イスノキ(柞)の実
<マンサク科イスノキ属>
イスノキは不思議な木だ。
葉には多く、虫こぶがついている。
この虫こぶが”ひょんの実”だ。
虫が出た後の穴を吹くとひょうひょうと音が出る。
このことからひょんの実と言う。
葉は互生し、長さ5~8センチの長楕円形で革質。
大小の虫えいが多くできる。
葉のわきに総状花序をだし、
花弁の無い赤い蕊のような花を咲かす。
私はまだ花を見たことが無いのだが、
咲いている時期が短いのだと言う。
俳句で瓢の実(ひょんのみ)
は、晩秋の季語だ。
聞いたことがあったが、
イスノキの虫こぶの実のことだとは初めて知ったことだ。
虫こぶがいっぱい。
果は広卵形で、
黄褐色の毛が密生し、熟すと2裂して黒い種子を出す。