何時ものコースで、夜に国立能楽堂で、定例公演や企画公演が予定されていると、上席とか中席公演があると、国立演芸場に出かけて行き、その後の合間を塗って神保町の古書店などを回って、国立能楽堂に向かう。
土砂降りの雨の中を、今日もこのコースに従った。
尤も、この日、迂闊にも、歌舞伎とダブルブッキングしていて、歌舞伎の方は、次女に代わりに行って貰った。
玉三郎の「牡丹燈籠」をミスってしまったのだが、能・狂言の方に興味が移ってしまったということにしておこう。
国立演芸場は、丁度、新しく真打になった噺家の襲名披露公演を行っていて、この日は、春風亭小柳であって、高座には、師匠の小柳枝や、小遊三などが登場する。
襲名披露は、どうしても、文楽や歌舞伎では、多少、形式ばっていて面白みに欠けるが、そこは、お笑いの世界で、くだけた口上などがあって面白い。
小遊三など、小柳は、声は良いが顔が悪いなどと紹介していた。
襲名披露の司会を取り仕切ったのは、「袈裟御前」を語った女流噺家の春風亭鹿の子。
歯切れの良い軽快な語り口が良く、私など、数は多くはないのだが、時々登場する女性の噺家の舞台を楽しみにして聞いている。
同門の先輩春風亭柳好が、頑張って、早く、枝の字を付けて・・・と紹介したので、師匠の小柳枝が、いらんことを言うな、と言った仕草をしていた。
この小柳枝、自分の「粗忽の長屋」のまくらで、交通事故にあって大怪我をしたにも拘わらず死ななかった師匠の小柳枝の話をして、死んでいたら、もう少し、自分の襲名が早かったのに、と語って笑わせていた。
トリで語った小柳の噺は「天狗捌き」。
米朝が掘り起し、志ん生が得意とした古典落語だとかで、中々、面白くて良く出来た落語で、流石に真打に昇進した小柳の満を持した舞台で、名調子が冴えて聞かせてくれる。
この噺は、
寝ている八五郎が笑っているのを見た妻が揺り起こして何の夢を見ていたのか聞くのだが、夢など見ていないと答えて話さないので大ゲンカとなる。その仲裁に入った隣人も、馬鹿らしい話だと思うのだが、その夢を知りたくて、また大ゲンカとなり、順繰りに、家主、奉行所、大天狗とエスカレートして、詰問する大天狗に殺されそうになって呻いているところを、妻に揺り起こされると言う話である。
この日の小遊三の噺は、「鰻の幇間」。
三遊亭遊喜は「看板の一」。
客席は、殆ど、シルバー客で、かなりの空間があったが、面白かった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/4f/5e0016834d6a49ee8814ab214d331e7d.jpg)
神保町に行った時には、雨は小降りとなっていた。
交差点で、千代田区の区会議員の有志による「憲法違反の「戦争法案」は廃案・撤回を!」集会を開いて、街頭演説を行っていた。
「リレートーク」と銘打った集会で、午後6時半にスタートして、「錦華公園から九段下」までパレードすると言う。
ビラを配る運動員が20人くらいも街頭に立って通行人に呼びかけているのだが、ビラを受け取ったのは、私くらいで、総て、無関心を決め込んで素通りして行く。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/95/3f45e366f7e42a5ba1fea95e1f2852bf.jpg)
この日、神保町で買った本は、
「小澤征爾 指揮者を語る」 PHP出版
ヨアヒム・フェスト著「ヒトラー 最後の12日間」 岩波書店
小澤征爾の本は、帰途、東横線とJRで読んだ。
ヒトラーの本は、岩波の本だし、少しでも、あの大戦の状況への理解が深まればと思って手にした。
能楽堂での公演は、
大蔵流宗家大藏彌太郎と吉次郎兄弟の素晴らしい狂言「月見座頭」。
能は、シテ観世銕之丞、ワキ殿田謙吉、アイ山本則秀、古本による「水無月祓」、しっぽりとした含蓄のある恋の物語で魅せてくれた。
能楽堂中庭の宮城野萩は、まだ、ちらほら咲き。
土砂降りの雨の中を、今日もこのコースに従った。
尤も、この日、迂闊にも、歌舞伎とダブルブッキングしていて、歌舞伎の方は、次女に代わりに行って貰った。
玉三郎の「牡丹燈籠」をミスってしまったのだが、能・狂言の方に興味が移ってしまったということにしておこう。
国立演芸場は、丁度、新しく真打になった噺家の襲名披露公演を行っていて、この日は、春風亭小柳であって、高座には、師匠の小柳枝や、小遊三などが登場する。
襲名披露は、どうしても、文楽や歌舞伎では、多少、形式ばっていて面白みに欠けるが、そこは、お笑いの世界で、くだけた口上などがあって面白い。
小遊三など、小柳は、声は良いが顔が悪いなどと紹介していた。
襲名披露の司会を取り仕切ったのは、「袈裟御前」を語った女流噺家の春風亭鹿の子。
歯切れの良い軽快な語り口が良く、私など、数は多くはないのだが、時々登場する女性の噺家の舞台を楽しみにして聞いている。
同門の先輩春風亭柳好が、頑張って、早く、枝の字を付けて・・・と紹介したので、師匠の小柳枝が、いらんことを言うな、と言った仕草をしていた。
この小柳枝、自分の「粗忽の長屋」のまくらで、交通事故にあって大怪我をしたにも拘わらず死ななかった師匠の小柳枝の話をして、死んでいたら、もう少し、自分の襲名が早かったのに、と語って笑わせていた。
トリで語った小柳の噺は「天狗捌き」。
米朝が掘り起し、志ん生が得意とした古典落語だとかで、中々、面白くて良く出来た落語で、流石に真打に昇進した小柳の満を持した舞台で、名調子が冴えて聞かせてくれる。
この噺は、
寝ている八五郎が笑っているのを見た妻が揺り起こして何の夢を見ていたのか聞くのだが、夢など見ていないと答えて話さないので大ゲンカとなる。その仲裁に入った隣人も、馬鹿らしい話だと思うのだが、その夢を知りたくて、また大ゲンカとなり、順繰りに、家主、奉行所、大天狗とエスカレートして、詰問する大天狗に殺されそうになって呻いているところを、妻に揺り起こされると言う話である。
この日の小遊三の噺は、「鰻の幇間」。
三遊亭遊喜は「看板の一」。
客席は、殆ど、シルバー客で、かなりの空間があったが、面白かった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/4f/5e0016834d6a49ee8814ab214d331e7d.jpg)
神保町に行った時には、雨は小降りとなっていた。
交差点で、千代田区の区会議員の有志による「憲法違反の「戦争法案」は廃案・撤回を!」集会を開いて、街頭演説を行っていた。
「リレートーク」と銘打った集会で、午後6時半にスタートして、「錦華公園から九段下」までパレードすると言う。
ビラを配る運動員が20人くらいも街頭に立って通行人に呼びかけているのだが、ビラを受け取ったのは、私くらいで、総て、無関心を決め込んで素通りして行く。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/95/3f45e366f7e42a5ba1fea95e1f2852bf.jpg)
この日、神保町で買った本は、
「小澤征爾 指揮者を語る」 PHP出版
ヨアヒム・フェスト著「ヒトラー 最後の12日間」 岩波書店
小澤征爾の本は、帰途、東横線とJRで読んだ。
ヒトラーの本は、岩波の本だし、少しでも、あの大戦の状況への理解が深まればと思って手にした。
能楽堂での公演は、
大蔵流宗家大藏彌太郎と吉次郎兄弟の素晴らしい狂言「月見座頭」。
能は、シテ観世銕之丞、ワキ殿田謙吉、アイ山本則秀、古本による「水無月祓」、しっぽりとした含蓄のある恋の物語で魅せてくれた。
能楽堂中庭の宮城野萩は、まだ、ちらほら咲き。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/ec/57651147b0faade8c835d13dfc874e6a.jpg)