

昨日の羆の縞と同系統の増え木です。
こちらには八千代芸(三光中斑)があり幾分小型になります。
これも長らく寄せ植えで凌いできましたが
面白い仔が出ているのを発見しました。



紺覆輪中透けの仔で

柄が表裏に綺麗に透けています。


建国殿とは斑色が違うようにも思いますが

羆にしては柄の冴えが少し足りない感じ。

そういえば羆は稚葉が白柄で出ていたっけと稚葉を見ると
確かに白柄があります
見逃していたのでしょう。

親木は今まで泥根しか出ていませんでしたが
果たしてこの仔からルビー根が出るのか要観察といったところです。
これは大変と慌てて植え替えましたが根は良くなかったです。

とりあえずは何とか枯れずに育ってほしいものです。
それにしても20年育てて花開くとは思いもよりませんでしたが
枯らさない限り持っていれば面白い変化に出会うこともあるのでしょう。


あのラベルは一同を代表してこの鉢に入れることにしました。
ところで先日ヤフオクに出品させていただいたのも
これと同系統の増え木です。
その時はまだこれを見つけていませんでした。
思えば十数本、惜しかったかも。

高く落札しちゃったと思った方もおられたでしょうが
こんな実績も事実としてありますから楽しみにお育てくださればと思います。
次点の方も次々点の方もご入札ありがとうございました。
今度はどれが出世するのか皆目検討が付きませんので
もう棚から出ることはないと思います。
話は変わりますが柄の良く似た木に西出八千代があります。
今更ながらの解説ですが建国、羆系は泥が軸元にギュッと凝縮し葉に墨を流すのが特徴です。
西出系八千代にはこれがありません。
でも、見る目を養うにはこんな文章より
実物を見比べたほうがわかりやすいかもしれませんね。