私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

ナイトウォッチ

2006-03-26 18:09:32 | 映画鑑賞
ロシア№1大ヒット樹立!「マトリックス」を超える映像革命という宣伝文句の@ナイトウォッチ。
唐突にやって来る予言や、光と闇の戦いが、映像革命と言われる映像で語られる。映像革命なのは良く分かるが、お話が非常に微妙だ。

光と闇がお互いをけん制しあい、世の中のバランスを取っているというのは非常に分かりやすいが、ある予言から急にバランスが崩れるという展開は非常に唐突。(突然やって来るから予言する必要ありなのか?予言はいつでも唐突なのだろうか)光の裏が闇、闇の裏が光という展開はこのような物語にありがちの流れなのでびっくりしないが、どうも予言の信憑性を疑いたくなってしまうのだ。

エンドロールで、今見た内容のすべてを早送りで見せるという手法にも驚く。
そして大ヒット映画らしく、パート2に続くと思われる映像を一瞬見せる商売上手なところもあるのだ。
聞きなれないロシア語の響きを期待していたのだが、英語吹き替えで、更に微妙に台詞と違う英語字幕付きという不思議な状況。後半唐突に台詞がロシア語に変わったのもどうも理解できず。
話の内容上、夜の場面が多いのだが、夜であることに関しての配慮も特に感じられず。北の国は長い夜にも耐えうる我慢強さがあるのかと勝手に理解したりする。

うつせみ

2006-03-26 13:45:52 | 映画鑑賞
留守の家を探し、忍び込む青年テソク。(演ジュヒ)。故障した家電製品を直し、冷蔵庫の中の残り物で食事を作り、風呂に入り洗濯をし、記念写真を撮る。なんの目的があるかは分からないが、そんな風にして街を渡り歩く毎日。夫に暴力を受けている女性ソナが自分の跡をついてきても拒むことはなく、一緒に留守の家を探して歩く。

誰もが仕方なしに行う日常生活の瑣末な出来事の数々を、他人の家で行うことによってリラックスの要因にしているような不思議な青年。リラックスすべき自分の家を持たない青年が、他人の居場所であれだけリラックスできることの不思議さ。
自分の家が仮の住まいのような主婦ソナ(演 イ・スンヨン)も、他人の家の普通に生活するなかで、ちょっとした笑顔さえも見せるようになる。
自分の居場所はどこなのか、どうやって探せばいいのか、そんな事を考えさせられる不思議な2時間弱を過ごす。

他人の家を渡り歩く若い男性という奇抜な設定。そして主演のジュヒの声を最後まで聴くことは出来ない。主婦ソナの言葉も最後の最後に少し発せられるのみだ。
特異な設定でありながら、主役二人を見ながら感じる想いは、「よりそう」という穏やかな想いだけで、愛に狂う、愛を熱望するという焦燥感のようなものは感じられることはない。

主演二人イ・スンヨンとジェヒの目元がとてもよく似ているような気がした。
特にジェヒは最後まで台詞がないので、顔見つめているしかなかったせいだろうか。あの目を忘れることは出来ないと思う。

ジェヒ 若い頃の織田裕二にそっくりだと言ったらジェヒファンはどういうだろうか。持っている雰囲気は違うかもしれないが、容貌は似ていると思う。