ヒトリシズカ
＜センリョウ科・センリョウ属＞
（ヨシノシズカ）
山地の林の下や日の当たる草地に生える。
茎は数本から多数が直立し、高さ１０～３０センチ。
茎の先に４枚の葉が輪性状に対生し、白色で長さ１～３センチの穂状花序を１個立てる。
和名の一人静はこの姿に寄る。
別名の吉野静は、吉野川に舞う静御前の姿に見立てたもの。
花弁は無く、雄蕊の花糸３個が白く、長さ３センチあり
水平に出る。
（俳句歳時記）春
一人静(ひとりしずか）
＜吉野静・眉掃草＞
一人静ゼノンの静止の内にたつ 加藤郁乎
妻は恋人一人静の深山口 原子公平
一人静昼の鶏鳴かすれたり 鍵和田袖子
