スピルバーグの「シンドラーのリスト」
ポランスキーの「戦場のピアニスト」
そしてポール・バーホーベンの「ブラックブック」
同じ第二次世界大戦を題材にした映画なので、こんな風に宣伝されているが、作風はかなり違う。
映画館で見終わった後、家へ向かう足取りが重くなった「戦場のピアニスト」に比べて、この映画は裏切りについて考えることはあっても、深い喪失感をいつまでも感じさせる映画ではない。
裏切りについて、考えることはあっても同時に「面白かった」と言い切ってしまえる娯楽としての楽しさもある作品なのだ。
ストーリーを聞いて、シャーロット・ランブリングの出演していた@愛の嵐を思い出したのだが、この映画にはあんな濃厚な狂ったような雰囲気はない。
ナチに家族を虐殺された元歌手がその美貌と歌声でナチの将校に取り入る様子。更に頭だけでなく総ての毛を染めようとする姿は、氷の微笑でみせたあざとい映像を思い出させる。でもそんな画面がいくつも繰り返されて、この映画を面白いくしているのだ。
誰も信じることの出来ない戦争の愚かさを描きつつも、ちゃんと面白い映画といえる部分もあるというのは、非常に大事なことだと思う。
ドイツ将校ムンツェを演じたセバスチャン・コッホの話題が取り上げられることが多いようだが、レジスタンスの兵士を演じたトム・ホフマンの事も忘れてはいけないと思う。
ポランスキーの「戦場のピアニスト」
そしてポール・バーホーベンの「ブラックブック」
同じ第二次世界大戦を題材にした映画なので、こんな風に宣伝されているが、作風はかなり違う。
映画館で見終わった後、家へ向かう足取りが重くなった「戦場のピアニスト」に比べて、この映画は裏切りについて考えることはあっても、深い喪失感をいつまでも感じさせる映画ではない。
裏切りについて、考えることはあっても同時に「面白かった」と言い切ってしまえる娯楽としての楽しさもある作品なのだ。
ストーリーを聞いて、シャーロット・ランブリングの出演していた@愛の嵐を思い出したのだが、この映画にはあんな濃厚な狂ったような雰囲気はない。
ナチに家族を虐殺された元歌手がその美貌と歌声でナチの将校に取り入る様子。更に頭だけでなく総ての毛を染めようとする姿は、氷の微笑でみせたあざとい映像を思い出させる。でもそんな画面がいくつも繰り返されて、この映画を面白いくしているのだ。
誰も信じることの出来ない戦争の愚かさを描きつつも、ちゃんと面白い映画といえる部分もあるというのは、非常に大事なことだと思う。
ドイツ将校ムンツェを演じたセバスチャン・コッホの話題が取り上げられることが多いようだが、レジスタンスの兵士を演じたトム・ホフマンの事も忘れてはいけないと思う。