チョン・クムジャの前に突然現れた英語を操るケビンというビジネスマン。
彼女の勤務するローファームの代表の義妹が持ってきた大きい案件だ。
彼の会社(ファンド?)がグノシスという製薬会社の吸収合併を目論んでいるが、それを表立って行いたくないため、(まぁ 韓国の事は韓国の会社にお願いするのが一番という理由?)彼女の勤務する事務所に話しを持ち込んだらしい。
小学校に通う息子を育てるシングルファーザーの彼は「私生活のケアも含めてチョン・クムジャのサポートが欲しい」というなんだか公私混同のアプローチなのだが、彼女としては断る理由はない。
非常に子供っぽい対応を見せるユン・ヒジェの事など放っておいて彼のケアに当たるチョン・クムジャ。
しかし調べてみるとグノシスと言う製薬会社の業績はそんなに良くない。
当然何か裏があるに決まっている。その会社の主力商品である薬(オクトパス)が認知症の治療に効果があるようなのだが、グノシス社ではそれに気づいていないようなのだ。こっそりと吸収合併をして大儲けをしようという算段なのか。。。
調べるうちにグノシス社の社員のほとんどがある新興宗教の信者であることが分かり、それがまた絵にかいたような怪しい団体なのだ。
グノシス社の副代表の母が教祖らしいその新興宗教。副代表の妹は母に恒常的に暴力を振るわれている様子。
その彼女の様子を自分の幼い頃の姿と重ねるチョン・クムジャ。
幼い頃、孤児院から養子に行った先で暴力を受け、養母が殺された後、自分で自分にナイフを向けて父親が自分を殺害したように工作した過去を持つチョン・クムジャ。
それを手助けした孤児院仲間と二人だけの秘密だったはずなのに、出所した養父はその事実をネタに二人を強請ろうとしていたのだ。
「あなたは自分の世界にあった人と付き合うべき」とチョン・クムジャがユン・ヒジェを避けていたのはそんな理由からだったのだ。