富貴蘭と戯れる日々

富貴蘭の生長記録です。
画像はクリックで拡大できます。

梅雨入り

2011年06月23日 | 作について
昨日は真夏のような暑さでしたが
今日から梅雨入りとのこと。
予報通り夜半から雨が降り続いています。


その雨に打たれた天水栽培棚の風蘭です。
























しっとりと濡れて瑞々しくご機嫌そうな表情です。
ようやく気温も高くなりましたので
これからぐんぐん成長してくれることと期待しています。

ミズゴケ植えですと苔の長短や質、アンコの作り方、上苔の巻き方
その後の水遣り加減など、ベテランとビギナーでは大きな差があります。
しかし、木炭植えではこれがすべてチャラになり同じスタートラインからの栽培となります。

水遣り3年などと良く言われますが、雨が降ったら必要ないし
鉢が乾いたらやれば良いだけですから何も難しいことはありません。
それぞれの棚環境だけが勝負ということになります。
単純ですから返る結果はダイレクト。
厳しすぎますがそこが面白いともいえそうです。

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作棚

2011年05月21日 | 作について







あの空っぽの作棚も様変わり。
ようやく外に出しました。
自然の風が当たって気持ち良さそうです。






こちらは雨水が当たる棚。
昨日は一晩中しとしと雨が降っていたようで
なにやら風蘭も生き生きと輝いて見えます。
こちらが調子良かったら全部この環境にしてみようかと考えています。






こちらは屋根つきの方の棚です。






棚を拡張しましたので200鉢分ほど置き場が余ってしまいました。
久々の空間です。
秋までがんばって埋めようかと思っています。

ところで最近は盗難の話しを聞きませんが
十分に注意するに越したことはありません。
人が入るとセンサーで光ったりサイレンが鳴ったりする
便利なものがいろいろありますので活用したいものです。
私もそれにプラスしてすぐ下の部屋で就寝していますので
何かあったら直ちにに駆けつけられます。
後は深酒しないよう気をつけるだけ。

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作棚

2011年05月18日 | 作について
全国大会では皆様には大変お世話になりました。
楽しい風蘭談議とすばらしい作品に接し
また作に精進しなければという思いを新たにしました。








さて、こちらでも5月の中旬になりますと近くに見える野山は新緑に衣替えし、
だんだん日差しがきつくなって来ます。
蘭舎はポリカ越しに乱反射するとはいえ遮光無しで、頼りは扇風機と換気扇です。
さすがにこれはまずいとついにお尻に火が点き、
あの時から工事が止まっていた外棚がようやく完成しました。





今回の新工夫は天水栽培用の棚です。




上はダイオネットのみで雨避け用の屋根がありません。
10数年前まではこんな感じの環境で育てていて良い時はよかったのですが
雨のしこたま多い年に天葉のスッポ抜けや根腐れが多発して止めていました。
今回は乾きの良い木炭植えの鉢を並べて再挑戦というわけです。
棚が完成したら早く外に出したいと思うのが人情というものですが
今朝の最低気温は4℃でした。
昨日出さなくて良かったです。
でも、雨に当たる風蘭って風情があってなかなか良いんですよね~。
とはいえそれのために毎年組み立て、解体がいつまで続けられるのか。
雪が積もらなきゃ住みよい土地なのですが。
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作棚

2011年04月16日 | 作について


夏柵用の棚です。




今はまだ畑などに雪が残っていて外に出すのは無理。




こちらは西側になっていて以前増設したものです。
棚が二段になっていますが下に置いた木はどうしても間延びしがち。
それを改善しようとまたここの棚を取り外して更に外側へ増設することにしました。
単管パイプと取付金具を3万円分ほど買い込み増設工事の開始です。




まずは解体。
地震や台風にもびくともしないよう組んでいますが風蘭の棚にはちとオーバースペック。
解体に1日掛かってしまいました。





素人作業ですから次の組み立てに果たして何日掛かることやら。
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木炭植え

2011年04月01日 | 作について
4月になりました。
世の中がどうなってしまうのか不安もありますが
季節は巡り、風蘭の葉や根の成長を楽しむ時期になりました。



これはあの時の金銀羅紗の実生苗です。(下の方の画像)
細めの木炭に根を縛りつけ、それをいくつかまとめて植え込んだだけのものです。
実生苗は水を好むといわれていますから大丈夫かなと不安もありましたが
良く乾くにもかかわらず、これがなかなかの生育振りです。
いずれは一株ずつ植え込むことになりますが
大きくなるまでの間、手間をかけずに育てるには良さそうな植え方です。




植え込んだ後のメンテナンスが不要で、しかもこのままでまだ数年はいけそうですが
汚れた鉢と飛び出した根が気になります。

そこで植え替えることに・・・。
でも、内側にも根が張り付き鉢から抜けません。




こんな時は無理をせず鉢のほうを割る一手かも。






で、丁寧に割れた鉢を取り除き中身を取り出しました。





そのまま新しい鉢に入れてサクッと植え替え完了です。
この間3分。

でも、写真撮影と文章の書き込みに1時間掛かりました。

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水遣りなど・・・。

2011年02月20日 | 作について
1月の気候とは打って変わり2月は夢のような穏やかさです。
屋根の雪降ろし、雪捨てからようやく開放されました。
この陽気に誘われて富貴蘭への水遣りもたっぷり3,4度。
1月中まで最低温度は3℃にしていましたが
水をやったからには最低温度を下げられませんから
今は石油ファンヒーターの設定温度を10℃以上にセットしています。
でも、ここで怖いのは停電。
実際、今年になってから大雪のためか事故停電が3回あり
短い時間でも石油ファンヒーターの電源が切れてしまいます。
電力会社に苦情を言っても埒が明かないし
不在の時にそうなったら困りますので
パソコン用のバックアップ電源なるものを中古で買ってみました。
設置するのに苦労するほど重かったものがウソみたいな安い値段なのは感動ものでしたが
果たしてバッテリーがいつまで持つのかといったところです。
とりあえず春までは安心できそうですが・・・。

おかげでほとんど皴も伸び、春の生育に向けてスタートラインに付いたといった感じです。

水遣りといえば昨年までは水道の蛇口から直接、
雪解けの氷水のように冷たい水をしょうがなくやっていましたが
今回からは風呂場にホースを引っ張り込み、少し生暖かい水を与えています。
毎年、たぶん冷たい水のせいでいくつかダメージを受けていましたが
今年は今の所それもなく、みんなご機嫌そうな顔をしています。

それにしてもこれから高くなりそうなときに
石油文明にどっぷり漬かっているような気がしないでもなく
ちょっと悔しい感じでもあります。


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植え替えその2

2010年09月30日 | 作について
まあ、考えてみますと樹上で生育するランを
湿原に生えるコケで植え込む訳ですから
たぶん相当にミスマッチなのでしょう。
扱い方によっては素晴らしく上作する反面
ダメな時には一気にといった感じで
案外、作のハンドリングが難しいのです。
思えば長い間、根腐れには悩まされてきたものです。
なにしろ乾かし気味にと思っても水をやったらミズゴケは水を吸うに決まっていますから。
ということで積極的に増やしたり
展示会などで人に見せる予定のない木は
なるべくミズゴケを使わずにあの時以来せっせと木炭植えにしています。





これは三年前に木炭植えした試作第一号、青光墨が主体の一群です。
持ち崩し感がありありですが、それ以前にミズゴケ植えで
根をボロボロにしてしまいましたから
その頃から比べたらこれでも相当に回復しています。
もちろんその後、根腐れは皆無。
よく見ると面白そうな柄などお宝がアチコチにありますから
きれいに植え直すのが楽しみです。
そう、ミズゴケを使わないと植え替えより植え直しがぴったりの表現かも




こちらは今植え替えたばかりの一群です。
株立ちでも寄せ植えでも、ある程度混ませたほうが
たくさんの根がコンポスト代わりになって乾燥にも強そうです。




これはあの時の実生。
普通、これだけ混ませると根腐れやスッポヌケは必至ですが
これは夏の間も元気一杯でした。
このまま何作か出来そうですね。




あの幽谷錦も根がたくさん出来ていましたから
根性出してこれで植え替えてみました。
か、枯れたらどうしよう




でも増やしたい黒牡丹などはやっぱりミズゴケ植え。
さすがに全部切り替える根性はありません。
お友達無くしそうで・・・・。

一生懸命に増やした後、どう維持して楽しむかのお話でした。

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植え替えその1

2010年09月29日 | 作について
しばらくご無沙汰していましたら
あっという間に9月が終わろうとしています。
そして富貴蘭の生育もそろそろ終盤に差し掛かっています。

黙々と植え替えていますと、手は動かしていても頭はヒマですから
普段色々とやり過ごしていることなどが頭に浮かびます。
例えばなぜ植え替えするのかとか・・・・。
(今やってる最中なのに~)
手元に風蘭があるからなどと詰まらない事は言いません。
とりあえず具体的に列挙してみました。
①汚れたミズゴケや鉢を替えて通気性を良くする。
②鉢の中の根が腐っていないか様子を見る。
③外に伸びた新根を整えて鉢の中に収める。
④この機会に親木の枯れたハカマや花茎を取って株周りをスッキリさせる。
⑤株分けして鉢数を増やす。
などが考えられます。
ここで問題になるのが②の根腐れ。
アンコに木炭を使って乾きを良くしても
一部、腐っているのが見受けられました。

と、ここでなぜ腐るのかと考えてみましたが
腐敗菌はどこにでもウジャウジャいますし
物が腐らなかったら地球上はゴミだらけで大変なことになりますから
これは自然の成り行きでしょうがありません

ところで、最初に植え替えた時、素焼き鉢は滅菌してあるし
水苔も乾燥していて菌やカビが少ない状態にあるとしても
水遣りした途端、そこにいるバクテリアが増殖を始めます。
たぶん最初に増え始めたのが最大勢力になるのでしょう。
でも、それが害のない常在菌とは限らないということです。
柄ばかりでなく作もこんな風に偶然に作用されるのですね。
で、ここでふと気が付きましたが根腐れするのはミズゴケで植えた株ばかり・・・。

・・・長くなりましたのでその2に続きます。

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水遣りと消毒

2010年04月20日 | 作について
三日ぶりに蘭舎に入ったら鉢はカラカラ。
そんなにお天気は良くありませんでしたが
温度計は最低12℃、最高26℃を記録していました。
ま、初夏の陽気ですね。
壁掛け扇風機は風力を中にして4台常時稼動。
隅々まで風が行き渡りさすがに良く乾きます。

水ゴケを食べる虫が散見されましたので
殺虫剤を木酢液に混ぜて散布しました。
虫も今日のご飯は不味いかも~
たぶん効いてくれると思います。
というわけで今日は撮影不能です。
天候不順はちょっと心配ですが
根もスクスク伸びて楽しみな季節になりました。
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週間天気

2010年02月11日 | 作について
見ていると週間天気ってコロコロ変わります。
しかも寒いほうに・・・。

先週の寒波で終わりかと思ったのですが
まだまだ先がありそうです。

でも、先日水を遣ってしまいましたのでもう冬に後戻りは出来ず
今日は二度目の潅水です。
前回はなかなか水ゴケの中まで濡れなかったのですが
今回はしっとりと水が浸み込みました。

蘭舎の温度を10℃に上げ、小春日和(は晩秋でしたね。)を実現。
これで2月一杯はトロトロまどろんでいただきます。
徐々に皺の伸びる様子を見るのは楽しみで、蘭舎に居る回数も多くなってきました。
給油も忙しく、灯油は1週間で20ℓ消費する感じです。
でも電気暖房だと月に4~5万掛かると思いますのでかなり安上がり。
3月に入ればお天気も続くでしょうから生育も始まってくれると思います。

まあ、今までの4月に入っても皺を引かせているのが特殊な栽培のようなもので
蘭舎のお陰でようやく関東、関西並みの環境になったかなと思っています。

さて、これからはバリバリ増やしてデフレに耐えられる棚にしなくては

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風蘭の植え方考

2009年11月20日 | 作について




これは司光殿、長生殿、万国丸など、お仲間品種を
1枠10鉢に収めたものです。
丈夫な品種のためかそれぞれの根が隣の鉢に入り込み既にびくともしません。
それでも春にやっとの思いで植え替えたのですがまた植え替えしてみました。
普通、これだけ込み合っていると根腐れして
葉を振るう木が出そうなものなのに(今まではそんなこともありました
今年は皆無でした。

それにこうなると鉢換えどころではなく
実際、春から鉢交換もしていませんが
その割に鉢や水ゴケに汚れがないのは
植え方に秘密があったりするのです。






まあ、秘密といっても根を木炭に直付けしただけ。
つまり、アンコが木炭なのです。
使う水ゴケは外巻き用だけですから乾きが早く
しかし、湿り気はそれなりの時間、木炭に残っています。
根の量が多い大株では根や葉に多量の水分が保持されていますから
これぐらいの乾き方が私の棚環境にはちょうど良いのでしょう。

水遣りは大株も小苗も関係なく、ホースで頭からザーッとやっていますが
これでは何の工夫もありませんからせめて植え方でカバーしないと。
といっても思いついたのは今年で、数十鉢に試してみました。

植え方は簡単で特に解説するまでもなく
根を木炭に抱かせて外側を水ゴケで巻き、鉢に入れるだけです。
大株や寄せ植えした物は木綿糸で根を縛ると後の作業が楽チンになります。

ただし、風蘭植え込み用の木炭は売っていませんから
ちょうど良い長さと太さのものを探すか
自分で適当な大きさに切ったり割ったりすることになります。

まだ一作しか観察していないので十分ではありませんが
利点として
① 大株でも植え替えが簡単。
② 使う水ゴケの量が3分の1で済む。
③ 大雑把な水遣りでも根腐れしない。
④ 雨に当てての栽培も大丈夫そう(棚の設備の簡素化)
⑤ 数年植え替えなくても根腐れの心配はなさそう
⑥ 素焼き鉢の鉢交換は年1回で十分
などが考えられます。
冬の保管場所によっては木炭にカビが生える、
また、太平洋側のこれからの乾燥気候では乾きすぎるなど、
欠点はあるかもしれませんが、こちらの環境では問題なさそうです。

今回の植え替えでは全部これでやってみました。
でも、手が掛からなくなるとその分、鉢数が増えてしまうので
結局忙しさは変わらずということになってしまうかも~~。
あ、煙突植えはこれにてお蔵入りです。

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水苔の話・・その5(完)

2009年06月08日 | 作について



以前に紹介した植え方で使った竹炭を今年は使いませんでしたから(効果がイマイチで没)
それがそのまま余ってしまいましたので
棚下に置く分は全部この植え方にしようと今も植え替えている最中です。

ということで今は竹炭植えの鉢を2段の棚の下のほうに置いています。
水遣りの際、嫌でも下の棚に水の掛かるのは気になりますが
これだと乾きが早いのでいくら掛かっても平気です。
私の場合、仕事の為、数日水をやれない日がありますから
上の棚もこの方式でやるのはさすがに躊躇してしまいますが、
多分数年先には実行に移すでしょう。

正直言って乾いたミズゴケへの水やりはあまり楽しくないのですが
こっちは少しの水でも竹炭にスッと浸み込みますからそれだけで大満足。
毎日棚へ足を運べることの出来る方は
ついでに朝、夕潅水すれば風蘭も喜びますので
丹精しているような良い気分になれるかもしれません。

また、水遣りの回数が増えるといっても
水の全体の使用量はだいぶ少なくなります。
それに、家族に頼む場合でも特に難しい指示はいりませんので安心です。

もちろん、数日水をやれなくても
根の多い株ではそれで弱るということはなく
むしろ乾燥に耐えるという潜在能力が引き出されて
木勢が付くような気もしています。

半数に竹炭を使えば今後それは植え替えなくて済みますから
もろもろの手間や費用も半分で済みそうです。
全部に使えばあとは水やりしながら眺めるだけ、
これはもう夢のような富貴蘭との付き合いです。

さらに富貴蘭栽培で雨よけの屋根は必需品ですが
これだと必要ないかもしれないと気が付きました。
雨水栽培もしてみたいものです。

ということで、夢はどこまでも広がりますが
今は試運転中、ベータ版の情報でした。

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水苔の話・・その4

2009年06月08日 | 作について



この品種は墨流し。
昨年の春、発泡スチロールでの冬越しで失敗した分です。
意外に被害は大きく株はボロボロ。
植え替えするのも棚に置いておくのも痛そうな姿をしています。

でも、転んでもタダでは起きないというか、
辛さを楽しみに変えるのが上達の秘訣というもので
これもダメ元で目を背けながらサッと植え替えてみました。

それが芯止まりになった木も下から新芽が出始めています。
最悪の状況からは脱したようで、5作後はどう様変わりするのか
一応、楽しみを見つけることが出来ました。
こんなことがなければ思いつかなかった植え方です。

それにしても、上作を目指す方向とはややベクトルが違っていますから
多分見向きもされないとは思いますが
なかなか植え替えが進まない株も日の目を見ることになるのは嬉しいことです。

また、これは入門者にとっても作という点で敷居が低くなりますので
富貴蘭栽培のブレークスルーになるかもと一人で盛り上がっているところです。

まだ続きますのでお付き合いの程を~。

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水苔の話・・その3

2009年06月07日 | 作について



画像の品種は青軸紺縞です。
昨年、植え替えの終盤、だんだん面倒になってきて
えい!とばかりに竹炭を何枚か重ねて芯にして根を跨がせ
その周囲に竹炭を当て鉢にスポッと収めてみました。
これで植え替え終了、超簡単です。

根の捌きを別にすれば誰がやっても時間は3分と掛からないはずです。
そして展示会に出品して他の人に見せたり、
株分けしたりする必要のない木はこの植え方でも良さそうな感じです。




2年分の新根が竹炭にくっ付いていてそろそろ活着した頃でしょう。
植え込んでから下葉を振るったり古い根が腐ったりの兆候は見えず
木が痩せて作落ちした様子も感じられません。

鉢はほとんど汚れないので換える必要が無く、
もちろん竹炭は腐りませんから
植え替えもこのまま10年はしなくても済みそうです。

また、竹炭に付いた根は湿らせると剥がれやすくなりますから
たとえ株分けなどをする必要が生じても、
それほど植え替えを苦にすることはないでしょう。

これまでもヘゴやコルク、流木、石などに付けて楽しまれてきましたから
これが新発明の栽培法というわけではありませんが
今あるシステム(棚、置き枠、鉢など)をそのまま使えますから邪魔にならず
新たに設備にお金を掛けなくてすむという利点はありそうです。

まだ次回があります。

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水苔の話・・その2

2009年06月06日 | 作について
ミズゴケ植えのデメリットですがほとんどの場合、
前回のメリットの裏を返せば・・・ということになろうかと思います。

まず前回の①ですが、今は入手が容易でも
輸入物はだんだん質が悪くなっており、
特に質の良いコケはおいそれとは買えない値段になってきています。
今後、石油がピークアウトを迎え船賃が更に高くなったら
輸入さえ難しくなるのではと思います。

また、たとえば自然保護団体などが
ニュージーランドの自然破壊はまかりならんなどと言い出し
ミズゴケの採集を禁じてしまえばそれでジ・エンドです。
いつまでも輸入できると思わないほうが自然でしょう。

次に②や③ですが他の人に見せたり展示会に出品したりするつもりがなく
自分ひとりで眺めて楽しむ分には、
別にミズゴケにこだわる必要もないかなと思います。
特に入門者にとっては鉢や長いミズゴケの入手、
また、植え替えなどが相当のネックになっているものと思われます。
私も今でもそうですから。

④の水持ちが良いということは水遣りの加減が難しいということ。
空洞植えなどで乾きを早くするよう工夫はしていますが
有機質の塊ということで雑菌やカビ、虫が繁殖し易く、
根腐れなどの被害はいつまで経っても付き纏います。

⑤のミズゴケを根から外すのは容易ですが
そのかわりコケは劣化しますので
年に1度は植え替えなければなりません。

⑥⑦⑧など増やして売るつもりの人には確かに便利でしょうね。
でも、そのつもりの無い方は・・・・。

ということで今回はここまで。
次回はミズゴケ植えに代わる新たな提案です。
お楽しみに~

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