「市長を追い出す?市長が悪いことをしているのは知っているけれど、利用されたくないから・・・」と副市長の申し出を断るミレ。
「見込み違いだったか・・・」という副市長の言葉に腹が立っても、利用されたんだという思いから、どうしても副市長の言葉に頷くことが出来ないのだ。
市役所の前で一人頑張るミレの元に駆けつけるのは、勿論あの元局長だ。
「最後までやりぬく覚悟なら一緒に手伝うよ!」と、映画のポスターを真似して作ったプラカードを一緒に持ち市役所の前に立ってくれる元局長。
(この人いい人なのだ。しかし奥さんとはまったくタイプの違うミレと、同志のような心で結ばれているようだが、いいのか?)
しかし告訴しようという元局長のやり方だと、今仕事がなくて困っているクミや母親を助けることが出来ないと、悩むミレ。「卑怯だと分っていても仕方ない」と結局副市長の下を訪れ、結局市長に関する暴露書類を副市長から貰うことにするのだ。
なかなか決心が付かないミレを勇気付けるのかと思いきや「市長以外にも傷つく人が出るかって?そりゃ出るさ。それに責任を取れって?助けろって?いや、それをどうにかするのは、もう俺の仕事じゃないよ。君の仕事だ。」と案外(いや当然か・・・)冷たい。
なんで自分で暴露しないの?というミレの当然の問いにも、まぁ色々あるからと大人な回答で、何のしがらみもないミレに「新聞社に持って行こうと、直接市長に直談判しようと君の好きにすればいい。」と突き放すのだ。
しかしそんなミレが一晩悩み市長の告発文を町に配り始め、「安心して住める町をつくりましょう!」と同志を募ろうとする姿を影からこっそり見守ったりして、
利用するつもりが、なんだか彼女のたくましい活躍が好ましく思えて来たらしい。
ラブコメらしい展開だ。
ミレが市役所前に集まった人々の姿を見て涙を流している時に、市役所の中では、副市長が辞表を提出、そして市長はその職を追われとお決まりの展開。
ミレがこれからどうしようとちょっと途方にくれている時に、なんとあの元副市長がミレの元を訪れ、「会いたかった。用がなかったら旅行に行こう!いや用があっても旅行に行こう。」などと誘っているではないか?
何でいきなり旅行なのか?
唐突な展開だ。よく分らない・・・
***
ミレが「親指姫のように持ち歩きたい」と自分をだましたヒョンビン似の元彼に復讐するのを、とっさの機転で助ける元副市長。
更にニシンの髪飾りを彼女に返してあげるところなど、ロマンティックとは思えない場面で、ロマンティック度を上げようとしているのがこのドラマのポイントか。
「いい人のふりをしている奴!悪い奴!不実な奴!」「不実な街」など映画のパロディのポスターを誉めてくれて一緒に戦おうとしてくれる元局長もなかなかいい人だ。
奥さんと話している時よりも、ミレといる時の方が絶対生き生きしていると思うのだが・・・・
がけっぷちなはずのミレだが、男性二人に助けられ、ちょっとうらやましい。