先週、同じ病気で入院している友人を見舞ったばかりなので、記事を読むのがちょっと苦しかった。
20代の後半、パワフルな友人の「連休には旅行よ!」という言葉に引っ張られ、沖縄、北海道という国内から香港、シンガポール、プーケットそしてグアム・・・と手軽に行ける海外にもどんどん行くこととなった。次はオーストラリアに行こうと誘われた時には、「オーストラリアは新婚旅行に取っておきたい」と断ったりした。
今になってみると、あの時行ってもよかったなと思う。とにかく彼女がいなかったら、たぶんどこにも出かけないで終わっていただろう。
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そんなパワフルだった友人は数年前に大病をし、前回会ったのは、その病気の手術が終わったばかりの時だった。
「前に会った時も病室だったのに、またこんな風に病室で会うことになるなんて・・・・私はお酒も飲まないし、たばこも吸わないのに・・・」
そう話ながら、彼女は被っていた毛糸の帽子を外し、手術のために半分だけ短くしたという髪の毛を見せてくれた。傷跡は何十ものホチキスの針で止められていた。
手術から2か月近く経ち、「早く退院したいの」と繰り返し話す彼女。
「検査に行くので車いすに乗ってください?えっ?歩きたい?危ないからまだ歩いてはダメですね」という看護士さんの言葉を聞くと、もう少し時間が必要な感じだった。
どんな言葉をかければいいのか・・時々お見舞いに行くこと位しか出来ないのが辛い。