スノークの元、銀河の征服しようと暗躍するファースト・オーダーとレイア姫率いるレジスタンスの戦いは続く。
前作@フォースの覚醒の際には、過去の作品に遠慮した描写やストーリー展開が気になったのだが、今回はそんな遠慮は感じられず、逆になんでも盛り込んでやろうという気概が感じられた。
ただ、なんでもやろうという覚悟はともすれば盛り込みすぎ、散漫という批判を受けることになる。
私はスター・ウォーズをすべてリアルタイムで楽しんでいる世代ではあるが、ごくごく普通の映画ファン。しかしそんな私でも、祖父ダースベーダーに憧れるカイロ・レン、そしてルークの後を継ぐであろうレイの二人の感情の起伏がやや薄く感じられる。
(もういないことは分かっているのに、どうしてもハン・ソロやダース・ベイダー、そしてヨーダのようなカリスマを求めてしまう)
悪と正義の間で揺れ動く二人の感情が伝わってこそのストーリー展開であってほしいのに、そのあたりの伝わり方がやや弱い為、世代交代後は一体誰に肩入れして見ればいいのかと心配になる。
覚醒したはずのレイは、せっかく孤島にいるルークに会いに行ったのに、彼からは何も学ばず、結局ポテンシャルの高さだけに頼っており、最後はなんだかフォースではなく魔術らしきものを披露するなんて・・・
今回はマーク・ハミルとキャリー・フィッシャーが体現した時間の重みで、スター・ウォーズらしさが感じられたが、この後はどうするのだろう。。。
最後の戦いのシーン(深紅の砂埃が舞う惑星のシーンは綺麗だった)を見ながら、このストーリーをどんな風に収束させるのかそればかり気になってしまう。
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元ストームトルーパーのフィンと整備工のエピソードは、分かりやすくて良かったとは思うのだが・・・・これも時代の要請なのか・・・・・