あれから2年弱。
なんと花芽が前回より1ヶ月早く伸び出しています。
今から真夏のような日差しでは今年の夏もまた暑そうですし、いつものように上作が期待できそう。
でも、畑は干上がって水遣りが大変です。
梅雨が待ち遠しい限り。
ところで風蘭は鉢が軽いものですから
ご飯茶碗を持つことが出来れば栽培できると言われています。
つまり死ぬまで出来る趣味。
でもこの青海はどんぶり飯ぐらいの重さになってしまいました。
いや、どうしようって今から心配することもないのですが・・・。
根も鉢から抜けないほど多くなり株には凄みさえ感じられます。
しかしここ数年は鉢換えと枯葉取り程度で手入れは超簡単。
それでもやはり年季を掛けただけはありますね。
あれから7ヶ月。
勢いよく伸びだした根が早くも止まってしまいました。
丈夫そうに見えてこのガス欠は柄が派手なせいなのでしょう。
入手した頃は嬉しくて単独カテゴリーにも入れたりしましたが
値落ちの早さに株分けする理由も見当たらなくなってしまいました。
それでも更に大株になれば再びお気に入りになるかもしれません。
それまでは持ち崩さないよう気を付けなければ。
あれから1年と2ヶ月。
2本の仔を外し単独運用してきまして
早速その成果を2本の仔として得られました。
でも、その成果は真鶴2本。
残念です・・・。
それにしても真鶴で出ると付けは月型。
このメカニズムが良くわかりません。
この木は元は大型でしたが柄が派手になったのと
棚が変わったためかいきなり小さくなり
また最近勢いが付き出しました。
一口に西鶴といっても最近は数が増えたせいか
大型、小型、柄も地味なのや派手なのがあって楽しいですね。
あれから8ヶ月。
更に焼けた下葉が落ちてしまいました。
それでももうだめかもと思うほど派手になった木が
良くここまで紺地を持ち直すものです。
まだ言うのは早いのですがこの復活力には感動です。
こちらはあれからの下の画像の木。
今のところ葉落ちもなくきわめて順調です。
白覆輪はあくまで神々しい白さ、葉姿も好きなタイプです。
この程度の柄でず~っと維持できれば良いのですが・・・。
こちらはあの時の中段の木。
まずは順調と喜んでいたら
裏っ側に付いていた仔がいきなりこんなことに。
どうにも油断のならない品種です。
あれから7ヶ月。
じぇじぇじぇじぇじぇ~。
天葉2枚がカミキリムシの触覚のようにびろ~んと伸びました。
これは私的にはハマリンコ。
萩宝扇的な品種がもう少しあれば楽しいなと
今までいくつか買い入れてみたのですが
大体全部がこんな感じで思惑通りにはいきません。
このパターンは知ってるつもりでも
もしかしてという欲がある限りは避けられないのでしょうね。
凝り芽が急に勢い付いて伸びることは萩宝扇にも見られますが
さすがにここまで極端に伸びることはありえません。
やっぱり決定版を大事にしなくっちゃぁ。
あれから3ヵ月半。
早くも天葉が大きく育ち作がかかってきた模様。
親木の柄は続いていますが
仔のほうはちょっと逃げ気味か。
それでもこれからバンバン仔出しするでしょうから
中には儲けさせてくれる仔も出てくれるでしょう。
と、今から皮算用です。
あの轡虫実生と違って紺性やや薄く
大きさも母種の轡虫くらいにはなりそう。
まあ、もって生まれた性ですからしょうがありません。
どうせならもっと大きくして増やそうと
リキダスやネオグリーン、液肥などビシバシやる誘惑を抑えて
静かに見守っています。
あれから7ヶ月。
まだ小さな株ですから1枚葉繰りしただけで結構にぎやかに見えます。
実生ですから個体差はあるのでしょうが
これは紺性がそこそこ強く葉姿は抜群。
株立ちになっても良い姿を維持できそうですから
このまま割らずに育ててみようかなと思っています。
こちらは別の木ですが太い天葉で作が乗り乗りになってきました。
こちらは天葉が出た瞬間。
先に鈴虫剣がちょこんと覗くところなど
ちょっとかわいらしすぎますね。
そういえば最近ヤフオクに出てきませんがもう売り切っちゃったのかなあ。
あれから1週間。
満開になりました。
なんか嗅いだ覚えのある香り。
ふと思い出したのがシソの葉。
そういえばこの花の香りはシソの葉の匂いにそっくりです。
花は何度も見ているのに初めて気がつきました。
6月上旬は今までで一番早い開花かも。
鉢いっぱい見事に咲いています。
あれから7ヶ月。
蛍珊瑚と同じような素立ちの苗木からスタートして
最初にポポポンと仔が出たタイミングも一緒でしたが
その後は鳴かず飛ばず。
ちょっと株元が涼しくなってしまいました。
それでも3本の仔は超若木。
それぞれから仔が出たらさぞにぎやかになってくれるかと・・・。
ところでこの品種は冴えた紅色の根が特徴です。
しかし今年は根色が冴えません。
それもそのはず。
まだ蘭舎の中に半分ほど風蘭を置いていてこれはその中の一つです。
今まではこの時期、天井からの日差しがきつすぎてやばかったのですが
積もった雪のすべりが悪くなったのと日除けを兼ねて
去年の秋、屋根に30%遮光のポリカ波板を重ね張りしてみました。
これがなかなか良い塩梅で、真夏でもここに置けそう。
と、前置きが長くなりましたがポリカが蘭舎全体を囲っていますので
たぶん紫外線は100%カットされているのでしょう。
活性酸素とか抗酸化とかアントシアニンとかの単語はともかく
紫外線がない分、木に負担が少なく色素を出す必要がないのかもしれません。
そういえば他のルビー根品種でも根色の冴えないのが結構あります。
でも、あまり甘えさせるは禁物。
間延びはさせたくありませんからそろそろ外棚へ出そうかと思っています。
ただ、最近までの最低気温はまだ11℃でした。
入棚してから2作ほど。
天葉の片側2枚が短くなってしまいました。
こちらは日作りですからどうしてもこうなってしまします。
でも、棚慣れした今年は新根が元気。
元気ついでにパイナップル芽までお出ましです。
そろそろ天葉も普通に伸びてくれるでしょう。
透明感のある白覆輪は気品があり、さすが古来の銘品です。
目印の星斑のおかげで品種を間違えることもないですし。
しかし古木になると星斑が出すぎて増えが極端に悪くなり
10年も素立ちのままなんていう痛い話も昔は良く聞かれたものでした。
何しろおいそれとは入手できない高級品種でしたからね~。
あれから1作。
じぇじぇじぇじぇ~
まずい、まず過ぎます。
それでなくても葉数少ないのに下葉2枚振るってしまいました。
とりあえず、天葉は1枚半出てくれましたが0,5枚のマイナスです。
しかも新根が出てこないし~。
花芽は動きつつあるもののその下のアタリは潰れでしょう。
まあ、普通の水晶覆輪でも星斑があるせいかそれほど生育も増えも思わしくないのに
まして墨がプラスされて矮化した木です。
木勢が乗っている時には感じなかったのですが
やはり小苗ともなると作に気を使ったほうがよさそうです。
リキダスのほかに何か対策は~と探していたら・・・ありました。
そう、風蘭堂さんちのトトロの踊り。
これは効きそうです。
これからは自分も毎日体操のつもりでやってみようっと
あれから7ヶ月。
初めて見たときはなんだかフラフラとまとまりのない姿でしたが
4年ほど育てて葉が入れ替わり、少しはましになりました。
今の流行の特徴は幅引いてボリューム感溢れるどっしりとした葉姿、そして鮮明な柄。
ところがこれはすべてにおいて真逆です。
それでいて心惹かれますから
風情、風流も大切なんだなあと思い起こさせてくれる品種ではあります。
これでも透け軸白根という芸はあるにせよ間延びした素立ちでは寂しすぎます。
これはようやく見頃になった感じ。
よく増えてくれました。
あれから4ヶ月。
株立ちになると代わり映えしないものですから
なにかイベントを無理やり作ったりします。
ということで正面から見ると天辺の親木があっちの方を向いていましたので
こっちのほうに向けるべく矯正中。
ちょっとそっちに向け過ぎた感はありますが
竹串を外せば少し戻りますからこれでちょうど良いかもと思った次第。
それはともかく根上の葉重ねは片側十数枚。
途中の軸からはまず根が出たことはありませんので
作を重ねるほどに葉姿の良くなる品種ではあります。
盆栽的に育てるには最適。
富貴蘭の品種は数多くあれど数十年一鉢のままで楽しめるものはそんなに多くはありません。
というかほとんど数えるほどしかないかも。
あれから1作。
上の画像の木はお嫁に出し下の木が残っています。
上のほうから新根を出して姿が乱れちゃいましたが
根出しの少ない品種ですから元気な証拠ということにしましょう。
張り付いたまま動かなかったアタリが成長してきましたし~。
まあ、花が咲かないからアタリはたくさんあるはずですが
萩宝扇と同じで全部が仔になるのは無理としたものです。
大きな仔からも新根が出ている模様です。
なぜか引き合いの多い品種ですが
しばらく株立ちのまま付き合ってみたいと思っています。
あれから7ヶ月。
今年もたくさんの蕾が付きました。
こんなに咲かせちゃってと思わないでもありませんが
花を見るランですからしょうがないでしょう。
そういえば昨年は7月上旬、
3年前は6月中旬と蘭舎の加温状況で時期にばらつきがあります。
春先の加温に開花時期がよく反応しますので
もう少ししたら咲くのがちょうど良さそうと
富貴蘭の作のバロメーターとして重宝しています。
今回はうるさいぐらいに咲きそうですから
2,3個にピントを合わせて撮ってみようかとイメトレです。