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今年ももう師走も半ば、新しい年がそこまで近づいている。
鎌倉で迎える新しい年も、これで10回目になる。
緑に包まれた鎌倉山の西麓の静かな住宅街で、少し南に下れば江の島である。
かなり余裕のある日本庭園風の庭に、私好みの椿や梅、モミジなどの花木を植え加えたので、結構季節の変わり目には、華やかになり、小鳥や蝶が訪れる。
今日のように、風が穏やかで少し暖かい日には、庭に出て、コーヒータイムを楽しむ。
さて、この鎌倉が何度目の住居なのか、よく考えてみると、80余歳の長い人生において、随分、あっちこっちと住居を移り替えてきた。
色々なところで、悲喜こもごもの生活を送ってきたことに感慨を覚えている。
西宮の戎神社のそばで生まれて、宝塚伊丹と阪神間で育ち、宇治、茨木高槻で過ごした根っからの関西人だったが、東京への転勤で関西を離れて、埼玉の上尾に居住。
その後、留学や赴任で海外生活となり、フィラデルフィア、サンパウロ、アムステルダム、ロンドン、キューガーデン、この間にも何度か移転。
帰国してからは、東京新宿に住み、千葉の佐倉に自宅を構えて定住したのだが、縁あって、今の鎌倉に移った。
それぞれの住居で、生活状態の変化もあって、色々な経験をしてきたのだが、殆どはすでに忘却の彼方、
時々、かすかに残っている記憶の片鱗が、脳裏をかすめて懐かしくなる。
モミジの紅葉ももう終わり、冬も最盛期。
ジョウビタキが、今年も訪れて来てくれた。
晴耕雨読、書を読むのも楽しいが、穏やかな冷気の爽やかな初冬に、温かい陽を浴びながら、庭の自然と対話するのもまた良しである。