財閥一族でありながら、10年前に家を飛び出して一人ファッション業界で頑張ってきた女性セリ。
自分の恋愛スキャンダルも会社の宣伝に使い、会社を大きくすることに尽力(?!)する彼女にチャンスが訪れる。
後継者選びに悩む父親が「10年間頑張ってきた姿を見てきた。自分の後継者には彼女を選ぶ」と長男たちを差し置いて彼女を選んだのだ。
後継者に選ばれる記者会見を前に、ブランドのために自らパラグライダーに挑戦する彼女だが、突然の強風でトラブル発生。
飛ばされた彼女が降り立ったのは、非武装中立地帯だったのだ。助けてくれた将校ジョンヒョクが地雷を踏んでしまった隙に彼の元を逃げ出す彼女だが、北朝鮮の庶民の暮らしに驚きながらも、彼女が逃げ込んだ先(正確にいうと助けられた先か・・・)はあの将校の家だった。こんなことがあるのか!ドラマとはいえ、どこまで飛ばされたのか?更に夜間でもパトロールしなければならない部隊が60年物の蛇酒を「薬酒だ!」と言いながら飲んでいたことで、彼女が逃げた事を見逃していたなんて、そんな話があるだろうか。あるのか・・・ドラマだし・・・
一夜明けて、彼女に状況を懇々と諭す将校だが、彼女の方が何倍も強引で上手だった。
実際は彼女亡き後の後継者争いが白熱しているのも知らずに「私が居なくなって韓国は大騒ぎよ」と彼女の力説は止まらない。
そんな中、彼の家には「あの女性はどうやら死んだようです。心配には及びません!」と次々と彼の部下が集まるのだが、そんな彼女が目の前にいるのだから部下たちはビックリだ。「あなたたちがちゃんとしていれば私の事を報告できたでしょ。こうなったらもう報告も出来ないんだから」と強引な論調で、皆を共犯とみなす彼女。(彼女の事が分からなかったのは、エンジン無しのパラグライダー故、レイダーに引っかからなかったという事らしい)
自分が不時着した場所での勤務は昨日で終了し、しばらくはあの場所に戻らないと聞き、がっかりする彼女だが、そんな事ではめげないのだ。ジョンヒョク達もなんとかして彼女を南朝鮮(!)に送り返さねば自分達が危ない目に遭う事になる。「帰っても何も覚えていないし、何も見ていない」と彼女に約束をさせて、帰る手立てがキチンとするまでジョンヒョクの家で彼女を匿うことにする隊のメンバー達。(南北の言葉の差は、韓国ドラマ好きの隊員が通訳するというスタイルだ。)
キムチの貯蔵方法に驚き、食材の保管方法に驚きながらも、肉を所望し、アロマオイルだのバスソープを望む彼女・・・・
そんな彼女のために闇市で生活用品を整えるジョンヒョクだが、窃盗団が交通事故で全員死亡するという事故が多発したことを不審がる彼は平壌に報告に行くことを選択。そんな彼の行動を快く思わない保衛チームのチョの差し金で、セリが隠れているジョンヒョクの家が婦人チームのメンバーに抜き打ち検査されることになってしまう。乱れた生活をしていないかと、お互いに調査させてスパイだのを探し出そうとする活動らしい。
不本意ながらも父が政治局長という地位を利用して平壌から車を飛ばして家に戻るジョンヒョクだが、タッチの差で彼女の存在が見つかってしまうことに・・・・咄嗟の言い訳は「彼女は婚約者」というラブコメらしいものだ。
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エリート家族出身のジョンヒョクの事を、チョは快く思っていない様子。