あれから11ヵ月。
後冴え柄の建国の縞から変化した深覆輪です。
この種はいくら派手でもルビー根の出ない、いわゆる泥建ですが
下葉の柄は建国らしからぬ冴え具合。
とってもきれいです。
しかし縞から変わったばかりの一品物ですから
(と、言ってもあれからを辿っていけば十数年前の源平柄の仔が始まりでした)
仔への芸の継承はムズいのではとか考えていました。
確かに下の仔は派手過ぎて途中で力尽きそうですが
上の仔はそれにお付き合いすることなく
ハッキリと紺中通しが見え始めました。
親木はまだ紺縞混じりで未完の覆輪ですから
芸的にはそれより優秀かもしれません。
ただ、これが最終芸という訳じゃなく
建国ですから次はルビー根の出る縞が欲しい所です。
道のりは遠くても楽しい道のりではあります。
あれから10ヵ月。
根は伸び放題、
枯れた花茎は付き放題(いや、こんな株でも花芽はわずかしか付きません)でしたので
植え替えることに。
大株ながらもスッキリしました。
株になると更なる仔出しは望めませんが
姿は良いし、青軸ですし更に羅紗地。
見所満載ですからなるべくこのままの姿を維持して
持ち崩さないよう努めたいものです。
あれから3ヵ月。
秋口から伸びた天葉の柄が冴えません。
これではとがっくり肩を落としそうなものですが
昨年の今頃もやはりこんなものでした。
こんな時、このブログもたまには役に立つものと実感したりします。
ベースが後冴え縞ですからこれから徐々に柄は冴えてくるのでしょう。
気を取り直して天葉をよく見ると何やら紺覆輪中透けになりそうな雰囲気です。
滅多にない進化の過程を垣間見る楽しみが出来ました。
それに昨年の仔にも縞が入り出してきましたし
今年出た仔もちょっぴり面白そう。
エース級には成り得ないものの
曲者的な名脇役として頑張ってもらいたいものです。
あれから3年4ヵ月。
4作ぐらいの時間経過があっても当時の面影は残しているようです。
入手時の真ん丸な葉は影をひそめてしまいましたが
今度は株全体のフォルムがまん丸くなってきました。
根が丈夫で植え替え無精でも根腐れしないので下葉が落ちず
矮性気味の姿と相まってぎゅっと塊り感が醸し出されるようです。
入手してから15年ほど経過しても一鉢のままですが
隣の鉢に迷惑を掛けないほどの大きさながら存在感は増してきました。
あれから半年弱。
そこそこ縞は続いていたのですが
今伸びている天葉は八千代芸のみ。
ここ2年ほどのトキメキ感だけを残して
結局は元の鞘に納まってしまうのでしょうか。
せっかくのパイナップル芽も柄無しでは威力半減といったところです。
次に期待といってもそこから上の柄の良い所は花芽ばかりですから~~
あれから1作。
1枚半葉繰りして下葉が2枚落ちました。
相変わらず行ったり来たりの繰り返しです。
でもこの柄では無理からぬことなのでしょう。
普通の青光墨ならだんだん地味柄に戻ってしまうのですが
そうならないだけでもありがたいことです。
この仔は稚葉が中透け状に出てこれはやったかと思ったものですが
上で親木と同じ黄散り斑に変身してしまいました。
しかし、これはこれで見事な柄です。
もう一方の仔は紺地が勝っているせいなのか
親木よりも大きくなりそうな勢い。
しかも散り斑は影を潜め棒縞のみです。
元親は同じですしこの仔は羆の光方面へ向かっているのかもしれません。
独立させた割り仔のほうは
下葉も落ちず順調に葉数を増やしています。
以前の貧相さが消えちょっとした見頃感が出てきました。
適度な紺地が好影響を与えているのでしょう。
散り斑ならもっとボリュームのある富嶽があるし
その青軸もあるよん・・・なんて言われそうですが
台が青光墨ですから突然柄が抜けることのありうるし
このままの柄では弱々しくて倒れちゃうこともありうるし
そんなハラハラドキドキ感が全然違ったりします。
それもあってつい、大切にしようって気持ちにさせられます。
あれから1年。
以前、外していた仔を付け足していますが
そのせいばかりじゃなく、全体的に紺地が増しているような気がします。
これからも雰囲気良く育ってくれそう。
この品種は付け変わりを混じえるとありますが
それがそれほど目立つわけじゃなくごく一部の葉のみのようです。
それより、天葉は並みの厚さですが
下葉で大鷹丸ほどじゃないけれど葉の中心部が盛り上がるのが特徴かもしれません。
それにしても汚い葉です。
連城丸と見比べてみました。
数十年育てても作が良くない痩せ木ですが
それでも地合いとか葉先の尖り具合にも違いがみられます。
もちろん葉姿も違いますが・・・。
普通は一目瞭然の品種ですからあやふやな木は避けた方が無難なのでしょうね。
あれから3ヵ月ちょい。
葉焼けを別にすればなかなかの成育振りです。
1本だけになった仔にもその勢いが伝わったようです。
柄も最上。
ところで親木の葉焼けは環境ではなく
もしかしたら数年で壊死するようにプログラムされた柄なのかもしれません。
そうであれば厄介なことです。
ただそうなるのは天冴え柄のみでそれに後暗み柄が重なれば葉焼けはしないようです。
この仔にそんな因子が伝わっていないことを祈るのみです。
尚、7月に外した仔は案の定、作落ちしてしまいました。
天葉短いままで付けが見えちゃっています。
止めとけって言ったのに言うこと聞かないんだから~
あれから1年と2ヵ月。
片側は相変わらず派手なままです。
ただ、紺が両側に寄っただけですが、それがいかにも真鶴芸風で
羆の光のように固定したらきれいだろうなとちょっとドキドキします。
青の仔はようやく細縞1本といった程度ですが
新たに出た仔は上柄のようです。
嬉しい限り。
しかし、もう1本のアタリはユウレイ。
派手側から出た仔ですのでしょうがありません。
それにしても貴宝青の縞ということで柄がどうのと狂喜乱舞してますが
最近始められた方はこんなちんけな木になぜにと思うかもしれませんね。
2年ほど前に交換会で入手しました。
貫雪実生までは聞いていましたが名前がわからず困っていた所、
蘭国さんに教えていただきました。
葉姿は貫雪を彷彿とさせるものの柄が黄色のためか
葉に撚れや焼けなどの癖がなくすっきりしています。
その柄ですが上の方は鶯色で何となく朝日殿のイメージです。
おまけに天葉には白縞も見える芸の細やかさ。
深覆輪になってしまいこれが宝剣なら葉痛み必至ですが
朝日殿柄ならまだまだ勢いを維持しそう。
ただ、実生とはいえ根も葉も盛りだくさんの超老木。
毎年花芽ばかりでなかなか朝日殿のように増えてくれそうにはありません。
ところで今朝は暗いうちから目覚めましたがものすごい風です。
低気圧に変わったとはいえさすがは台風の威力。
大きな植木鉢がごろごろ転がっており外出する気分にはなれませんでした。
今日は大人しく植え直しやブログ更新に精を出すこととします。
明日は日本富貴蘭会の秋季大会です。
もちろん行くつもりで植え替えなど、準備をしていたのですが
気になっていた台風25号がどうやら当日の朝、上空を通過するようです。
外出すれば留守になるこちらも心配ですし、新幹線が時間通り動くのかということもありますから
ぎりぎりまで様子見、といったところでしょう。
もちろん行くつもりで植え替えなど、準備をしていたのですが
気になっていた台風25号がどうやら当日の朝、上空を通過するようです。
外出すれば留守になるこちらも心配ですし、新幹線が時間通り動くのかということもありますから
ぎりぎりまで様子見、といったところでしょう。
さて、剣龍はあれから半年。
3月に植え替え、6月に植え替え
更にもう1度植え替えました。
猛暑でも比較的、日に当てていましたので
パラパラッと下葉の落ちた木もあったのですが
その分、葉肉厚くがっしりと仕上がっています。
ただ、この品種が日に強いという訳ではなく
長年そんなところで育てて慣らしただけで
弱光下で育てた木をいきなり日に当てれば
葉焼け、作落ち、枯れまでありますから要注意です。
葉肉を盛ると葉は横に広がりたがり剣龍っぽい風情は消え気味になりますが
急速に伸びたこの仔はいかにも剣芸といった感じです。
昨年は縮こまっていたのですが春からやる気を出したようです。
もう1本アタリが最近出ました。
三光中斑剣龍とはいえ派手な仔も出てきます。
当然消えてしまう公算大なのですが
もしここから覆輪に変身するとしたら相当筋が良いということなのでしょう。
こちらは棚で唯一の3本立ちでしたが
御覧のようにバッタに齧られ意気消沈。
株で見てもしょうがないなと仔を外してしまいました。
天葉は葉幅引き、良くなっていたのに残念です。
極小ポロリ仔は一丁前に2枚近くの葉繰り。
おまけにアタリまで付きました。
普通はとっくにになってたはずなのですがよくぞ生還してくれたものです。
さすが三光中斑剣龍の為せる業といったところです。
偶然に出来たとはいえこの木があるから恐怖心が無くなって
小さな仔でもビシバシ外しちゃうんですよね~。
しかも外した仔が枯れたことはないですし。
置き枠が剣龍だけで埋まるとなかなか壮観ではあります。
富貴蘭の多くはまだ根が伸びていますので
もうしばらく植え替えが出来そうです。
今年からはまたミズゴケ植えに戻しましたが
アンコに使う分は短いのでも良しとして
もうしばらく植え替えが出来そうです。
今年からはまたミズゴケ植えに戻しましたが
アンコに使う分は短いのでも良しとして
上ゴケ用にはこれを使っています。
ただ、丁寧に手並べしているとはいえそれなりに絡み合っていますから
片手で5,6本ピックアップするのは困難です。
(もう片方の手はアンコに乗っかった風蘭を持っていますので)
そこで両手を使ってもう一度並べ直すのですが
1段並べて紙で仕切りを繰り返します。
元が長いミズゴケばかりですから並べ直すのも比較的楽ちんですし
これで何のストレスもなく植え替えが楽しめるというものです。
それにミズゴケは乾いた状態で巻いていますからこのまま長期保存もOKです。
しかし並べ直すのだったら安い5Aのミズゴケでも十分かと思ったりしますが
あちらは圧縮されていますから更にほぐすのが困難というか
並べるのが飽きて結局はアンコ用になってしまいます。
考えてみると維持費もバカになりませんね。
さて10月。
明け方の気温は10℃前後まで下がるようになりました。
富貴蘭の生育ももう少しで終わろうとしています。
が、今年は9月早々に蘭舎に取り込みましたのでまだ寒さには当てていません。
10月はお天気の良い日が続きますから最高25℃、最低は15℃くらいにして
今しばらく秋の生育を楽しみたいと思っています。
明け方の気温は10℃前後まで下がるようになりました。
富貴蘭の生育ももう少しで終わろうとしています。
が、今年は9月早々に蘭舎に取り込みましたのでまだ寒さには当てていません。
10月はお天気の良い日が続きますから最高25℃、最低は15℃くらいにして
今しばらく秋の生育を楽しみたいと思っています。
ということで黄玉殿はあれから3週間。
なかなかの勢いで生育中です。
付けが見える前に次の天葉が覗いていますから
相当ご機嫌なのでしょう。
天葉2枚は短めになってきましたから
これを維持して葉が入れ替われば
また違った魅力を引き出せるのではと思っています。
仔の方も調子よく生育中。
下の仔2本はまだ真っ黄々でここから仲良く紺中通しが現れたら感動ものでしょう。
上の仔は早くも次の天葉にその気配が・・・。
これなら先々しっかりした覆輪になってくれそうです。
早くも失敗を挽回しホッと胸をなでおろしているところです。
さすがにその上のアタリは花芽なのでしょう。
今年すでに二つ目の花芽で空き家が無くなる心配も…。
しかし葉繰りは年に3枚近く行きそうな勢いですからそちらでカバーできそうです。
3本立ちくらいのすっきりした株を鉢掛け一枠10鉢揃えたらさぞ壮観な眺めなのでしょうが
果たしてこちらが生きているうちで出来るかどうかといったところです。