
晴れているにも関わらず、スヨンの残した黄色い折り畳み傘を射し「秘密の友達でなく、秘密の恋愛をしよう」とスヨンを連れまわすジョンウ。
声が似ているから話さなくていいよ と言いながら「初めてのデートで行きたいところがあるんだ」とスヨンの母の務めるソルロンタンの店に連れて行くジョンウ。
ジョンウを懲らしめるはずだったのに、ジョンウに「ジョイ・・・」と呼ばれ、おどおどするのはスヨンの方なのだ。すっかり形勢逆転だ。
彼女本人の事も気になるが、捜査から外されても、刑事は刑事だ。
「屋台で携帯を失くしたと言っていたけれど、どこで失くしたんですか?」とフランスの携帯をどこで失くしたのか確認したいジョンウだが、スヨンは本当にどこで失くしたのか気づいていない様子。
(気づいていないということは、殺害したのはスヨンではない可能性もあるのか?それとも本当に携帯のことはなんにも気がついていないのだろうか?)
掃除のおばさんから、殺害に使われた薬物の名前も聞きだし、ジョンウの捜査は続く。
父と繋がっている警察の上長からは、捜査に無断で加わっていることを叱責されるジョンウだが、メンバーたちはジョンウが捜査に加わることを半ば黙認。
一人で殺害現場の駐車場も見まわったりして、逆にペアで捜査するよりも機動力が増しているのでは?と思える位だ。
殺害現場に残された痕跡から「犯人は女性だ」と目星をつけるジョンウの先輩。
そしてジョンウは一人捜査の最中に確認した防犯カメラの映像から、スヨンが殺害現場に来ていたことを知ってしまうのだ。
そしてジョンウの先輩は現場で見つかった携帯電話の持ち主がジョイことスヨンであることを知ってしまうのだ。。。。
スヨンの母親の住民登録番号が悪用されたりということはあっても、大部分の証拠はスヨンが犯人だと暗に示しているようだ。
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ミステリーな部分があるのはスヨンの事件だけではない。
ヘリとジョイが「養母」と呼ぶヘリの叔母さんのプールでの死亡事件も謎があるし、ジョンウの父の部下のあの男。「僕はお金が必要なだけ。」といいながら、ヘリをゆすり、さらにはジョンウの父の後妻の命令にも従っているではないか。
そしてジョンウの父の後妻の行動も怪しい。
さらにジョンウの父。彼は14年前のスヨンの様子は知らなかったはずなのに、随分ジョイの存在が気にかかる様子だ。
怪しいところがないのは、ジョンウの父の更なる隠し子がいたことを教えてくれたジョンウの腹違いの妹と、ジョンウに14年間片思いしながらも、スヨンの母を実の母のように慕うウンジュ位だろうか。
ジョンウの辛い勤務を支えているのは、後輩思いの先輩、そしてジョンウを実の息子以上に愛しているスヨンの母。
ジョンウの14年間を感じさせるエピソードの数々が、ミステリアスな謎解きの部分をいい感じで際立たせてくれている感じだ。