私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

若者を潰す“ブラック企業”―巧妙な手口・対策はあるのか―

2013-09-12 21:28:57 | なんということはない日常
帰宅してテレビをつけると、「若者を潰す“ブラック企業”―巧妙な手口・対策はあるのか―」丁度この番組を放送していたので、最後まで見入ってしまう。

少し前に読んだ本「ブラック企業 日本を食いつぶす妖怪」の内容を思い出しつつ、番組を見る。

従業員サイドからみた話は非常によくわかる。実際すべて本当の事だと思う。

しかしこの問題、ただただブラック企業が悪い、という見方だけでは片付かない問題があるんじゃないかと思う。
たとえば、以前だったらもっと給与に費用を割り当てられたはずなのに、時代の変化で別の費用が嵩み、売上では賄いきれずに人件費をそちらの費用にシフトしなければならないとか・・・(たとえばIT関係の経費や、情報セキュリティ関係の費用など従前には必要なかった費用の存在とか・・・ライバル企業との競争を考えると、開発に膨大な費用が発生するだとか。)
たとえば、どうやってもカバーできない売上の減少を人件費削減で賄おうとするとか。。。。
たとえば、OJTで長期的な教育をと考えていたが、OJTで人を育ててもすぐに辞めてしまう。それなら、人材は短期入れ替えと全く考え方を変えてもいいんじゃないだろうかとか。。。。

もちろん労使関係だけで考えれば、どう考えても使の方が力が強いに決まっている。
しかし産業全体で考えたり、世界の中の日本という立場で考えたりした時、使用者側がいつもいつも強者とは限らないと思う。
今までの理論や考え方が通らない現代の日本の中で、企業も今までとは全然違う立場にいるんじゃないだろうか。

そんな変わっていってしまった状況の中でバランスが崩れているんじゃないかとも思ったりする。

もちろん企業の社会的責任は重大だけれど、第二段階として別の見方も必要になるとかなとも思ったりする。

今の日本でどうやって利益を生み出すことが、労使ともに幸せな道なんだろうか。。。。。


ブラック企業 日本を食いつぶす妖怪 (文春新書)
クリエーター情報なし
文藝春秋