれ)の決意 -憲法九条改定論を排すー
第3部 箕輪登(1924年生まれ)の遺言 -命をかけて自衛隊のイラク派兵を訴えるー
自ら原告となって、イラク派兵した国を訴えた裁判における、本人尋問で、裁判官、弁護士からの質問に答えたもの。
いずれも、戦後の廃墟から立ち直ってきた日本を、自衛隊という組織に関わってこられた方々。その方たちによる発言だからこその、肉薄した説得力がある。
「国家の品格」とか「女性の品格」とか、品格と言い回しが流行する昨今だけれど、小池氏の明瞭で説得力のある「意見」に接して、品格とは、こんな姿をしているものではないだろうか、と先ず思った。
そして、第3部の80歳になる箕輪氏の一貫した行動にも、武士道って、これを言うのではないだろうか、と、「武士道」なる本を読んでもいないくせに、独り言ちしている。
読後感にこんな感慨を覚えたのは、西ドイツの元大統領ワイツゼッカー氏の演説文を読んだときだったような…。
この本に出合えたことで、よい一日でした。