BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

西尾維新 『悲業伝』 感想

2014-07-06 17:13:29 | 西尾維新
待ちに待った、空々くんが主人公をはる伝説シリーズ第5弾!
というか、四国シリーズ?第4弾!

あははー、いやー、参りましたー。
なんだよ、これ―!!! ってな感じで、
しかし、あー、やっぱりそうきますよねーw

ホント、面白いな!西尾維新! でした!

ということで、いくつか重大なネタ?にも触れそうなので、とりあえず、いつもどおりスペース空けておきます。











































































いやー、まいったな~。
100頁くらい読んだところで、あー、これ、今回、空々くん登場しないんじゃない?と思ったら、ホントに出なかったよ!

というか、最後の最後で登場なんて、何マジで「英雄」してんだよ!、おい!と思ったよ。

ていうかさ、「心なき少年の、非業の死」って、完全に嘘っぱちだったね!w
だまされたー!

・・・なのだけど、いやー、ところが、この、空々くんたちが全然出なかった今回は、正直なところ、『悲報伝』や『悲惨伝』よりも面白かったと感じたのが、読後の最初の印象。

左室長と氷上さんが魔法少女の衣装をパッツンパッツンに着込んでの、全編羞恥プレイが繰り広げられる中、まさかここで、手袋ちゃんが本編にここまで絡んでくるとは、という感じで。参りました。

というか、左+氷上の羞恥プレイがデフォルトなので、それだけで常に笑いがとれてしまうあたり、西尾維新、スゲー、と思った。参ったよw

で、今回は、『悲惨伝』、『悲報伝』の裏で、地撲を脱走し四国に上陸した左+氷上ペアの話だったわけだけど、結果的に、いままで四冊分の物語を設定情報的に補完しつつ、既に死去したあの人たちも回顧シーン、というか、時系列を遡った場面で登場するという、なかなかにファンサービスにも徹した展開で、素晴らしかった。

というか、この『非業伝』で、半ば後付の理屈で、今までの謎、というか、伏線もどきを一旦畳んで、それで、次作『悲録伝』で、一応は、この「死の四国ゲーム」をクリアする方向みたい。

多分、一つ一つちゃんと拾っていったら、あー、なるほど、あそこのネタはこのためのものだったのね、とか、いろいろと符合するのだろうな、と思いながら途中を読んでいた。

あと、過去2冊ほどの間、実はほとんど忘れ去られていたように思えるけど、「敵は地球」ということもきちんと確認されてよかったな~、と。

実際、四国編になってから、もう何やってるんだか、わからなくなってたからね。
単なる人類同士の内ゲバじゃないか!と。

まぁ、そのあたりの不満の代弁もちゃんと氷上さんがしてくれていたので、大分、ガス抜きにもなったエピソードであったかな。

にしてもねー、この先、手袋ちゃんがどう「悪堕ち?」するかは気になるな。彼女、どう考えても、空々くんの鏡のような存在にされてきているように思うのだけど、果たして、元祖空々くんとの違いがどう描かれるか、だよね。

彼女が手にするであろう?「究極魔法」も気になるし。
というか、魔法がロストテクノロジーというのは何ぞ?と思うし、左室長が、魔法と科学のコラボにマジ感動したという場面は、伏線として生きていくのだろうね、きっと。

で、空々くんの鏡、という意味ではロボの悲恋もそうだけど、彼女?は彼女で実は、やっぱり「最終兵器」でした!ということが明らかになってきたようなので、となると、四国ゲームのラスボス?たるキャメルスピン(これもどうやら人間ではないらしい)とマッチアップする際に生きてくるのかな。

いや、もしかしたら悲恋のプロトタイプたる恋風号がなんか化けるのかもしれないがw

ということで、空々くんは全然出てこないけど、四国ゲームの仕掛けや魔法や魔女、魔法少女の位置づけがよくわかって、物語が大分整理されてきた気がする。

きっと、これはまだ続くね~。

だけど、次作が『悲録伝』というのはどうにも数合わせのダジャレが厳しくなってきた感は否めないのでw、どこまで続けるのか。
単純に考えて十までは続けそうだけどね。
化物語が完結するから、西尾維新的にはちょうどいいのかもしれないけど。

しかし、今回の話の肝は何気に「進化」や「環境適応」、「適者生存」というところだよね。最初に、進化は実は単なる「変化」でしかなくて、進むも退くもないということが書いてあったのは、なんというか、西尾維新の世界観が表されているようで、へぇ、と思ったし、その後の、手袋ちゃんエピソードを通じて、なるほどね、と思った。

というか、この「進化」の観点は、今後の「地球との対決」の上ではものすごいキーワードだよね、きっと。

もともと、世間一般に「環境保護」とか「地球に優しく」なんてエコな考え方が通念になっているところで、いかにも西尾維新らしいちゃぶ台返しとして「地球撲滅」をうたっているわけだから、その地球との争いを「進化」や「淘汰」という言葉を通じて表すのは面白い。

そのあたり、何気に、チーム白夜の魔法が「風・水・土・木・火」という具合に、四元素や五行と微妙に被らせているところもあるのだろうな。

あるいは、最後にスクラップが「化石にしてやる」と土石を流してきたところも、地球の力の反転利用のようで興味深い。

なんていうか、この世界の魔法は、そうやって古代の錬金思想っぽいところに落ち着かせるのかもね。

意外と、悲恋が、賢者の石っぽいもので、人間化してしまうのかもしれないw

ともあれ、四国ゲームが、ゲーマスの登場など、ホントに見た目「ゲーム」っぽくなっていく一方で、これがロストテクノロジーとしての魔法、それも究極魔法を呼び覚ますための儀式だった、というところが、仕掛けとしては気になる。

西尾維新はあまり背景設定で物語を動かす人ではないけど、どうもこの伝説シリーズは、というか、四国シリーズwは、彼なりの「ゲーム」を前提にした小説のつくり方、に挑戦しているようにも思える。どことなく『ハンター×ハンター』にも似ているように感じるのは、そのせいなのかもしれない。

ということで、思ってた以上に面白かった。

『悲報伝』よりもはるかに面白いと思ったのは、きっと、最後の場面で、氷上さんが、それまでのクールビューティとかわだかまりとかすっ飛ばして、空々くんとは違った正統派の「ヒーロー」を演じたからなんだろうな。

カッコ良かった。

ていうか、ワンピのエースもそうだけど、火vs炎、とか、火どうしの対決ってなんか胸熱だよね、それだけでw

いや~、次作が楽しみだ~。

四国ゲームの決着だけでなく、地球との最終決戦?をどうするのか、つまり第二の「大いなる悲鳴」をいかに回避するのか、あるいは、対処するのか。大元の話にどう引き戻すのか。その辺りの、西尾維新の手腕に期待したい。

ホント、楽しみだな―。
年内には『悲録伝』、出るかなー。

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UQ HOLDER! 打ち切り?

2014-07-03 19:20:11 | UQH/ネギま!
なんかUQHの打ち切り説、でてるのね。
確かに「最終決戦!」って中扉にあった。
で、どう考えても、フェイトとの闘いが最終決戦ではないと思うけど、しかし、「いざ、最終決戦!」の「いざ」の部分に注目すると、フェイトとエヴァの再会が最終決戦?の火蓋を切るってことなのかね?

とはいえ、それが「最終決戦」と言われてもな~。

そうなると、確かに打ち切りなんだろうな。
ま、そうなっても仕方ないと思うけどね。

結局、UQHがちょっとは読めるようになってきたのは、刀太が闇の魔法を使ったあたりで、どうやら、刀太がネギの魂?の転生先、というか「器」であるらしいことがほのめかされたあたりからだし。

でないと、いくら主人公とはいえ、いきなりフェイトとガチでやりあえるわけないよね。

で、盛り上がり始めたのもフェイトが出てきたあたりからだけど、これだって、フェイトが空港?だっけ、そこにやってくるところを待ちぶせして拉致しようという作戦なわけだから、およそ対決っぽくないよね。

でもフェイトが出てくると、ネギま!臭は増すわけで。

ということで、結局のところ、ネギま!の影が濃くなればれなるほど、まぁ、読めるかな、と思うだけのことで、今までのところで、そもそも刀太が魅力ある主人公か?って言ったら、全然そんなことないしね。

そもそも、刀太はこの世界の秘密にかすってすらいない。

となると、確かに、エヴァとフェイトが、20年前だか30年前だかのいざこざについてあらかた吐露したところで、とりあえず、新生「白き翼」とUQHがバトルして、喧嘩両成敗で終わり!ってのがいいところなのかもね。

むしろ、UQHは「ネギま!2」の序章としてあっただけで、一旦幕引きして、新たに「ネギま!2」として、30年前のエヴァとフェイトの因縁を描いた方がよっぽど読者のニーズにあってるんじゃないかな、と思う。

もう言うのも飽きたのだけど、とにかく、刀太も九郎丸も魅力なさすぎ。
バトル、つまらなすぎ。

つまりは、新規に書かれた要素で面白いところがほぼ皆無。
キャラ的にありそうなのはホント、夏凛だけだしね。

ということで、打ち切りと言われても全く驚かない。
むしろ、ものすごい納得。
それで、ネギま!2として仕切り直ししてくれたほうがわかり易い。

とはいえ、さすがに、ネギま!世界、飽きてきたのも事実。

やっぱり、ネギま!でちゃんと最終コーナーの部分を描かなかったのが、ジワジワと効いてきてる。あんな半端な終わり方さえしなければねー、と。

ともあれ、41話だね、まずは。

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UQ HOLDER! 第40話 感想

2014-07-02 18:36:40 | UQH/ネギま!
ほう、なんか、いろいろと動きだそうだね。
というか、次回、エヴァとフェイトが相対する場面は、一つの山場になるんだろうな。

ということで、むしろ、41話が要!

しかし、30年ぶりの再会か。

前に書いたように、やっぱりネギの処遇を巡って、エヴァとフェイトで決裂したってのが、UQHの話の肝なんだろうね。

まぁ、いろいろと考えるのは次回を見てからかな。

しかし、急速に、ネギま!臭が増してるな―w

あと、一つ気になったのは、九郎丸が言っていた「裏火星」ね。
ということは、火星の出身なんでしょ?
となると、刀太の世界はほんとに地球なのかね?
むしろ、地球を模して作った「表火星」なんじゃないの?と思う。

やっぱり、そこが気になるな―。

ただ、その場合、なんでアルが剣になっているのか?
魔法世界の住人は現実世界では人の形を取れないから剣になった、というなら、ここは現実世界=地球なのか? いや、表火星もテラフォーミング後は現実世界なのか?

とかね。

もっといえば、今いるエヴァは、本物のエヴァなのかね?

もしも、ここが火星であるならば、むしろ、例の「闇の魔法」の巻物の中にいたニセエヴァなんじゃないの?とかね。

そうすると、何かといえば、大人バージョンになって、ロリエヴァとの違いを見えつけようとしてもおかしくないかな、とかね。

というか、そもそもキリヱの「超能力」とか、フェイトですら理解不能ってあたりがね。
要は、魔法とか科学とかとは別系統の異能、ってことでしょ。
しかも、ゲームをやり直す、という。

だとすると、むしろ、造物主に近い能力じゃない。
となると、千雨あたりが、チートな能力として開発したプログラムがキリヱの本体とかじゃないのかな?
今回の、石化魔法解除「アプリ」というのが、どうにもプログラムっぽいし。

どうもこのあたりに鍵があるように思えるんだよね。

要は、ネギの魔法研究開発能力と、千雨のプログラム能力との掛け算で、魔法とも科学とも異なる次元の能力を生み出したってことで。

そういえば、千雨はアーティファクトの能力にも干渉してたしね。

あ、そうか、そもそもアーティファクトって何?誰が付与しているの?って疑問もあったよね。つまり、魔法能力を授ける存在がどこかにいるわけで。

そういう意味では、エヴァvsフェイトの罵り合い?も楽しみだけど、フェイトすらも理解不能なキリヱの異能の正体がとても気になる。

ということで、UQH、だいぶ盛り上がってきたような気がする。

というか、この路線で行くなら、確かに、ネギま!の続編、というかスピンオフといってもいい気がする。

さて、次回、どうなるやら。

あ、そういえば、月詠もロボ化、義体化したのかね。
そこも気になるよw

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ブラック・ブレット 第13話 『神を目指した者たち』

2014-07-02 18:05:22 | Weblog
うーん、これも、結局何したかったの?、って感じ。

要するに、人間なんてクソばっかりだから、みんなもう昆虫王のガストレアになって、内輪もめで権力闘争ばかりするアホな人間を粛清しょうぜ!悪魔上等!! って話なのかね?

全く意味不明だよ。

というか、ここまで、人間社会に対して憎悪を抱く作品なんて世に出していいのかね?と疑問に思ってしまうくらい。

てか、木更、あんた何やってんの?修羅道が正義って何ガキみたいなこと言ってんだ?あ、いやまぁ、ガキだからしかたないんだろうけどせ。

てか、聖天子ってどんだけアホなの?とかね。
側近にこれほど恵まれないのって、もはや人徳がないとかを越えて、本人はどう思ってるか知らないけど、ただの傀儡じゃない、これじゃ、とか。

いやー、設定的には『進撃の巨人』っぽいなー、と思っていたけど、あれとはベクトルが全く逆だね。「進撃~」の方は、なんだかんだいって人間賛歌の形を維持している。むしろ、人間のダークな部分、あるいは、錯綜する利害関係を含めて人間社会の闇の部分を「巨人」に仮託して、その分、人間は素晴らしいかも?という部分を残しているけど(無論、それもまた、どんどんわけがわからなくなるわけだけど)、

このブラブレの方は、もう、人間であることのほうがそもそも悪で、そのクズのような人間を助けるよりも、いっそのこと闇堕ちして、人間を滅ぼす方に回ったほうがまったくもって義にかなっている、という感じだよね。

そういう意味では、蛭子影胤の方が、一歩も二歩も先んじて、このブラブレ世界の真実に近づいているように思える。というか、こんな最終回じゃ、そう思わないでいられないでしょ。

もう、みんな悪堕ちしてさ、世界を滅ぼす側に回ったほうが楽だぞ、と言ってるようにしかみえないんだよねー。

いや、それがいいとはあまり思いたくないけど。

最初は、延珠がガストレアになって、でも、それを乗り越えて、ガストレアと人間のハイブリッドとして人間側を救うのかな、と思っていたけど、それよりも、みんな闇堕ちして、聖天子のまわりのクズを滅ぼすほうがよっぽどまっとうな気がしてきた。

ということで、いやー、全く物語が飲み込めない。

繰り返すけど、そこまで社会に対して敵意をむき出しにするようなラノベでいいのか?という疑問。

救いがなさすぎるからかねー。

しかし、なんでまた、最終回であんな木更なんか出したんだろう。

みんなでアルデバラン倒した、やったね!、ちゃんちゃん!で終わればいいものを。

これ、ブリュンヒルデとは別の意味で、最終回でぶち壊しにしたように思うけどな―。

なんなんだろう。。。

にしても、あんなマスターをもって、ティナが不憫すぎる。。。

わけがわからないよ。。。

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極黒のブリュンヒルデ 第13話 『守りたいもの』

2014-07-01 12:03:47 | Weblog
うーん。
最後の最後でやらかしちゃった感じかなー。
10話ぐらいまでは今期の中でもかなり面白いほうだと思ったいたけど、この最終決戦?のところで完全に失速したかなー。

細かいところはすっ飛ばしてとにかく終わらせるから、途中が気になったら原作読んでねー、というメッセージがそこら中に出ている気がして・・・

完全にしらけてしまった。

もっとも、原作よめー、といっても、それなりに途中も端折って再構成していたようだから、最後だけ読めばいい、という感じでもないみたいだし。

いやー、残念。

なんでカズミが生き帰ってるの?とか突っ込みたいところはたくさんあるけど。

それよりも、最後の方を、あまりにもダイジェスト的添加にしてしまったために、奈波や初菜の登場が、あからさまに、物語の辻褄を合わせるためのものだ、というのがわかってしまって。

脳内嫁の奈波は、最後のダンジョン?攻略のための情報を与えるために必要となるし、初菜はヴァルキュリアに殺された仲間を復活させるために不可欠。

てか、カズミもそれで助かったんでしょ?きっと。

間にいくつかエピソードがあれば、ああ、それもあるか?で済むけど、これだけ展開が早いと、この二人の登場はホント、ただ単に物語の展開上の都合で出しただけなんだな~、とわかってしまって興ざめ。

ホント、残念。

原作に手を出してもいいのかもしれないけど、正直なところ、あの絵が好みではないんだよね。「進撃の巨人」をマンガで読めないのと同じ。

ホント、残念。

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