パク・カの引き受けた引っ越しのために行った会長の家で、自分と瓜二つのテウォンの祖母である会長と遭遇するイ・ガクだが、皇太子然とした態度で、あっさり違うと否定。
パク・カは何かと騒ぎを起こすイ・ガクに辟易しているし、何が何だかわからないイ・ガクはGジャン姿でも皇太子然としているが、ニューヨークでテウォンを海に突き落としたテオだけはイ・ガクの出現と、テウォンとニューヨークであっているパク・カの登場に恐れおののくのだ。
引っ越しの手配をしたパク・カの義理の姉でもあるセナは、会長の命令で赤いジャージを着たイ・ガクを探すことになるのだが、そこはセナの恋人でもあるテオの方が何枚も上手だ。「僕が上手くトラブルを解決するから」と百貨店の商品券をパク・カに渡し、ちゃんと口封じ。セナが簡単にはイ・ガクを探し出せないように根回しだ。
しかし恋人であるテオに「母親はロンドンに居る」と簡単にばれるような嘘をつくセナも、小手先の小細工は上手らしい。会長に怒られたくない一心で、義理の妹であるパク・カにイ・ガクを会社に連れてこさせるのだ。
何も知らないイ・ガクの、コーヒーより乳飲料が好きという姿に涙を流す会長。
とりあえずは秘密はばれていないと安心するテオだが、イ・ガクは亡くなった自分の妻にそっくりのセナを見て思わず取り乱してしまうのだ。
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テオとセナの小手先の嘘つき合戦はこんな感じで進んでいるが、皇太子と3人の臣下カラフルカルテットは順調に現代社会に順応中。特にこの四人の妙な前向きさは、嘘っぽくても、見ていて元気になれるコメディらしい暢気さなので、非常に好印象。
廃品回収の中から衣服を調達、臣下三人はパク・カの仕事も進んで手伝い、ハングルも小学生のように覚え、エレベーターを個室と間違えるも、自動ドアの存在はキチンと把握できている様子。
皇太子故、肉体労働は避けがちのイ・ガクも、両班として当然のたしなみの書道でお年寄りの信頼を勝ち得て、オープンセールのための安いイチゴの収穫に貢献。コーヒーは苦く口に合わないが乳飲料とオムライスの美味しさは覚えた皇太子イ・ガク。
亡き妻を思い涙を流した涙を「この涙はコーヒーが苦かったから」と言い訳をし、三人の臣下たちには弱弱しい姿を見せたくないらしい。