ようやく最新刊に追いついた。
なんだかんだ言って読んでしまったのは、このシリーズが突っ込みどころ満載だからなわけだけど。
しかし、13巻、これはねー。。。
ということで、スペース、空けときます。
前巻の12巻から、達也と深雪が二年生になり、学校の恒例行事も二周目なので、そこには紙幅をさかずに、達也を取り巻く魔法師たちの陰謀!、に焦点を絞ったのがこの13巻。
で、面白いかどうかといわれればビミョー。
とはいえ、これは次の14巻の「古都内乱編」へと続く終わり方になっているので、それを見てからでないと難しいところ。
だから、これまでの巻でいえば、たとえば「来訪者編」のように上・中・下の三巻で一つの物語をなしていたものでいえば、上巻にあたるものというほうがいいのかもしれない。
どうやら12巻からの二年生編からはウェブに公開されていたものを編集するのではなく、新規に書き下ろされたものということなので、11巻までの構成と若干異なるのかもしれない。
で、肝心な物語のほうは、来訪者編で登場した「霊的情報体」についての物語の続編。来訪者編の最後で九島烈が拉致した「(異世界の)霊的情報体」を使って作ったロボの試験を、九校戦のスティープルチェースの場で行う計画を、今年もエンジニアスタッフとして参加した達也が、今回は本選に出場しないことをいいことに「阻止」する、という話。
だから、九校戦というイベント自体は完全に背景、というか舞台設定でしかなくて、物語の中心は、
ロボ開発を通じた九島(十師族)と国防軍の確執
国防軍内の内紛
という、どちらかというお家騒動的な事件を通じて、
第九研周辺の複雑な事情
が語られて、それを通じて、九重八雲師匠が物語の本編にガッツリ絡んでくるようになった。あとは、メインキャラとしては、黒羽の双子が表舞台(九校戦)でも裏舞台(ロボ問題)でも十分な活躍をして、なんというか、達也の心強い同胞ができた、という感じ。そういう意味では一条も強敵(トモ)としてレギュラー化の兆しw
というところかな。
その上で、次巻への持ち越し、という点では、周公瑾の暗躍の理由はなにか?というところなんだろうね。なにしろ、最後、唐突に周の暗殺が四葉によって図られて、周が逃げおおせてしまったわけだから。
なんだろう、12巻同様、二年生編の序章という感じでしかない。
12巻が新一年生を中心にした新キャラの紹介でほとんど終わったのに対して、13巻では二年生編の中心として、しばらくは大亜連合の話をするよー、という感じ。
あ、そういう意味では水波がイイ味出してきてるねw
まぁ、大亜連合というと、「追憶編」で書いたように、四葉との確執がなにかと多いところだから、次巻以降は、そういう四葉との絡みの話と、九重師匠の目的の話が中心になるのかね。あとは、周が真夜の卵子から誕生してるかどうか、とか。
ていうか、周ってイラストで見ると達也似だよね(ん?達也よりは男前か?)。
このあたりは、達也の出生も絡んでくるんだろうな。
黒羽姉弟も、どちらかというと、四葉で過ごした達也の少年時代を語るために登場したように思えるし。なにせ、達也がガーディアンとなるべく訓練していた幼少時のことは、多分、深雪は知らないはずで。達也自身が語らない限り、明らかにはならないので。その手の話を前面に出すために、黒羽の面々が登場した感じ。
黒羽貢だって、最後唐突に、達也は「四葉の罪の結晶」なんて言ってくるくらいだし。
多分、この先、達也の出生の話、というか、彼の改造手術の話が出てくるんだろうね。
(改造手術といえば、ムーバルスーツを着て戦う彼は、もはやライダーとかバットマンみたいに見えてきて笑える)。
そうそう、もう一つ気になったのは、ローゼンがレオに接触してきたこと。エリカの母の話も含めて、ドイツの魔法師も本編に絡んでくるのかな。それは、二年生編の最後のほうかもしれないけど。
そうやって、アメリカのリーナも再登場するのかもしれないけれど。
あとは、「精神」の話だよね。
これはピクシーという存在や、深夜の魔法特性や彼女の死のことを含めて、扱われていくんだろうな。
その意味でも、当面の鍵を握るのは、九重師匠だよね。
で、そういうのは、古式魔法で説明される。
そして、いつの間にか、魔法師の話から、陰陽師の話へとスライドしてしまうw
ともあれ、大分一年生編とは様子が変わってきた感じがする。
というか、もう一高生であるという設定は必要なのか、と思うくらい。
あ、だからといって、別に九校戦自体をもっと描いて欲しいとは全然思わないけど。あれは、もう物語の背景でしかないから。
きっと、次の「古都内乱編」というのも横浜騒乱編と同じように、論文コンペの話で、今度は会場が京都になった、という話なんだろうな、と思うし。
で、そこでも、コンペ自体はもはや重要ではなくて、そこでの「内乱」が大事なんでしょ。まぁ、内乱というくらいだから、首謀者はまた国内の誰か、ということになるのだろうけど。いっそのこと、七草が暗躍してくれるといいんだけどねw
それにしても、なんか、やっぱり、この物語は、今ひとつ盛り上がりに欠けるな―。きっと書かれている文字の多くが設定の説明に費やされていて、ドラマっぽい展開がないからだよね。
五十里と花音の取ってつけたような痴話喧嘩も、正直どうでもいいかな―、と思うしね。やっぱり、三年生が消えたのは物語の錨がなくなった感じがしてキツイよね。
全てが、達也による自作自演のように思えるから。
その意味では、黒羽の二人が一高にいてくれた方が面白かったように思えるけど、幹比古のように妙に陰謀に鼻が利く輩がいるとやっぱり動かしにくいのかな―。
いずれにしても、バットマン達也の活躍だけが続くようだとこの先つらい。
達也に匹敵するくらいの能力をもった相棒でも現れてくれないと、危機が来て、彼が出動して処理する、というパタンにしかならないから。
とはいえ、十文字や真由美が達也の側に立って戦列に加わるというのは、多分、最終決戦ぐらいでだろうから、きっと、三年生編でだろうし。
最大の問題は、達也無双の話でしかないから、大して続きが気にならないところ。
うーん。
しかし、来訪者編は、すっかり書くタイミングを逸したなー。
もう一回読まないと細部を忘れちゃったしな。
どうしよう???
なんだかんだ言って読んでしまったのは、このシリーズが突っ込みどころ満載だからなわけだけど。
しかし、13巻、これはねー。。。
ということで、スペース、空けときます。
前巻の12巻から、達也と深雪が二年生になり、学校の恒例行事も二周目なので、そこには紙幅をさかずに、達也を取り巻く魔法師たちの陰謀!、に焦点を絞ったのがこの13巻。
で、面白いかどうかといわれればビミョー。
とはいえ、これは次の14巻の「古都内乱編」へと続く終わり方になっているので、それを見てからでないと難しいところ。
だから、これまでの巻でいえば、たとえば「来訪者編」のように上・中・下の三巻で一つの物語をなしていたものでいえば、上巻にあたるものというほうがいいのかもしれない。
どうやら12巻からの二年生編からはウェブに公開されていたものを編集するのではなく、新規に書き下ろされたものということなので、11巻までの構成と若干異なるのかもしれない。
で、肝心な物語のほうは、来訪者編で登場した「霊的情報体」についての物語の続編。来訪者編の最後で九島烈が拉致した「(異世界の)霊的情報体」を使って作ったロボの試験を、九校戦のスティープルチェースの場で行う計画を、今年もエンジニアスタッフとして参加した達也が、今回は本選に出場しないことをいいことに「阻止」する、という話。
だから、九校戦というイベント自体は完全に背景、というか舞台設定でしかなくて、物語の中心は、
ロボ開発を通じた九島(十師族)と国防軍の確執
国防軍内の内紛
という、どちらかというお家騒動的な事件を通じて、
第九研周辺の複雑な事情
が語られて、それを通じて、九重八雲師匠が物語の本編にガッツリ絡んでくるようになった。あとは、メインキャラとしては、黒羽の双子が表舞台(九校戦)でも裏舞台(ロボ問題)でも十分な活躍をして、なんというか、達也の心強い同胞ができた、という感じ。そういう意味では一条も強敵(トモ)としてレギュラー化の兆しw
というところかな。
その上で、次巻への持ち越し、という点では、周公瑾の暗躍の理由はなにか?というところなんだろうね。なにしろ、最後、唐突に周の暗殺が四葉によって図られて、周が逃げおおせてしまったわけだから。
なんだろう、12巻同様、二年生編の序章という感じでしかない。
12巻が新一年生を中心にした新キャラの紹介でほとんど終わったのに対して、13巻では二年生編の中心として、しばらくは大亜連合の話をするよー、という感じ。
あ、そういう意味では水波がイイ味出してきてるねw
まぁ、大亜連合というと、「追憶編」で書いたように、四葉との確執がなにかと多いところだから、次巻以降は、そういう四葉との絡みの話と、九重師匠の目的の話が中心になるのかね。あとは、周が真夜の卵子から誕生してるかどうか、とか。
ていうか、周ってイラストで見ると達也似だよね(ん?達也よりは男前か?)。
このあたりは、達也の出生も絡んでくるんだろうな。
黒羽姉弟も、どちらかというと、四葉で過ごした達也の少年時代を語るために登場したように思えるし。なにせ、達也がガーディアンとなるべく訓練していた幼少時のことは、多分、深雪は知らないはずで。達也自身が語らない限り、明らかにはならないので。その手の話を前面に出すために、黒羽の面々が登場した感じ。
黒羽貢だって、最後唐突に、達也は「四葉の罪の結晶」なんて言ってくるくらいだし。
多分、この先、達也の出生の話、というか、彼の改造手術の話が出てくるんだろうね。
(改造手術といえば、ムーバルスーツを着て戦う彼は、もはやライダーとかバットマンみたいに見えてきて笑える)。
そうそう、もう一つ気になったのは、ローゼンがレオに接触してきたこと。エリカの母の話も含めて、ドイツの魔法師も本編に絡んでくるのかな。それは、二年生編の最後のほうかもしれないけど。
そうやって、アメリカのリーナも再登場するのかもしれないけれど。
あとは、「精神」の話だよね。
これはピクシーという存在や、深夜の魔法特性や彼女の死のことを含めて、扱われていくんだろうな。
その意味でも、当面の鍵を握るのは、九重師匠だよね。
で、そういうのは、古式魔法で説明される。
そして、いつの間にか、魔法師の話から、陰陽師の話へとスライドしてしまうw
ともあれ、大分一年生編とは様子が変わってきた感じがする。
というか、もう一高生であるという設定は必要なのか、と思うくらい。
あ、だからといって、別に九校戦自体をもっと描いて欲しいとは全然思わないけど。あれは、もう物語の背景でしかないから。
きっと、次の「古都内乱編」というのも横浜騒乱編と同じように、論文コンペの話で、今度は会場が京都になった、という話なんだろうな、と思うし。
で、そこでも、コンペ自体はもはや重要ではなくて、そこでの「内乱」が大事なんでしょ。まぁ、内乱というくらいだから、首謀者はまた国内の誰か、ということになるのだろうけど。いっそのこと、七草が暗躍してくれるといいんだけどねw
それにしても、なんか、やっぱり、この物語は、今ひとつ盛り上がりに欠けるな―。きっと書かれている文字の多くが設定の説明に費やされていて、ドラマっぽい展開がないからだよね。
五十里と花音の取ってつけたような痴話喧嘩も、正直どうでもいいかな―、と思うしね。やっぱり、三年生が消えたのは物語の錨がなくなった感じがしてキツイよね。
全てが、達也による自作自演のように思えるから。
その意味では、黒羽の二人が一高にいてくれた方が面白かったように思えるけど、幹比古のように妙に陰謀に鼻が利く輩がいるとやっぱり動かしにくいのかな―。
いずれにしても、バットマン達也の活躍だけが続くようだとこの先つらい。
達也に匹敵するくらいの能力をもった相棒でも現れてくれないと、危機が来て、彼が出動して処理する、というパタンにしかならないから。
とはいえ、十文字や真由美が達也の側に立って戦列に加わるというのは、多分、最終決戦ぐらいでだろうから、きっと、三年生編でだろうし。
最大の問題は、達也無双の話でしかないから、大して続きが気にならないところ。
うーん。
しかし、来訪者編は、すっかり書くタイミングを逸したなー。
もう一回読まないと細部を忘れちゃったしな。
どうしよう???