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「お帰り 寅さん」鑑賞記

2020年01月14日 | 文学  コラム・エッセイ



寅さんに捧げた50作目


柴又帝釈天参道、ポスター2020-01-11 06:53:12 | 宗  神社・仏閣・著名な建物 

「お帰り、寅さん」

 コメントを頂いた方々に、草稿を室(ムロ)に入れて熟成させました。
まだ未発酵ですが、この部分は皆さまの愛と心でお読みください。
 
 

   


上映館前の掲出ポスター

 


お帰り寅さんスタッフ面々

 

 

昭和の時代から令和に虹の橋を架けた、
寅さんシリーズの50作」=山田洋次監督「お帰り 寅さん」を見た。

❶ 寅さんに捧げた映画と感動場面

作品を見終えて渥美清に捧げた、最初で最後の映画!だと思いました。
『寅さん映画』の数本しか見てないものが、感想を綴るのは奥がましが、

感動した場面は妻と死別し小説家の道を歩み始めた満男(吉岡秀隆)は、新刊のサイン会で偶然にも
初恋の人・及川泉(後藤久美子)と再会する。

現在はフランスを拠点に国連難民高等弁務官事務所の職員として活動している、泉は久々の帰国を機に半絶縁状態の
父親(橋爪功)の入居している介護ホームを訪問しようとしていたので、満男もそれに同行するのだった。

寅さんと言う鬼籍に入った人物を前面に出し、振り返る、想い出をよみがえらせる方式をとっていた。

現実のドラマが先行し、その後に過去の名場面(再生スクリーン)が映し出方式でした。
これが
ワンスモー、もい一度、ワンスモー、もう一度で何回か繰り返された。
チョイト不快を感じたものがあった。

寅さんがいなくなった寂しさから、在りし日の寅さんの昔話に花が咲き、蘇るあの日々。
満男にとっては伯父さんの一言一言が懐かしく思い出されます。

とは言っても破天荒な寅さんのこと、名場面で繰り広げられる寅さん、あらためて感じるのは
渥美清というまれな名優の凄さなのであろう。 





 「おかしいセリフをおかしいように喋るほど、愚かしいことはない」。
さくら達ちがこっそりメロンを食べているところに、寅さんが帰宅して起きる
一悶着(ひともんちゃく)。

メロンの箱を見た瞬間に「メロン事件」を思い出したが、やはりあのリリーの前で
メロンのエピソードは名場面。再生スクリーン場面では最高の見せ場であったように思う。

 

女性の見方(Y婦)

『家内も一緒に鑑賞した。感想を述べた。
寅さんとあらためて再会が出来て感激、鬼籍に入った有名な映画人の
男優女優(笠智衆・
三崎千恵子・太宰久雄・森川信・・等々)再びお目に掛かれて感激した。

この映画に携わった関係者各位の名前が、最後にずらずらとスクリーンに並び放映された。
最後・ラストに監督、山田洋次の字幕が出るまで誰一人として
席から立ち上がらなかった。』

この映画に思いを寄せ深く鑑賞した証であった。小生の思った、ワンスモーもう一度については
一言も感想を述べなかった、そこがよかったと逆の立場…を取っていた。



❷ハチャメチャ寅さんむかし話に咲く

「男はつらいよ、風の吹くまま 気の向くまま、旅に出る」
「困ったことは、風に聞け!」というセリフが寅さんの本文とするところでしょう。

しかし、鬼籍に入った寅さんが新たなドラマの主役となって演ずることは出来ない。
主役はあくまでも吉岡英雄であって、どちらかと言えば寅さんはわき役・・・・・・。

ハチャメチャな人生、日常生活をぶち壊すような、それでいて情に厚く女に脆い中から生まれた笑いとコメディー。

腹を抱えて泣き笑いするシーンがあちこちに見られた、寅さん映画でしが、
それが出来ない辛さがあったように感じました。

主役は満男(吉岡秀隆)で、寅さんは裏からガッチリ支えた。
そんな場面を見るにつけ寅さんは「寅さんの圧巻人生、素晴らしき役者人生だった」思いを新たにした。

 

 

 
❸寅さん映画と銀幕スター

お帰りなさい寅さんと言うタイトルだけ有って、バックの景色はほとんどが葛飾区帝釈天の近辺、
葛飾区内の人、また参道の商店街は喜んだことでしょう。

振り返り場面(シーン)をリアルタイムで、久し振りに過去のシーンを見ると、寅さんの妹役の倍賞千恵子、
シリーズを彩ってきたマドン役の女優陣の若々しさと美しさ、登場するシーンの活気、熱気に圧倒された。

渥美清の大真面目な演技と、彼を取り巻く演者達との絡み合いが絶妙であり、今観ても素直に笑える。
面白い。勢いのある喜劇で完成度が高い。

人気シリーズとして50作も制作された理由が納得できる。
 渥美清ね、やっぱりめっちゃ面白いですね。寅さん本当に面倒くさがり屋。

本当に面倒くさいけど断然お茶目。ユーモラスなのにどこでキレルと分からない怖さもある。
寅さんと一緒に暮らす人は居ないが、会うとチョウ楽しい雰囲気、絶妙でした。有難う寅さん。

寅さん映画は、これで最後であろう!!



山田監督から後藤久美子への手紙
(エピソード)


「(スイスの)ジュネーブの自宅に山田洋次監督から長いお手紙が届き『新作を作りたい。どうしても君が必要だ。どうにか考えてもらえないだろうか』と書かれていた」と、熱烈な出演依頼があったことを明かした

手紙からは「山田監督の(『男はつらいよ』)シリーズに対する大きな愛情と、『新作を撮りたい』という情熱をひしひしと感じた」とし、「読み終える頃には、引き受けるか否かを私が考慮する権利すらないのではないかとの思いに至った」と出演を受け入れた心境を説明した。 

 

 

寅さんは昔のままで出ています
           令和一月寅さん映画 (縄)

 

 

画像はすべて寅さんPC映画から抜き出し、使用させてもらいました。

 

 

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7 コメント

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お正月と言えば (ぶちょうほう)
2020-01-13 14:39:54
縄文人様 こんにちは
お正月と言えば寅さん(映画)・・・・そう言われていたのはもうひと昔もふた昔も前のことになるのでしょうか。
その寅さんが同じ山田洋二監督によって帰って来たことは聞いていました。
葛飾はご当地ですので、真っ先に上映されるのはよく判ります。
全国的に大人気の寅さんですから、近いうちにこちらでも見ることが出来ると思います。
この記事によって今度の映画が相当完成度の高いということが判りましたので、機会があればその名場面をもう一度見たいと思います。

ところで原節子さんと笠智衆の小津映画も味がありましたね。
返信する
みましたよ~ (momomama)
2020-01-14 07:13:14
おはようございます。
始まったとたんに 胸がいっぱい

寅さん って それぞれの心に残っている たった一人なのに
それぞれの寅さん
縄文人さん 私は毎回 拗ねて拗ねて 周りを困らせる土佐さんが大好きなんです。
今回は メロンでしたね。
自分の分がないって 拗ねていじけて ありったけの思いをぶちまけて
挙句の果てには
そんなに食いたきゃ 買ってきてあたまからかじりつけってお札を投げられる
そんな子供じみた寅さんが大好きです。
返信する
追伸 (momomama)
2020-01-14 08:14:09
昔の儘の寅さん これなら いくらでもDVDで見られますが
寅さんだけが若い・・・でも不自然じゃなく作り上げられるコンピュータ 素晴らしいですね。
エンディングロールまでみました。
なつかしいおなまえがいっぱい。。

上のコメントで 肝心な 寅さん を土佐さん と間違い 失礼いたしました。
返信する
あれから50年! (どんこ)
2020-01-14 10:00:04
年月の流れを感じます。
地元後援会長!!の縄文人さんとしては
思い入れもまた格別でしょう。

今から私も見に出かけます。
返信する
ぶちょうほうさん (縄文人)
2020-01-15 06:18:54


チョイト長文にわたりました。
最初に書きましたが、
想い出の場面、寅さんが出ます、そして現実とスライドする、これが何回も組み立てられて、
ワンスモーと言う型。
「お帰り、寅さん」ですからそのような形式を取らなければならなかったのでしょう。

やはり寅さんの右に出る役者はいないでありましょう。

全体的な画面・バックも葛飾柴又、帝釈天参道が多いように感じました。
やはり50作、もう寅さん映画はこれが最後でありましょう。
見ておいてよかったです。

返信する
momomamaさn (縄文人)
2020-01-15 06:30:33


仰る通り、寅さんだけが若い!!

  ・寅さんが昔のままで出ています

仰る通りです。

メロンをみんなで食べる、寅さん帰る
この場面見せ場でしたが、PCで2回ほど見て今回の映画に臨みました(偶然に)、
従ってかえってワンスモー。もう一度感が強く感じたのでしょう。

ハチャメチャ、言い出したら聞かない、何か問題を掻き立てる、女に脆く情の厚い寅さん、
この役は寅さんでないとやっぱり嵌まらない!!
渥美清は芸が上手でした。

おそらく最初で最後、≪寅さんに捧げた一本≫でありましょう。
有難うございました。

返信する
ドンコさん (縄文人)
2020-01-15 06:53:28


寅さん映画でしたら、ドンコさんに聞いとくれ!!
DVD
をすべてお持ちと伺っておりました、
先ずは、本家本元葛飾の住民が・・・・・・・・・・と思いまして先陣を切り鑑賞しました。

ハチャメチャ、常識破り、困ったことは風に聞きな!、情に厚くて女に脆い・・・・こんな人生役者を司ったら右に出る人いない、
やっぱり渥美清は天下一でありましょう。

私の感想は、ワンスモー、もう一度でしたが「これが寅さん・渥美清に捧げた最後の1本」
草葉の陰で、ゆっくりお休み・・・・そんな映画でした。

わたくし、生まれも育ちも東京葛飾柴又です。帝釈天で産湯を使い、性は車名は寅次郎
此の名セリフは、
作詞:星野哲郎.とは今初めて知りました。

そんなことから「寅さんが産湯は、この湧水を汲んで行き・・・・・・・」と伝説的に言い伝えられている、
柴又境内のご神水をUPしました。


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