あれから1年7ヶ月。
建国冠の母種、建国の月です。
蘭国さんに取り上げていただきましたのでこちらも便乗です。
それにしても蘭国さんのレパートリーは尋常ではないですね。さすがです。
今までボヤッとした虎斑状の中斑位にしか表現できませんでしたが
なるほど、神曲芸とは言いえて妙ではあります。
それで全部の根がルビー根で出てくるのでしょう。
しかし今までは同じくそのルビー根が良く出来ず
いわゆる売り物になる状態ではありませんでした。
ところが昨年からなぜか(ピートモス植えのおかげ?)長く伸びるようになり
木勢も向上しつつあります。
こちらに付いている白柄の仔も今までは潰れることが多かったのですが
今回は成長を始めたようです。
こちらの木など軸元の古い根に悪戦苦闘の跡が見えるものの
昨年は止まりそうでいてなんとか踏みとどまり長く伸びてくれました。
それに伴い埋もれ芽も息を吹き返したようで。
この仔の柄は今のところ深覆輪。
写真を見るまで気付きませんでしたが黒い点々は何かなと後で確認しましたら
跡形もなく消えていました。
何かの虫が集会でも開いていたのでしょう。
あえて植え替えずにもう一作してみようと思っていましたがどうしようかなぁといった感じです。
思えばこれを入手したのは10年以上前でやはりいわゆる建国殿と同じくらいのお値段でした。
しかも入手時は今から見るとしょぼい姿。
何でそれでも買う気になったのか買えたのか不思議ではあります。
やはり見たこともない芸で惹かれるものがあったのでしょう。
その時を逃がせばもう巡り合うこともない・・・
と思って入手しても失敗することは多々ありますが
これに関してはそれが正解だったかも。
ところでその10年間で大して増えてもいませんが
しかしこれからは違う景色を見られそう。
バリッと力強く育ってルビー根もたくさん出ている木に深覆輪の仔でも付いているようなら
やはり今でも建国殿以上の価値はありそうです。