毎日新聞によると、
記録的な熱波が続くギリシャで山火事が相次ぎ、AFP通信によると、8日までに5万6000ヘクタールを焼失し、2人が死亡した。首都アテネ北東にあるエーゲ海のエビア島では火の手が島の南と北から押し寄せ、2000人以上の住民がフェリーなどで避難した。ギリシャでは北部テッサロニキで3日、気温47・1度を記録するなど40度を上回る日が続き、過去30年間で最も深刻な熱波に襲われている。強風も伴い、アテネの北郊など150カ所以上で山火事が発生し、西部オリンピアの古代オリンピック遺跡にも一時、火の手が迫った。
まず、ギリシャの気温だが、次のインターネットで得た資料によると、アテネの気温は、ほぼ、東京に匹敵し、最高温度は多少高いかも知れない。
何度か、ギリシャには行っているが、地中海性気候で、乾燥地帯なので、最も暑い7月でも、平均27.7度で最高35度に達しても、湿度の高い蒸し暑い東京とは違って快適であった。
もう、何十年も前になるが、サンパウロに住んでいたときに、4月だったと思うが、一時帰国の途中、南国だから温かいであろうと思って、ブラジル用の夏の背広姿でギリシャに行って、寒くて困って、バーバリーのコートを買ったことがある。
ところが、その近辺が、気温47・1度を記録するなど40度を上回る日が続いていると言うから驚きである。


AFPが、”ギリシャ山火事、エビア島で住民避難”と報じており、その記事の写真を借用して掲載しておくが、焼け爛れた大地は無残で、乾燥しきっているから止めようがないのであろう。


さて、山火事多発による宇宙船地球号の危機的な状況だが、今日、日経が、”北米やロシア、高温乾燥で山火事多発 温暖化進む悪循環(青木 慎一)”と報じた。
記録的な熱波に見舞われた北米やロシアで、大規模な山火事が広がる。高い気温と少雨で草木が乾燥して燃えやすくなっているうえに、落雷が増えて自然発火する事例も目立つ。大量の二酸化炭素(CO2)が発生しており、温暖化が加速し、熱波や山火事が悪化するという負の連鎖を危惧する声もある。と言うことである。
この議論を展開するために、まず、この記事の解説図を借用しておきたい。
山火事が、広大なアマゾンやアジアの熱帯雨林に飛び火していないのは、せめてもの幸いか。
この写真のカナダ西部のリットンはセ氏49.6度と同国の観測史上最高気温を記録した後、大規模な山火事に見舞われ、町の9割が焼失した。と言うから、ギリシャのケースと同じである。

北米以上に深刻なのは、シベリアで、2019年以降、3年続けて大規模な山火事に見舞われており、深刻化するのは温暖化の影響とみられている。
研究者が危惧するのは「山火事の増加が温暖化を加速させる」ことだ。高緯度地方には落ち葉や枯れ木が炭になった泥炭層が広がる。これらが燃えるとCO2がより多く生じる。欧州中期予報センターなどの分析によると、北極圏で山火事によって排出されたCO2の量は20年夏に、日本の年間排出量の2割に当たる2億4400万トンと過去最多だった。今年も20年の水準に近づいている。
日本大学教授の串田圭司さんは「ツンドラ地帯で山火事が増えているのが気になる」と指摘する。ツンドラの下には永久凍土があり、山火事は本来なら起きない。永久凍土には、大気中に含まれるCO2やメタンのほぼ2倍の炭素が閉じ込められている。山火事が相次ぐとこれらが一気に放出され、温暖化を促す負の連鎖が広がるおそれがある。
大規模な山火事の影響は地球規模に及ぶ。負の連鎖を食い止める手段は温暖化ガスの排出を抑えることしかない。と言うのである。
日本各地で引き起こされている深刻な異常気象による大被害も、すべからく、自然摂理を無視して、傍若無人に地球環境を破壊し続けてきた人類への自然界からの挑戦であり報復である。
原発反対や電磁波による深刻な健康被害のある携帯無線基地局建設反対運動と同じで、殆どの国民が無知無関心で、眼に見えない被害であるから、直接自分に関係なければ、頬被りしてただ乗りに便乗しているのだが、結局は回り回って自縄自縛で、茹でガエル状態となって、悲しいかな、人類を滅亡の淵に追い込み、虎の子の文化文明を棒に振ってしまう。
そんな未来が見え隠れしてきて実に悲しい。
記録的な熱波が続くギリシャで山火事が相次ぎ、AFP通信によると、8日までに5万6000ヘクタールを焼失し、2人が死亡した。首都アテネ北東にあるエーゲ海のエビア島では火の手が島の南と北から押し寄せ、2000人以上の住民がフェリーなどで避難した。ギリシャでは北部テッサロニキで3日、気温47・1度を記録するなど40度を上回る日が続き、過去30年間で最も深刻な熱波に襲われている。強風も伴い、アテネの北郊など150カ所以上で山火事が発生し、西部オリンピアの古代オリンピック遺跡にも一時、火の手が迫った。
まず、ギリシャの気温だが、次のインターネットで得た資料によると、アテネの気温は、ほぼ、東京に匹敵し、最高温度は多少高いかも知れない。
何度か、ギリシャには行っているが、地中海性気候で、乾燥地帯なので、最も暑い7月でも、平均27.7度で最高35度に達しても、湿度の高い蒸し暑い東京とは違って快適であった。
もう、何十年も前になるが、サンパウロに住んでいたときに、4月だったと思うが、一時帰国の途中、南国だから温かいであろうと思って、ブラジル用の夏の背広姿でギリシャに行って、寒くて困って、バーバリーのコートを買ったことがある。
ところが、その近辺が、気温47・1度を記録するなど40度を上回る日が続いていると言うから驚きである。


AFPが、”ギリシャ山火事、エビア島で住民避難”と報じており、その記事の写真を借用して掲載しておくが、焼け爛れた大地は無残で、乾燥しきっているから止めようがないのであろう。


さて、山火事多発による宇宙船地球号の危機的な状況だが、今日、日経が、”北米やロシア、高温乾燥で山火事多発 温暖化進む悪循環(青木 慎一)”と報じた。
記録的な熱波に見舞われた北米やロシアで、大規模な山火事が広がる。高い気温と少雨で草木が乾燥して燃えやすくなっているうえに、落雷が増えて自然発火する事例も目立つ。大量の二酸化炭素(CO2)が発生しており、温暖化が加速し、熱波や山火事が悪化するという負の連鎖を危惧する声もある。と言うことである。
この議論を展開するために、まず、この記事の解説図を借用しておきたい。
山火事が、広大なアマゾンやアジアの熱帯雨林に飛び火していないのは、せめてもの幸いか。
この写真のカナダ西部のリットンはセ氏49.6度と同国の観測史上最高気温を記録した後、大規模な山火事に見舞われ、町の9割が焼失した。と言うから、ギリシャのケースと同じである。

北米以上に深刻なのは、シベリアで、2019年以降、3年続けて大規模な山火事に見舞われており、深刻化するのは温暖化の影響とみられている。
研究者が危惧するのは「山火事の増加が温暖化を加速させる」ことだ。高緯度地方には落ち葉や枯れ木が炭になった泥炭層が広がる。これらが燃えるとCO2がより多く生じる。欧州中期予報センターなどの分析によると、北極圏で山火事によって排出されたCO2の量は20年夏に、日本の年間排出量の2割に当たる2億4400万トンと過去最多だった。今年も20年の水準に近づいている。
日本大学教授の串田圭司さんは「ツンドラ地帯で山火事が増えているのが気になる」と指摘する。ツンドラの下には永久凍土があり、山火事は本来なら起きない。永久凍土には、大気中に含まれるCO2やメタンのほぼ2倍の炭素が閉じ込められている。山火事が相次ぐとこれらが一気に放出され、温暖化を促す負の連鎖が広がるおそれがある。
大規模な山火事の影響は地球規模に及ぶ。負の連鎖を食い止める手段は温暖化ガスの排出を抑えることしかない。と言うのである。
日本各地で引き起こされている深刻な異常気象による大被害も、すべからく、自然摂理を無視して、傍若無人に地球環境を破壊し続けてきた人類への自然界からの挑戦であり報復である。
原発反対や電磁波による深刻な健康被害のある携帯無線基地局建設反対運動と同じで、殆どの国民が無知無関心で、眼に見えない被害であるから、直接自分に関係なければ、頬被りしてただ乗りに便乗しているのだが、結局は回り回って自縄自縛で、茹でガエル状態となって、悲しいかな、人類を滅亡の淵に追い込み、虎の子の文化文明を棒に振ってしまう。
そんな未来が見え隠れしてきて実に悲しい。