北欧推理小説の映画化をジョン・ウィックシリーズのプロデューサーが手掛け、クライブ・オーウォン、コモンそしてロザムンド・パイクなどの渋い面々が出演する。
私の好きなものがいくつもそろっているのだ。見逃すわけにはいかない・・・
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殺人罪で服役中ながらも模範囚の若い男に目を付けたFBI捜査官たちは、刑期を終えたい彼をスパイとして麻薬犯罪組織に送り込む。
外交官がNYに持ち込もうとしている麻薬を一斉摘発出来れば、家族の元に戻れるはずの男だったが、組織の仲間が潜入捜査中だったニューヨーク警察の捜査官を撃ち殺してしまったことで様相は一変する。
組織のボスから取引の失敗の責任を問われた男は、刑務所内の麻薬取引を仕切るように指示されるのだが、なんとFBIもここぞとばかりにその話に乗っかろうとするのだ。
家族の元に帰りたい一心でFBIと組織の中で渡り歩こうとしていた男は、仲間を殺されて犯人逮捕に躍起になっているニューヨーク警察までも相手にしなければならなくなる。
物語の舞台をニューヨークに変え、主人公を刑事から犯罪者に置き換えたストーリー展開を引っ張るのは、犯罪者とは思えないほどイケメンのジョエル・キナマンだ。
殺人犯であり、これ以上彫れないと思われる程全身が入れ墨で一杯であるにも関わらず、ただただ家族の元に帰りたい男としてあり続ける。
周りの渋い面々とのコントラストがなんとも言えない。
原作は未読だが、ラストシーンの雰囲気は、なんとなく小説の雰囲気を感じさせるものなのではないかと勝手に解釈する。
FBIに裏切られた情報屋、究極の脱出劇/映画『THE INFORMER/三秒間の死角』予告編
三秒間の死角 上下合本版 (角川文庫) | |
ヘレンハルメ 美穂 | |
KADOKAWA |