灘黄龍
2012年08月17日 | 虎
あれから2ヶ月。
日中、日陰になる場所に置いたので天葉の紺地が増し
力強さが出てきました。
しかしずいぶん雰囲気が変わったように思い比べてみると天葉が半分伸びただけでした。
やはり、一旦爆ぜさせた下葉の柄は紺地が戻らず
そのせいで生育が緩慢なのでしょう。
でも生育環境がぴったり合った感じで久々に仔も2本出てきました。
今更ながら置き場所も考えなきゃということを学んでいます。
あれから4ヶ月。
葉繰りは1枚弱。
新根もたくさん出ていましたのでもう枯らす心配は少なくなりました。
そういえば春先の柄はずいぶん黄味が強くてこれで生育できるのか不安でしたが
今は柄の部分に紺地が戻ってこれなら太鼓判です。
でも、年中この柄ならつまらない品種です。
秋から春先にかけて極黄に冴え渡る所がこの品種の真骨頂でしょう。
アタリも動き出しましたが花芽かも。
あれから1ヶ月。
植え替えた所、仔に根が十分ありましたのでついに株分けできました。
それぞれの仔も外す事は出来たのですがそこは用心深くそのままに・・・。
ついでにユウレイ柄(金牡丹芸)ですから名前も建国宝に変えてみました。
前はいくらか紺縞がアクセントになっていたのに今の天葉は全部ユウレイ柄そのもの。
これからもっと冴えてくればきれいでしょうが
でも、ここまで派手にならなくてもいいのに。
ただ、新月殿とはかなり趣が違いますので間違うことは無さそう。
親木はこんな感じでだんだん柄が冴えてきました。
三光中斑風の柄で安定しています。
仔が出ればまた変化もするのでしょうが
素立ちの古木になりましたから仔出しはしばらくお預けです。
そういえば20日ほど前、株分けの時撮った画像がありました。
ユウレイ柄だけあって花茎もルビー色で伸びています。
あれから1ヶ月。
そっとして置こうと思いつつ、つい植え替えてしまいました。
今までミズゴケに溜まった肥料分などが一旦切れますから
根腐れ防止の為にも夏の植え替えは良さそうです。
ただし、根の扱いに気を使いますし、何しろ暑いので春のようなペースでは出来ません。
これは長いこと掛かりましたがようやく作上がり。
力強さが漲っています。
気になる仔も膨らんで潰れることは無さそう。
ルビー根が隠れてしまい見所半減ですが、ここは花より団子です。
来年は仔が大きくなり新根もたくさん出て魅力を振りまいてくれることでしょう。
あれから2ヶ月。
いったい天葉がどこまで伸びるのかと見守っていましたがこの程度で収まりました。
今のところ天葉だけ長くて不恰好ですが
この長さで揃ってくれれば、いかにも作上がり風な好ましい姿になるかも。
考えてみると2,3度ですが金牡丹は枯すばかりで
こんな風に元気の良い木を自分の棚で見るのは初めて。
思わず腕が上がったかと錯覚しそう。
あれから一ヶ月半。
やはり下葉3枚落ちてすっかりコンパクトな姿になってしまいました。
植え替えてみた所、根に異常無かったので一安心ですが
一番丈夫そうに見えた木でも
黒牡丹ですからこんなことはままあります。
青の仔が2本と最悪ですが災い転じて何とやらで
柄の仔が出てくれるのか静かに見守りたいと思っています。
あれから1ヵ月半。
期待していた天葉は半柄気味。
隣の葉にお付き合いしなくてもいいのにと思ってしまいます。
しばらくはこのパターンで続きそう。
でも、ベターッとした柄ではなく柄の部分に怪しげな白縞も入っていますから
出る仔がユウレイか青のどっちかだけということは無さそうです。
一方、あの時の下のほうの木は
2本仔を外したら新たに2本子が出るといった具合でご機嫌です。
この木もちょっと柄は片寄っていますが
最上柄に出会う楽しみがまだ残っているということで・・・。
あれから1ヵ月半。
この木を昔、親木から外したばかりの頃はやや地味目の柄でした。
それがこんなに酷くなるとは予想も付きませんでしたが
まあ、派手に進みだすとまっしぐらといった感じなのでしょう。
この仔も期待薄かもしれません。
派手になっても金牡丹ですからまだ救いはありますが・・・。
今年出た仔も金牡丹でしょう。
しか~し、転んでもタダでは起きないようで
下葉まで暗まない黄縞があったりします。
一株であっちに行ったりこっちに来たりいろいろお忙しいご様子です。
あれから1ヵ月半。
この木もやや日弱くしましたのでアントシアニンが少し引いています。
しかし時すでに遅く下葉1枚落葉。
でもそれの入れ替わりなのかアタリが膨らみ始めました。
この真っ赤なアタリがどんな柄で成長してくれるのか
この先ひと月あまりのトキメキ感たるや相当なもので
思わず富貴蘭にハマッてしまいそうです。
それにしても下葉まで暗まない黄縞という点では黄牡丹錦と同じですが
墨が多いとがらりと雰囲気を変えますから面白いものです。
あれから1ヵ月半。
落ちそうな下葉が2枚落ちてしまいました。
2歩後退。
でも、それで止まったようで換わりに新たな天葉が出てきました。
かろうじて1歩前進です。
この暑さで焼け死なないよう日中日陰になるところに置いた効果があったようです。
それにしてもかなりのスリルを味わえる木ではあります。
そういえば2週間前にしようと撮っていたのを思い出しました。
比べてみるとこの暑さが訪れると同時に生育スピードが早くなってきたようです。
ついでにこれの親木です。
派手柄では柄が黄味掛かっていますが
こちらはまだ白柄のまま。
柳の下にまだドジョウは居た模様。
勢いのある白柄の仔が顔を覗かせました。
これだけで株分けした甲斐があるというものです。
上の様な柄の仔になるはずと皮算用を弾いています。
あれから5ヶ月。
1枚半程の葉繰りかも。
花芽を2つ撥ねましたがその下に空き家はありません。
今後の仔出しもしばらく無理そう。
細身の木は割りと仔出しが旺盛でも
こんな風に葉先が丸く葉幅を引き出すと
仔出しはガクンと落ちる傾向にあるようです。
まあ、昔のようにしゃかりきに増やさなければならないほど高価な品種ではなくなりましたから
ここは姿作りで楽しむ一手かも。
半分負け惜しみではありますが・・・。
こちらの割り仔は派手仔3本欠いて仕切り直しです。
こっちはまだ若木ですから次の仔が期待できそう。
でもまた派手仔が出そうな悪い予感がします。
しかし枯れる予感はしませんからまだマシとしたものです。
あれから4ヶ月。
昨年はあんな感じでチョロッと開花しましたが
今年は例年通りこれで終わってしまいました。
薄い液肥をいつもよりこまめに与えましたが力及ばずです。
まだ、棚は開花真っ盛りですが散ったら枯れ花を拾い集めるのが大変ですから
この長門丸をきっかけにほとんど切りました。
気温40℃を超える作場に長時間いたら熱中症すれすれ、
危ないところでした。
育苗箱にてんこ盛り。
数千本の花茎です。
花芽摘みにも精を出したつもりでしたが遠く間に合いませんでした。
帝
2012年08月05日 | 帝
ブログは長い夏休みをいただきました。
もう10日も雨が降らず、猛暑日が続いています。
作棚の温度計は連日40℃越え。
そんな中、植え替えに勤しんできましたが
ようやく残り100鉢、目処が立ちました。
もう10日も雨が降らず、猛暑日が続いています。
作棚の温度計は連日40℃越え。
そんな中、植え替えに勤しんできましたが
ようやく残り100鉢、目処が立ちました。
春に大株をバラバラにした帝ですが
丁寧に扱ったつもりでも根は引っ張られたり捩れたり。
どうしてもストレスが掛かってしまいます。
で、鉢を開けてみたところこんな風に古根が傷んでいました。
が、それが腐って健全な根にまでうつらないのが木炭植えの良いところ。
傷んだ根を取り除きスッキリさせて植え込みます。
来年1作くらい根作りすれば
また葉重ねの良いバリッとした姿になってくれることでしょう。