ハギョンとシウが付き合っている事を信じられないハギョンの元彼ギジュンは、妻が不安を感じていることにちっとも気づく事なく、彼女が結婚後初めてのギジュンの母の誕生日の祝いの席に行くことを嫁の務めと思っている事に気づきもせずに、ハギョンとシウのデートを追跡するというどうしようもない行動に出るのだ。
見始めた頃は「最低な奴だな・・・」という思いだったが、ここまでやってくれると逆に面白くなってくる。見ている私は面白くていいが、同棲していた彼と別れ、幸せになるためにギジュンと結婚したはずなのに、お金に困っている夫に不安になり、ハギョンとの話し合いにも失敗する頼りない夫に妻としては、(彼女のやや自己中心的な思い込みを差し引いても)不満爆発なのも良く分かる。
妻の思いを何にも分かっていないギジュンは、シウに何だか良く分からない対抗心を燃やし、それにシウも我慢できずに応戦するという・・・笑ってしまうが、これが韓国語のサブタイトルが「社内恋愛 残酷史編」となっている理由だろう。
邪魔するギジュンがいても二人の交際が上手くいけばいいのだが、「社内恋愛 残酷史編」故、そんな展開になるわけもない。
ハギョンは「私がシウと別れたのは彼が独身主義者だから」とギジュンの妻から聞いて心が揺れ、シウもギジュンから「彼女は結婚も考えずに男性と付き合う事はしない」と聞きやはり心が揺れる。(ギジュン夫婦は、夫婦ともども黙っていられない性格のようだ。)
そこにハギョンの破談に心を痛め、なんとしても彼女に良縁を準備してあげたいハギョンの母が何も知らずに参戦。とにかく前のめりに娘の幸せを望む母の態度に悩み、更に新しい恋愛の先に結婚というゴールが無い事に悩み、その上チームとして仕事上の責任を取るという事に悩むハギョン・・・
*****
特ダネを求めて気象庁に乗り込んでくる一人の記者。どこの世界にも自分の利益だけを考えるハイエナのような輩がいるのだ・・・