世子との対決に勝利した事で、術士の一人として松林の総帥の元で修行することが決まるウク。
すっかり忘れていたが、今までの修行はあくまでもアマチュア世界で一人頑張っていたようなもの。これからが本格的な修行なのだ。
祝いの席で、世子からの祝いの酒も飲み干し、更に世子に対してお礼の返杯をする余裕を見せるウク。(世子も戸惑いながらも飲み干す懐の深さを見せるではないか・・・)
しかし喜んでばかりはいられなかった。侍女としてウクについて松林の総本山に入ろうとするムドクを阻むのは修行の壁。
術士たちは誰も自分の侍女などを連れて修行はしておらず、まだまだ見習レベルのウクは勝手に外に出る事も出来ない。
お互いがお互いを必要としているはずの二人が、ウクの覚醒で離ればなれになってしまうのだ。
師と弟子の別れとは思えない切ない別れの後、二人が再会を目指して頑張る姿がなんともいじましい。もう修行なんてどうでもいいのではと思える位だ。
白紙と思える本をムドクへの愛で読破するウクと、なんとかウクのそばにいようと松林の総本山での下働きの職を得るために厳しい選抜試験に挑むムドク。
そのムドクが試験に落ちないようにと世子とユル、ダングの三人があれこれ手助けする姿もいじましい。何気にムドクが大人気なのだ。
会えない二人が、けなげに過ごしている間にもなんとか権力を手に入れたいチン・ムの策略は静かに進む。
どうしても行方不明になった長女を探したい腹違いの姉を、なんとあ失脚させたいチン・ム。その悪だくみが水面下で静かに進んでいるのだ。