あれから7ヶ月。
以前は枯れる寸前まで行った木ですが
近頃は柄、木勢共に安定してきました。
見栄えの良い10枚葉までもう直ぐです。
この株もすくすくと生育中。
こうして株立ちになってみると眩いばかりの白柄が更に目立ちます。
ところで昨日触れた根の形状ですがこれもそうなっていました。
昨年あたりから急に葉が焼けなくなり葉持ちが良くなったのは
細胞壁が丈夫になったおかげなのかもしれません。
そういえばこちらの株も
根は同じような形状です。
以前、葉焼けがひどかった時は
10鉢あったら一鉢くらいはましな姿になってくれるかもと思っていましたが
考えてみると一鉢だけ良く出来るなんてことはありえない話です。
やはり出来ない時は全部だめで出来る時は全部良く出来てるはずです。
葉焼けのない綺麗な葉だけの株が10鉢並べばさすがに壮観で
我ながら見ていてうっとりしてしまいますが
この品種が好きな方なら(たぶんいないと思いますが)こっちのほうがありえない光景と映るかも。
作のブレークスルーとはこんなことを言うのかもしれませんね。
ところで剣龍といえば伯青龍からの出物がほとんどで
大体は縞から変わった単純な深覆輪です。
そんな木は仔が出てもほとんどが派手柄。
プチッと動き出した時点で即効焼け焦げ枯れてしまいます。
株立ちがないのはそんな理由があってのことでしょう。
たとえばこれはあの時の割り仔ですがこれが普通の剣龍です。
一方、株立ちになるのは西出のような三光中斑タイプ。
見た目、大して違わなさそうですが実はピンキリの差。
こんな仔が付いていると西出芸で納得いただけるのではと思います。
伯青龍をたくさん作って観察していますが
普通の覆輪もなかなか出ないのに
三光中斑ともなると滅多に出会うものではありません。
手持ちの木を細々と増やすしかありませんが
株分けするのも怖い気がして・・・。
しかしそんな不安をよそに植え替えの際、
こんなのが手元からポロリとこぼれ落ちました。
小さすぎて今まではとてもじゃないけど枯れてしまう木でしたが
こんな植え方ではどうかと様子を見ています。
これが作上がりするようならしめたもの。
割り仔がたくさん作れそうです。
こんな割り仔がうまく育ったら愛おしさもひとしおでしょう。