私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

光州5.18

2008-05-10 17:42:37 | 映画鑑賞
この映画の凄いところは、1980年5月18日に起こった光州事件のことに対してなんの予備知識がなくとも、一つの問題もないことだ。
予備知識がなくとも大丈夫ということは、娯楽としての映画としてキチンと成立していること。その上で人にやりきれない切ない思いを感じさせる。
後半の1時間位はずっとすすり泣いている人がいたが、本当にそんな気持ちになる映画だ。

政治背景。権力争い。そんなこととは無縁で暮らしている普通の看護婦や、タクシードライバーや学生が、唐突に軍隊に襲撃される。
目が合い、怖くなって逃げただけで路地に追い込まれ殴られる。
何故だが分からないけれど、勝手に暴徒呼ばわりされる。
何故だ!なんのために・・・
見ている方にも「何故だ?なんのために一体こんな風に攻撃されるのか?」そんな風に思う人々の気持ちが伝わってくる。
歴史背景云々というより、何故普通に生活出来ないんだという皆の訝しがる気持ちがストレートに伝わってくるのだ。
その悔しい気持ちが後半の涙に自然に繋がってくるのだ。

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二人きりの兄弟の弟を演じるイ・ジュンギ
タクシードライバーの兄 キム・サンギョン
看護師のイ・ヨウォン

イ・ジュンギが出ている犬とオオカミの時間、キム・サンギョンが主演の弁護士たちを楽しんで見ているところだったので、個人的にはそんな出演者達の演技を見るのも楽しみだったのだが、瞬発力が勝負のドラマとは違った雰囲気で見ごたえあり。

原題は華麗なる休暇 作戦名らしいが、なんて皮肉な作戦名なのだ。
韓国映画→おばさんの娯楽と思っている人がいたら、少なくともこの映画に関しては、そう思うのはちょっと勿体ないと思う。

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光州事件と検索すると、こんな本が出てくる。

光州事件で読む現代韓国 (20世紀を読む)
真鍋 祐子
平凡社

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