アンディ・ラウ演じる怪盗は、刑期を終えた後も足を洗う事無く、自分を裏切った黒幕を探そうとし、ジャン・レノはそんな彼を再び捕まえようとする一匹オオカミ的な刑事役。
城に忍び込み、宝石を盗もうとする場面で出て来る最新の機器がなかなかの優れものだ。
更に宝石を追って、カンヌ、チェコ、そして確かウクライナ迄のヨーロッパ横断。これがビックリするほど景色がいい。雲ひとつない澄んだ青空の下でのカーアクション。ビックリするほど豪華だ。
流石中国資本とも思ったのだが、映画全体のテイストは、香港映画だ。チャイナのテイストは驚くほど感じられず、見せ場はジャン・レノでなく、出演時間は短くともエリックツァンががっちり固めている。
スリルとサスペンスは、程々な感じで、プチM:Iという感じ。香港映画好きとしては、そこそこ楽しく鑑賞。
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監督のスティーヴン・フォンは、プロデュースと脚本も担当。タンゴの音楽が流れる中で行われる金庫破りの場面はなかなかおしゃれだったと思う。勿論、窃盗団のメンバーを演じる妻のスー・チーを綺麗に撮る事も忘れていない・・・