マインドマップを活用した読書感想文の書き方指導(3) 【モチベーションアップ編】

なにしろ「読書感想文」を書くためには、良い本をたくさん読むことが最大の栄養となります。ただし、子どもが感想文を書くという心の壁を感じて、読書熱が冷めてしまうことがmないようにしたいものです。そこでまず、本を読む立場の人の権利をユニークにまとめた「10ヶ条」を紹介します。

ペナック先生の愉快な読書法―読者の権利10ヶ条
ダニエル ペナック
藤原書店

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読者の権利10ヶ条
 1.読まない権利
 2.飛ばし読みする権利
 3.最後まで読まない権利
 4.読み返す権利
 5.手当たり次第に何でも読む権利
 6.ボヴァリズム(ボヴァリー夫人みたいに小説に書いてあることに染まる)権利
 7.どこでも読んでもいい権利
 8.あちこち拾い読みする権利
 9.声を出して読む権利
 10.(読んだことを)黙っている権利

けっこう私の読書方法に近い感覚があります。私は普段、1冊の本をじっくり読むという姿勢を持っていません。常に10冊前後の読書チャンネルを持っていて、気が向いたら小説を読み、飽きたらビジネス書、学ばなくてはならないと思ったら教育書、半身浴をしながらマンガ本を読むといった、いわば乱読のような状態です。子どもたちにはおススメできないかもしれません。


本題に入ります。

画像のマインドマップから文章に変換します。
子どもたちがマインドマップから文章に直す時の参考になるように書いてみます。
でも、難しい文体で書きますので、大人の解説がないと小学生には理解できないでしょう。



読書モチベーションをアップさせる条件として、次の4つの視点から考えてみました。
「家庭の影響」「学校の影響」「友だちの影響」「本人自ら」というものです。

まず「家庭の影響」から説明します。
子どもの手に本を取らせるためには、親や兄弟姉妹が共に図書館や書店に行くことが大事ではないでしょうか。生活の中に「本」という存在を定着させるためです。子どもが小さい頃から、親が読み聞かせをしていた家庭は、そうでない家庭より本に親しむ子どもに育っている確率が高いはずです。
可能であれば、家庭環境の中に「書斎」のようなスペースがあると良いです。それが難しければ、最低でもひとつは本棚があると良いと思います。そして家族が子どもたち以上に本を読んでいる姿を見せることが大事です。
家族の団らんの中でも、読書に関する話題があがるようになると理想的ではないでしょうか。何気ないおしゃべりの中で出てきた本の題名は、けっこう気になるものです。
こうした家族の努力が、子どもたちへの無言の励ましになるはずだと考えました。

第二に「学校の影響」です。
夏休み、学校からは「読書感想文」という宿題が出されました。これは完全なる「外発的モチベーション」による読書となります。宿題で感想文を書くのは最も苦痛ですね。
小学校の国語の授業には「ブックトーク(本の紹介)」という単元があります。ここで友だちから紹介された本は、けっこう子どもたちの心に残っていて、授業の後で興味のわいた本を手に取ることがありますね。
担任からは、読書の意義について何回も何回も指導していく必要があるでしょう。では、その意義とは何でしょうか。
一つには、本を読むことで、ふだんの生活では体験することのできない出会いが生まれます。「登場人物との出会い」と「著者との出会い」です。こうした出会いは、私たちの人生に大きな力となります。本の中で登場人物が語っている言葉を心に刻み、自分自身の生き方に反映していくことによって、私たちは有意義な生き方をすることができるようになります。
また、私たち教員は、子どもたちに向上心を育む必要があります。向上心を持って読書をすれば、思考力・想像力・創造力・語彙力・表現力など、たくさんの能力を伸ばしていくことができるのです。

第三に「友だちの影響」があります。
実は、この「友だちの影響」こそ、最も読書熱を高める効果があるのです。

2年前に担任した6年生(現中2生)は、読んだ本を友だちに紹介して、年がら年中回し読みをしていました。そのため、共通の話題をたくさん持っていて、いつも本の内容や登場人物の魅力を楽しそうに語り合っていました。
友だちからの情報は、大人が上から目線で与える情報よりもはるかに良いものです。

また、友だちと読書の情報交換をしていると、知らないうちにレベルの高い本を手にしていくことに気づくことでしょう。これは子どもだけでなく、大人でも同じなのです。私がブログで本を紹介することによって、その情報をキャッチしてくれた人は20代の若い人であっても、40代、50代の人以上に急成長しているという事実があります。

最後に、「本人の影響」について書きます。
本を読むきっかけは人によって様々です。きっかけはすごく大事であり、良いきっかけがあれば本に対する興味が続きます。しばらく興味が続けば、読書をすることが習慣となっていきます。
理想的な姿は、「読書=趣味」となることです。そうなれば本を読みたくてならなくなりますし、いつでもどこでも楽しめる財産を得ることができるわけです。
また、私は「読書する姿=向上心を持っている姿」というふうに思っています。本から得た知識によって、深くて高い人生観を育むことができるでしょう。そういう読書リズムに乗った人は、心身からにじみ出てくる“カッコ良さ”があるのではないでしょうか。



井上は、大学生時代に往復4時間という通学時間に、大学の友だちと一緒に電車内読書会をしていました。同じ本を読んでは語り合い、まだ読んでいない本を紹介しては感想を伝える。この読書が今の私を根っこから支えていることは間違いありません。


若き日の読書は一生の財産です。
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マインドマップを活用した読書感想文の書き方指導(2) 【モチベーション編】

夏休み中ではありますが、学校では補習教室という場を設けて子どもたちが勉強しに来ています。一昨日は私がその担当で、4年生クラスについていた時の出来事です。

Rさんという女子が参加していました。前日に配布していた国語のプリント集を家に忘れてきてしまったということで、算数のプリント学習が終わった後、教室にあった本を、
「この本は良い本だから、読んでみるといいよ。」
と紹介し、貸したのです。本の題名は「Little DJ 小さな恋の物語」です。小学校4年生が読むには簡単な本ではありません。中学生が読んでちょうど良いくらいの本です。私は(ちょっと難しいかなぁ・・・・でも、Rさんならきっと読むだろう。)と思って渡しました。

Little DJ―小さな恋の物語
鬼塚 忠
ポプラ社

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他の子どもたちの学習を支援しながら、ちょいちょいRさんが読んでいる姿を見ていました。すると、どんどんページをめくっているのです。その速さは、まるで「フォトリーデング」をしているかのようでした。(フォトリーディングについては、こちらのサイトを参照してください。)

30分ほどしてRさんが私のところに来て、
「先生、読み終わりました。」
と言うのです。驚きと、まさかという疑問の気持ちも出てしまった私は、
「えっ?本当に読めたの?う~ん、ならばどんな内容だった?」
といじわるな質問をしてしまいました。

ところがRさんは全編の内容をすらすらと話したわけです。

「この本の内容は、中学生の男の子が主人公で、家族は野球の選手になってほしいと思っているんだけど、実は本人はそうではなくて、DJをやりたかったの。その子が病気になって、入院するんだけど、その病院でDJをやってね、夢を実現するっぽい内容で、入院している女の子とも仲良くなっていったりするんだけど、最後には亡くなってしまうの。」

まったくその通りです。本当に読んでいました。素晴らしい!小学校4年生でもこれだけの読書力を持っている子がいるんですね。


「どうしてそんなに速く読めるの?」
と聞いてみると、
「私は本を読むのが大好きだから、いつも読んでいるんです。だからパッと見れば大体の内容は分かるようになりました。」
と答えてくれました。

つまり、本を理解するための必要要素である「全体の5%」の重点情報を的確にキャッチする能力を自然のうちに身につけてしまったようです。

これだけの読む能力があれば、次は感想文の書き方を丁寧に指導してあげれば、たちまち文章力を伸ばしていくに違いありません。


「本を読むのが好きになること」
これが身につけば、感想文を書く高い壁もかなり下がってくることでしょう。




本好きにすることに関しては、私が職場の若手に伝えてきたことが何らかの参考になるかもしれません。

私の職場の若手は本当によく本を読んでいます。しかし、大学を卒業して新たに教員になった当初には、あまり読書をすることがありませんでした。そこで私は帰りの電車でいっしょになった時や、お食事を一緒にする機会があった際に、若手教員の読書熱を上げるべく、次のような話をよくしました。

「教師の必読書は教育書ばかりではないよ。たとえば『水滸伝』という中国の歴史小説を読んだことがあるかな。これは学級経営にすごく参考になるんだよ。
水滸伝には梁山泊っていう山賊集団の物語なんだけど、このトップに立つのが宋江という、ごく普通の人だったんだ。
ではなぜ宋江が個性の塊である梁山泊のメンバーを統率できたかというと、彼が人の長所を見抜く名人だったからなんだ。
人間という生き物はね、自分のことを知ってくれる人にはとことん着いていくんだ。小学校の学級も同じだよ。子どもたち全員の個性を認め、一人一人が活躍できる場を与えていくことができれば、梁山泊のような集団になれるんだ。
『水滸伝』は教師の必読書だよ。そしてこれは20代の若い時期に読むかどうかで、40代になった時に大きな差となって顕れるから、必ず読むべきだよ。」

新・水滸伝(一) (吉川英治歴史時代文庫)
吉川 英治
講談社

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純粋な我が職場の若手教員はすぐに水滸伝を読んでくれました。そして、こう話してくれました。

「歴史小説がこんなに教師に役立つものだったとは驚きでした。水滸伝を読んでいると、自分が宋江になったような気がして、学級担任をすることがワクワクしてきます。」

「一人一人を活躍させるには、よく観察するということが大事なんですね。」

「みんなに理想を持たせることって大事なんだと分かりました。それから、水滸伝を読むことで読書をする楽しさを味わうことができました。これからはいろんな本を読みたいと思いました。」


つまりですね、周りにいる人たちの「心の熱」を上げるような働きかけをできるかどうかが教師の力なのだと思う訳です。

アメリカの教育者であるウイリアム・ウォードの有名な言葉に、次のようなものがありますね。

「凡庸な教師は、指示をする。いい教師は、説明をする。優れた教師は、範となる。偉大な教師は、内なる炎に火をつける」


子どもたちの心に「内なる炎」をつけることができれば、読書のモチベーションは簡単にあがることでしょう。

どうすれば良いかって?
はい、それはまさに「水滸伝の宋江」に学んで下さいませ
大人も努力しなくちゃね
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マインドマップを活用した読書感想文の書き方指導(1) 【前置き編】

夏休みを前にして、担任する4年生の子どもたちに「読書感想文構成図」のかき方を指導しました。時間があまりなかったので、「今から模造紙にかきながら説明するから、メモマップをかいておくといいよ。」と伝え、ほとんどの子はマインドマップでメモっていました。

この記事は、「読書感想文」という夏休みの悩みの宿題に困っているすべての小学生に役立つように書くつもりです。現場からの発信ですから、きっと出版社の方々にも役に立つことでしょう。

多くの子が書いてくる読書感想文は、実は感想文ではなく、“あらすじ文”になってしまいます。これはなぜかというと「感想文」=「宿題」であり、「やらなくてはいけない課題」「人からやらされている課題」なので、ただただ「感想文」を書くという状況設定だけで嫌になってしまうのだと思います。

そもそも教員は、授業の中で「読書感想文を書く」という指導をしているでしょうか?
いいえ、そこまで授業の中でやっている教員は少数派だと言わせていただきます。ちがいますか?現場の先生方。

それなのに、夏休みになると読書感想文が「宿題」で出されるわけです。子どもたちが書けるわけがありません。

私の勤務校では今年度の校内研究で国語の指導を学んでいます。講師の先生は、国語教育ではその名を知られた実力派のS先生をお呼びして、指導していただいています。

実はその研究の中で、先日、3年生の国語の授業のことを相談する機会がありました。研究の当初、授業の最後に子どもたちに「感想」を書かせたいという担任の考えに対して、私からも「感想」という言葉は抵抗感があるから登場人物への「手紙形式」の方が良いと助言しました。それを元にして、S先生に授業の相談をしたところ、やはり「手紙形式」で感想を書かせた方が子どもたちの実態に合っていると指導していただきました。

要するに、感想文というのは簡単に書ける代物ではないのです。
それを夏休みの終わりごろ、子どもたちは原稿用紙を前にして、ウンウンうなり、苦しみながら書いていくわけです。これではかわいそうではありませんか?


という背景を大人の皆様に説明した上で、次号の記事から「マインドマップを活用する読書感想文の書き方」について連載してみますので参考にしてください。

きっと、これまでよりも楽に感想文が書けると思います。

乞うご期待
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井上式マインドマップ漢字ドリルを考案

4日ぶりの記事となります。
私の日記を期待してくださっていた方々、申し訳ありませんでした。少々仕事が忙しく、文章にするネタはたくさんあったのですが、文章化する余裕がありませんでした。

忙しいと言いながらも、昨日行われた「学校説明会」と「学級保護者会」のプレゼンはちゃっかり作っているのですから、まだまだすき間の時間はあると自己認識することにしています。あくまでもポジティブに考えましょう!!! 今日も授業が終わって元気いっぱい職員室に戻ってくると、同僚から「どうして井上先生はそんなに元気なの?」と声をかけられました。最高の褒め言葉です!ありがとうございます!

さて、今回の話題は「井上式マインドマップ漢字ドリル」を考えましたので発表させていただきます。

写真を参照してください。

セントラルイメージは「学習する漢字」を書きます。ここに漢字から考えられるイメージを描く方法も考えたのですが、あくまでも漢字ドリルなのでそれはやめました。漢字を覚えることに焦点化したわけです。

次にメインブランチを指定しました。
「読み」「意味」「熟語」「部首」
まずはこの4つで書くように子どもたちには指示をしています。当初、このメインブランチまでこちらで書きこんで印刷するドリルを考えましたが、一歩学習を深めるために、ブランチを印刷するのはやめました。子どもたちが書き慣れてきたところで、さらに発展させるためのブランチを増やすつもりです。「イメージ」とか「使い方」といったブランチが増えていく予定です。

こうして「自由度」が最大の漢字ドリルを子どもたちが使っていくことによって、自ら学ぶ「学び方」を身につけてくれるだろうと期待しているのです。一番良いのは「自分流の学び方」を編み出してくれることが良いのです。


そして、これは漢字ドリルなので、漢字を覚えられなかったら意味がありません。そのため、周りに練習用の枠を6つ用意しました。「学校」「帰宅後」「夜」「朝」「3日後」「1週後」という6回練習すれば十分覚えられるのです。「忘却曲線」という脳科学に基づいた学習方法にしているつもりです。トニー・ブザン氏が提唱している「MMOST=マインドマップ有機的学習法」にも基づいているつもりです。




今回の写真で紹介した「井上式マインドマップ漢字ドリル」は、書いた子が早くも発展型の学習をしてくるというエピソードを生んでくれたので紹介しました。この子はきっと「この漢字ドリルならばたくさん覚えられる!」と腑に落ちたのでしょう。授業で出している4年生の漢字だけでなく、これまでに学習してきた3年生以下の漢字を復習してきたというのです。「自ら学ぶ」という姿勢を育むであろう「井上式マインドマップ漢字ドリル」の導入3日目にして、早くもねらい通りの学ぶ姿勢を見せてくれたわけです。

この漢字ドリルによって、これまでの漢字ドリル指導では、あまり見ることのできなかった「“強い能動的な”学習態度」に美袋っている4年生です。

お隣の組にはこんな子もいるそうです。「井上式」というのに抵抗があるので、もっと良い名前にしてほしい。「井上先生式」というふうに書き変えてほしいと(笑)・・・・・・う~ん、私は神様ではないので、「井上式」と呼び捨てでいいんですよ~(笑)



このドリル、今回が初板です。早くも改善すべき箇所が出てきています。今後1か月かけてより良い状態に作り直しながら、新しい形態の漢字ドリルとして素晴らしいものにしていこうと思います。
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「やまなし」で宮沢賢治が何を表したかったのかを考える授業 【分析③ 反戦論???】

普通だと10月~11月中に行う宮沢賢治の作品「やまなし」の学習ですが、11月にあった校内の研究授業で「平和のとりでを築く」・・・平和への意見文発信を公開した方が良く、「やまなし」の学習は12月の区小研で公開授業をしたいと思い、単元を入れかえました。

折りも折り、社会の学習でもちょうど戦争と平和の学習となり、子ども達の頭の中は「戦争と平和」状態。そんな条件もあって、「やまなし」の学習の中でも、どうしても戦争の話題に意見が傾いたようです。

本当はもうひと論議をさせて、「賢治の本心」に迫ってみても良かったのですが、小学生ですからあまり深入りしないで良いと判断し、中途で授業を止めてあります。


そんなわけで、今日もまた子ども達の10分間感想の中から紹介します。

今回紹介する感想には、賢治が「自然」について考えていることを表現しているとか、「季節」を表しているのではないかといった、文脈から感じられることを書いたものがあります。

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〔アクアマリンさん〕
 私は、宮沢賢治のことを勉強して、賢治は自分の経験から本を書いているような気がしました。例えば、妹を亡くした時に書いた「銀河鉄道の夜」です。私は「やまなし」もそうだと思います。無意味な戦争をしている人々に、『戦争をやめろ』と、ひそかにうったえている気がしました。
 また、賢治の夢であった『人間が人間らしい社会』『すべての生き物がたがいに心が通い合うような世界』というのが当時の人々には伝わらなかったのが残念です。これが伝われば、戦争が短くなったかもしれないと思いました。でも、この夢はまだかなっていないと思います。なので、この夢がかなうように、私も色々なことを考えていきたいと思いました。

〔セワシZさん〕
 賢治は戦争の時代に生まれて、やまなしの話の内容で戦争のことを使って書いていて、賢治は心が痛んだと思います。やまなしの中では、クラムボンを人と考え、生死のことを書いていて、つらいと思います。
 賢治は戦争中は季節が分からないから、このかわせみとやまなしを使い分けて、季節を分かるようにしたと思います。
 賢治は戦争に行っていない分、話の中でも戦争に行っている人たちのことも考えていたと思います。
 賢治はもう少し長く生きられれば、もっとすごい本がたくさできていたと思います。病気になって死んでしまったとなると、とても残念です。

〔ともだちさん〕
 ぼくは宮沢賢治が戦争の時に生まれたので、この物語を書いたのだと思います。理由は、クラムボンというのはなんだかよく分からないけど、笑ったりとか死んだとか書いてあるので、戦争をしている人間のことだと思いました。
 それと賢治がこのやまなしを通して、自然の豊かさや美しさを伝えたかったんだと思います。
 最後に賢治は光をあみとか黄金とか表現していて想像力がとてもすばらしい人だと思います。
 賢治が病気で死ななかったら、もっとすごい本ができあがっていたと思います。そう考えるとなんかとても残念です。

〔マスコDXさん〕
 ぼくはやまなしを読んで、宮沢賢治は戦争のことについて話していると思います。なぜかというと、クラムボンは、死んだ殺されたというところで、戦争の時代は多くの人が殺されたから、戦争の時代かなと思いました。
 感想は、宮沢賢治は、戦争で殺された人の気持ちになって、このやまなしを書いたと思います。
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「やまなし」で宮沢賢治が何を表したかったのかを考える授業 【分析② クラムボン】

〔分析② クラムボン〕
クラムボンに視点を当てて感想を書いた子がいました。

〔ピクミンさん〕
 私は「やまなし」を読んで、宮沢賢治は何を伝えたいのかは分からなくて、すごくふしぎな物語だと思いました。
 「やまなし」の物語の中で出てきた「クラムボン」や「イサド」など、宮沢賢治が考えて作った名前は、どういうふうに作ったのかが知りたいです。
 「クラムボン」という言葉が最初、分からなかったけど、勉強しているうちに「人間」だなと思いました。
 この「やまなし」にはたくさんの疑問があります。私は「やまなし」を読んで勉強してから楽しい物語だと思いました。

〔レモンさん〕
 私は初めてこの「やまなし」を読みました。最初は宮沢賢治がいいたいことがさっぱり分かりませんでした。だけど、じっくり読んでみたり、マインドマップでまとめていったら、なんとなく分かったような気がします。
 私が「やまなし」を読んで一番心に残った言葉は「クラムボン」です。なぜ宮沢賢治は意味もよく分からない「クラムボン」を作ったのか聞きたいです。
 私が想像する「クラムボン」は、きらきら光っていて、魚みたいな生物です。でも、「やまなし」に出てくる「クラムボン」は、「殺されたよ」とか「笑ったよ」と出てくるので、人間みたいな感じがしました。
 親子のカニたちも、あわをふいて、大きさを比べたりして、まるで生きているように感じました。宮沢賢治は自然を大切にしてと言っているように私は感じました。

〔吾郎ちゃん〕
 ぼくは、宮沢賢治が書いた「やまなし」という文章を読んで、最初に舞台がどこかを書いたところがいいと思いました。
 文章の中に「クラムボン」という言葉が出てきたので、なんなのかなぁ?と考えてみたら、カニが「クラムボンは笑ったよ」と言っていたので、クラムボンはカニの仲間なのかな?と思いました。
 この「やまなし」の中に「クラムボンは死んだよ」「クラムボンは殺されたよ」と書いてあったので、宮沢賢治は、読者に人の人生には泣いたり笑ったり、おこったり、いろいろなことがあると告げているのだと思いました。
 それに、宮沢賢治は、戦争の時代に生まれたので、その戦争で亡くなった人の悲しみを告げているのかなぁ?と思いました。
 これがぼくの、「やまなし」への感想です。

〔プーギーさん〕
 やまなしを書いた宮沢賢治さんが何を伝えたかったのか。それは戦争の恐ろしさだと思います。なぜ思ったのかというと、「クラムボンは笑ったよ」と「クラムボンは死んだよ」のところで、「クラムボン」は人間に重ねているんじゃないかと思ったからです。ほかにもカニは人間のこどもの成長を重ねたり、鳥は鉄砲を表したり、魚も人間を表しているんじゃないかなと思いました。
 なぜ人間や鉄砲をカニや鳥で表したのかは、宮沢賢治さんにしか分からないけど、ぼくは、やまなしを書いた時が戦争中の時だから、人間をそのまま表すと、非国民だと言われるからじゃないかと思いました。でも、宮沢賢治さん自体が非国民と言われるのがいやなんじゃなくて、家族や知り合いにも非国民だと言われるかもしれないから、カニや鳥を人間や鉄砲にしたんだと思います。

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〔分析〕
「クラムボン」というのは人間の言葉ではなく、「カニ語」なのだということは私から子どもたちに指導をしてあります。そのことから子どもたちは、「クラムボンは何かの象徴だろう」という考えを持つようになりました。

 物語の中で、クラムボンは笑うかと思うと死んだり殺されたりします。そしてまた笑うという現れ方をします。ここで紹介した4人の子ども達は、「クラムボン=人間」を表そうとしているのではないかと思ったようです。そこに、宮沢賢治が1896年に生まれた情報から推理して、1894年の日清戦争、1904年の日露戦争、1914年の第一次大戦、1931年満州事変と続いた戦争という時代背景が賢治の作品には影響を与えているはずだと判断しての意見構築です。

 これらの意見が正しいかどうかは別として、賢治が生きた時代まで思いを巡らせ、やまなしを深く読み取ろうとした学習経験が今後の生涯学習に良い影響を与えることを期待しています。
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「やまなし」で宮沢賢治が何を表したかったのかを考える授業 【分析①】

先日行った国語の公開授業。
授業を考えるテーマとして与えたのが、
「いったい『やまなし』の中で宮沢賢治が表したかったことは何なのか?」
という、小学生にとっては困難な課題でした。

これを考えるためには、『やまなし』を熟読することはもちろん、賢治の人生や思想性、人間関係や時代背景ということまで知識として持っていなくてはなりません。ところが今回の授業、『平和のとりでを築く』という授業を『やまなし』と順番を変えて先に行ったことや、社会でちょうど戦争の時代を学んでいること、教室の中に川底をイメージできる水槽を用意したことなどが大きな土台となって、子どもたちの脳内にはたくさんの知識が蓄えられていました。

とは言えども小学生、まだまだ知識の偏りがありますから、子ども達の頭の中で形成した意見も偏りはあります。大事なことは正解を求めることではなくて、与えられた条件の中で、自分なりの意見を形成することです。これが次の学びへの動機付けとなります。


さて、子ども達に10分間で授業の感想を書いてもらいました。
それを掲載した上で、授業分析をしていくつもりです。

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【自然のことを表現したという意見】

〔グッチーさん〕
 僕は「やまなし」を読んで、最初は理解できませんでした。だけど、物語の中で、とても幻想的な言葉がありました。僕は、宮沢賢治が川がきれいだということを伝えたいのだと思いました。
 この物語で登場する生き物は、かにの兄弟とかにのお父さんなどが出てきます。このかにの兄弟が遊んでいる時にかわせみがきて、魚をおそった時は怖いなぁと思いました。

〔エリンギさん〕
 宮沢賢治はこの「やまなし」で、何を読者に伝えたかったのかなと思いました。
 宮沢賢治が書く詩や物語には共通な点があることに気がつきました。それは、『自然』です。「やまなし」では、平和な川の中を書いていて、「雨にも負けず」という詩では、雨や風、雪、木など自然の言葉が入っていました。
 宮沢賢治は生まれたころから、災害が続いていたので、『平和な自然』というのを理想に思って、自然のことを詩や物語で伝えたかったのかなと思いました。
 あと、賢治は「クラムボン」や「イサド」のように、現実には存在しない言葉や生き物を作ってしまう発想がすごいなと思いました。

〔コナンさん〕
 ぼくは本当に自然を愛していた人だと思いました。「やまなし」という作品は読んでくれた人に自然を伝えたかったのではないかと思います。賢治が言った「イネの心が分かる人間になれ」というのも、じょうだんじゃなくて真面目に言っていると思いました。
 「やまなし」は全部が自然のことで、戦争なくして自然を好きになれと言いたかったんだと思います。賢治という人は自然のことだけではなく、人のことも考えている人なんだと思います。「やまなし」にかなりの工夫が入っていると思います。その工夫を知るためには、もっともっと読むしかないと思いました。

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〔分析①〕
この意見は「やまなし」の文中から感じた自然描写、さらに「イーハトーブの夢」という文章から読み取った賢治の自然に対する考え方、時代背景などを参考にして自分の意見を形成しています。
そして、コナンさんが書いている「もっともっと読むしかない」という言葉で、この単元のねらいであった「賢治の他の作品も読んでみたいという動機付けにする」という項目も達成していることが分かりました。
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宮沢賢治分析のクラス・マインドマップ

一昨日の研究授業では、学習者(子ども)イメージを「刑事(デカ)」だと設定して、徹底的に宮沢賢治について捜査をしようと投げかけ、モチベーションを高めた井上です。

捜査のポイントは6つ。

(1)疑問を持とう
(2)言葉にこだわろう
(3)関連づけ・・・考えをつなげよう
(4)発言して意見を集めよう
(5)いろんな角度から考えよう
(6)可視化(見えるように)しよう

このポイントを考慮しながら、まるで刑事のように難題の解決に当たった子どもたちでした。

何しろ「やまなし」自体を読むだけではなくて、
『いったい宮沢賢治はなんで「やまなし」を書いたのか?』
という大学の研究者がやっているテーマで考えさせたわけで、普通だったら小学生から意見など出ない可能性もありました。

これを読んで下さっている方はいかがですか?
宮沢賢治は「やまなし」で何を表そうとしたのでしょう?
どこまで答えられますか?


「この授業はひとつの答えを求めるのではなく、答えなき問いに対して、できるだけたくさんの答えを捜していく。そして外側から輪郭を明らかにして賢治が表現したかったことを発見していくという、まるで刑事になったかのような授業です。」

ということは、クラスの全体討論は「捜査会議」だったわけです。論理的でなくて全然かまわない。考えられることをとにかく出して出して出し尽くしたところに、答えがうっすらと見えてくる。そんな授業をしてみたわけです。


ただし、何もないところから考えろといっても、それは無茶です。どんな資料を提供し、子どもたちの思考をどう耕しておけば、困難な思考にチャレンジしていけるか。授業者の私が頑張ったのはその部分でした。十分な「捜査のヒント」を用意してあげたわけです。そのひとつが画像のマインドマップです。

これは「イーハトーブの夢」という宮沢賢治の生涯を書いた文章を読んで、得られた情報や気づいたことを子どもたちから出してもらい、マインドマップにする作業をしながら、さらに子どもたちが気づいたことを書き加えてまとめた資料です。これが大きな力を発揮しました。

「分からなくなったら、このマインドマップに戻ると参考になるよ。特に色をつけてあるところが重要なんだよ。」
これだけのヒントで十分。子どもたちは「あ~!そうだ!そうだ!」と気づいて、自分なりの意見をジャンジャンまとめていきました。


【続きは、授業後の子どもたちの感想を掲載していきます。】
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大人でも考えられないことを小学生が考えた!【マインドマップ研究授業】

12月2日(水)、江東区小学校教育研究会・情報教育部の研究授業をやらせていただきました。なんと区外からも何人もの先生が参加して下さいました。遠くは青森県からも。ご参観ありがとうございました。

公開した授業は6年国語「やまなし」です。
作品を完全に「異化」の立場から読ませることをねらい、授業のゴールを「やまなしの中で宮沢賢治が表現したかったことは何かを考えて、全員が発言できるようにする」ということにしました。


さて、11月中に書いた日記で下書き状態になっていたものを、ここにコピーしてみます。

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井上の指導理念のひとつに、「教師は何もしない」ということがあります。
これは上越教育大学の西川純教授が進めている『学び合い』の考え方にかなり近いのではないかと思います。

そうです。「何もしない」のです。それが子ども達には最高の“指導”となるのです。しかし本当に何もしなかったら、それは職務怠慢で教育委員会の処分の対象になってしまいます(笑)

見た目は「何もしない」のですが、学ぶ環境はしっかり整え、子ども達が「何かをする」のをジ~っと待つという指導法なのです。子ども達を信頼しないとできない指導法です。


そういう私の指導は「両刃の剣」です。うまくいけば最高の状態を生み出します。ミスするとアリ地獄にはまります。なぜ「両刃の剣」なのかというと、子ども達の自主性にすべてを任せてしまうからです。小学生は成長途上で、未熟なのは当たり前です。しかし、高学年の子ども達は未熟ながらにも、大人への一歩を踏み出しています。その「大人性」を信頼して「何もしない指導」をします。幸い、これまで担任したいくつかの学年では失敗したことはなく、劇的に子ども達が成長してくれていますので、効果的な指導方法だとは思っています。

12月2日に予定している江東区小学校教育研究会・情報教育部の研究授業を私がやることになっていますが、これもまた「教師が何もしない」という形態にこだわって指導案を作りました。

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そんなことで、今回の授業も指導案の中にこんな言葉を書いておいたくらいです。
「教師は余計な支援をせずに、ただ授業の目標を達成できるようにすることだけを意識させる。」


考える材料はできるだけたくさん与えて、あとは子ども達任せ。班で勝手に意見の交流をし、クラス全体討論では、担任が指名しなくても子ども達だけでどんどん討論をしていく。私は「iMindMap」で書記に徹するだけ。

それでも画像のマインドマップのように、大変に深い意見交流が行われました。

「宮沢賢治は戦争の時代に生まれた人だから、やまなしの中で戦争に反対する表現を入れたにちがいない。それがクラムボン(=人間)なのではないか。」

「やまなしは自然の姿をそのまま表現したものにちがいない。なぜなら賢治は植物の心を人間の心と同じだと考えていたから。」

「カワセミがいきなり飛び込んでくる表現で、大砲の弾を表現し、魚が捕られることで、領地の奪い合いを表現する。そんな怖い社会を変えたかったんだろう。」

「やまなしの中で五月の場面と十二月の場面に分けて、光とかカワセミ、やまなしといったものが川の中に出てきます。だから春夏秋冬を表現しているのでは。」

「読み手に感性豊かになってほしいという願いを込めて書いたのだろう。」

こうした内容の意見が次々に飛び出し、参観して下さった先生方に驚きを与えていたように見えました。


実際に、終了後に行った研究協議会では、
「教師である自分でも、今日の子ども達が話し合っていた深い読み込みができていなかった。」
「6年生の担任泣かせ、指導の難しい『やまなし』の授業で、あそこまで深い思考をしている小学生を初めて見た。」
「一見すると、話し合いをしている内容があっちへこっちへ飛びまわっていて散漫になっているようなのに、マインドマップにまとめていくと不思議と整理されている。マインドマップを使わないとできない授業だった。」
というような感想をいただきました。


頑張った子ども達には大きな拍手です!


(この授業の関連記事をしばらく続ける予定です。)
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原爆に反対するマインドマップ 【児童のマインドマップ】

今、私の学級では、11月5日に予定している校内の研究授業に向けて、戦争と平和のことを学んでいます。光村の教科書でいうと『平和のとりでを築く』という教材です。

教師が授業をするときに参考にしているマニュアル本“指導書”によると、この単元は教科書にある『平和のとりでを築く』という文章を読解するところから学習が始まります。その後の発展指導で私は私独自の教材を使って指導します。

その教材とは、ひとつ目がこちらです。

『第五福竜丸展示館 三尾館長さん 勤務最後のお話』

もうひとつは、広島平和文化センターが作成したビデオ『ヒロシマ 母たちの祈り』です。

この2つの資料に触れることで、戦争、なかんずく反核に関する意識を育て、平和への意識を強く心に刻んでおきたいと願って授業をしています。

第五福竜丸の資料は大変貴重なものなので、ぜひともご一読下さい。


この授業を受けて、我がクラスのK君(ハンドルネーム「ともだち」)は、私が指示もしていないのにマインドマップで原爆のことを描いてきました。それを見て私との会話がスタート!!!

「このマインドマップ、すごいね!」
「うん、なんかこれまでで一番かけたって感じがする。」
「じゃあね、先生の色鉛筆を貸してあげるから、このセントラルイメージに色をぬってみるといいよ。」
「じゃあ、やってみる!」

そうしてできたのが今回の画像にあるマインドマップです。

「ブログに載せる?」
と聞くと、
「ぜひ自分の名前入りで載せてほしい!」
と熱望してくれました。
さすがに本名は載せられないので、ハンドルネームにしてあります。

「ともだち」君は「せんそうは絶対にいけない!」「原爆は絶対にダメだとうったえるべきだ!」「平和はみんなのねがいだ!」と書いています。本当に良く描けています。

11月に向けて、『香取小こども情報局』に記事を書いていくことになりますが、「ともだち」君の書く記事をぜひ注目していてください。
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研究授業のご案内

江東区小学校教育研究会の研究授業は江東区報でも予定が流され、一般公開をしております。
私の所属している情報教育部では下記の内容で7月1日(水)に国語の授業を公開します。どうぞご参観下さい。



(日時)
7月1日(水)13:45~17:00
13:45~14:30 研究授業
14:45~16:30 研究協議会
16:30~17:00 情報教育部打ち合わせ

(会場)
江東区立香取小学校
江東区亀戸4-46-22

(研究テーマ)
『情報を適切に活用できる児童の育成』
 ~新学習指導要領導入に向けての研究~

(授業内容)
井上が授業をするのではありません。お隣の6年2組担任が行います。

国語 『森へ』(星野道夫 著)

「音」情報を授業に活用して、言語イメージを広げていくような授業を目指します。「サウンドスケープ」という音環境を思考する考え方を活用し、聴覚から言葉につなげることで言語感覚を高めていくことをねらっています。
もちろんマインドマップを使うことによって、学習者に多くのイメージを広げていくことをしていきます。

『森へ』という作品は、五感をすべて使って読んでいくことによって、読者のイメージを高めていくことのできる教材だと考えています。ここに「音さがしの本」で提案されている100のワークのうちからいくつかを選択して、計画的に指導をしていくことによって、児童の脳に耕され鍛えられる「音へのアンテナ」。そのアンテナを使って言語感覚を高めていくような授業を行えないかと考えています。

江東区情報教育部は、新学習指導要領で大きなウエイトをしめている「思考力」「判断力」「表現力」を高めるための授業を研究していくことになっています。

かなりのチャレンジ授業になりますが、新しい時代の教育を目指して研究していこうと思っています。

(講師)
江東区教育委員会指導主事の先生を予定しています。



なお、江東区情報教育部では、この授業を受けて、11月にも「サウンドスケープ」活用授業を行い、2回の授業を通して研究したことをまとめていくような形で、12月2日(水)に私・井上が宮沢賢治の『やまなし』を教材にして、「マインドマップ活用」「サウンドスケープ活用」「五感フル活用」の授業を行う予定です。
ただし私の公開授業に関しては、半年後のことですから、その間の研究によって内容が変わることがあります。



※参観を希望する方は、事前に連絡を下さい。
(連絡先)江東区立香取小学校 03-3684-4306 井上光広まで


【この授業を理解するための本】
森へ (たくさんのふしぎ傑作集)
星野 道夫
福音館書店

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音さがしの本 ≪増補版≫ リトル・サウンド・エデュケーション
R.マリー シェーファー,今田 匡彦
春秋社

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世界の調律 サウンドスケープとはなにか (平凡社ライブラリー)
R.マリー・シェーファー
平凡社

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へんな言葉の通になる―豊かな日本語、オノマトペの世界 (祥伝社新書)
得猪 外明
祥伝社

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トニー・ブザン 頭がよくなる本
トニー ブザン
東京図書

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トニー・ブザン頭の自己変革―未来を築く7つのツール
トニー ブザン
東京図書

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思考の整理学 (ちくま文庫)
外山 滋比古
筑摩書房

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私の夢は井上先生を超えること!

作文の学習で、最後の最後までじっくり取り組んでいた子が今日、作品を提出してきました。読んでみて、その内容の素晴らしさに驚きました。
「参りました。」
と頭を下げたい気持ちがしています。

今回も本人が世の中に出して良いということなのでご紹介します。

****************************

「自分とのつながり」

 私には色々な“つながり”があります。家族や友達や学校や・・・。数えきれないほどあります。私はつながりのない人間はいないと思います。つながりがないと、人間として成り立ちません。私達は色々な“つながり”があるからこそ人間として生きていけるのです。


 最初は家族についてです。家族は私にとって大事な宝物です。そんな家族の事について書きました。

 母はおもしろいです。時々ギャグを言ったりします。すると、みんなが笑い、場の空気が明るくなり、テンションがググッと上がります。そんな母をみて、『そんなに人を笑わせられたり、幸せにしたり・・・。なんか不思議な“力”を持っているのかなぁ。』なんて思う時があります。そんな母を私はとてもそんけいしています。あと、母は私を産んでくれた大事な大事な人なのです。私がしゃべれるようになったこと、字が書けるようになったこと、もちろん私を産んでくれたこと、私を育ててくれたこと・・・。母には心底感謝です。本当にありがとう!!

 父はやさしいです。ほしい物を買ってくれたり、分からないことがあったら教えてくれたり・・・。あと、私を温かい目で見守ってくれます。父にも心底感謝です。でも、おこるとこわいです。やさしそうな、おだやかな顔ではなく、しかめっつらになり、顔を見るだけでビクビクしてしまいます。ですが、父をおこらせてしまう原因を作るのは、いつも私なので、きちんと反省して謝っています。
 父にひと言。いつもごめんなさい。

 姉はガリベンのようです。休日、平日関係なく、何時間も勉強しています。そんな姉のことを私はすごいと思います。しかも、何時間もやっていて『集中力』が切れないのかなぁと思う時があります。でも姉はちがいます。ちゃんと集中していて、えんぴつのカリカリする音しかしません。こんなにも努力している姉をみて、私にとって刺激になり、姉に近づこうと努力中です。がんばります!!

 私の一家はこのような家族です。自分なりには一番感謝をしなくてはいけないと思います。本当にありがとう!!

 次は友達についてです。私の友達には、可愛い人、やさしい人、おおしろい人、頭がいい人、スポーツ万能な人などがいます。みんな、私には無い“個性”があり、色々です。私は友達としゃべったり、遊んだり、笑ったり、助け合ったりします。

 友達とは世間話をします。学校の事やら、他の友達のことやら・・・。たくさんコミュニケーションをとっています。あと、友達と遊びます。公園で遊んだり、だれかの家で遊んだりします。公園で遊んでいるときは、ブランコをしたり、おにごっこをして遊び、だれかの家で遊んでいる時は、世間話をしたり、ときにはゲームをして遊んでいます。

 ですが、私の経験上、ケンカもありました。でも、自分達で解決し、仲直りが出来、『成長したなぁ。』と思うことがあります。あと、友達と笑います。私は『やっぱり、いつでも笑顔が一番だ!!』と思っています。なので、いつでもどこでも笑顔!!と心がけています。楽しい時、嬉しい時、おもしろい時・・・、いっしょに笑います。そんな笑顔な人を私は好んでいます。

 あと、友達と助け合います。運動会のとき、学芸会のとき・・・。色々友達と助け合っています。ときには、助け合いから励まし合いにかわったりすることもあります。例えば、組体操の三段タワーの時、
「OK!OK!大丈夫だよ!」
とか、
「せーの!!がんばれ~!!」
など。この一言で人の心が動くと思います。だれだって励まされたら嬉しいと思うからです。

 このように、私は友達とつながっています。友達と過ごす日も、残り少なくなってしまいました。なので私は、今を楽しもうと思います!!


 次は先生についてです。
 私はこの5年間、色んな先生に教わりました。

 1年生は、Y先生でした。とても親切でやさしかったです。

 2年生は、H先生でした。正直おこるとどなったりして、すごいこわかったけど、笑顔がすてきでした。

 3年生は、K先生でした。よく休み時間にいっしょに校庭で遊んだりしました。そのときは楽しかったです。

 4年生はO先生でした。先生は、前まで上海にいたので、よく中国語を教えてもらったりしました。お正月には、年賀状を送ってくれました。はがきのうらには4年2組が集合した写真がはってありました。時々、2年前の自分をふり返ったりするので、とても大切に保管してあります。

 5年生はS先生でした。先生は、音楽が好きで、時々休み時間に、ギターやバイオリンの演奏を聞かせてくれました。あと、よくおもしろい話を言っていました。いつもその話をしたらしらけていたけれど、そのようなところが印象的です。

 そして今、6年1組の担任は、スーパーティーチャーこと、井上先生です。先生の授業は分かりやすく、楽しいです。特にマインドマップの授業が楽しいです。あと、倍数ゲームも楽しいです。私は、井上先生の授業を教わって、こんなに授業が分かりやすいのは初めてだ!!こんなに授業が楽しいのは初めてだ!!と思いました。

 私の将来の夢は、小学校の教師になることです。とはいっても、井上先生を超えるような“スーパーティーチャー”になりたいです!!


 次に学校についてです。

 学校は、行きたい人は行く、行きたくない人は行かないという決まりはなく、行くけんりがあるからこそ学校に行くのです。

 私は最近、学校が楽しいです。理由は、友達と色んな話が出来ることと、前よりも授業が楽しくなってきたことと、毎朝大好きなフルートを吹けるからです。私は6年1組になって、色々なことが楽しくなってきました。例えば、授業など。なので、私はこのクラスになれて、大正解だったと思います。井上先生、こんなに毎日を楽しませてくれてありがとうございます!!


 次は、自然についてです。

 私が“自然”で思いついたことは、『緑』です。緑は人の心をいやします。それと同じ、自然も人の心をいやす、ということです。
自然に関することについて、最初に思いついたのは、“地球”です。今、地球は回っています。このことを発見した人は、ガリレオ・ガリレイです。私はその人にあこがれました。なぜなら、有名科学者だからです。今でも心の中で、『すごいよなぁ。』と思っています。

 あと、“地球”に関することは、『温暖化』です。現在、温暖化が進行中です。もっと進行してしまうと、南極の氷がとけ、町に流れこみ、しずんでしまいます。私は、温暖化の進行を防ぐためには、一人一人の努力が必要だと思います。


 最後は動物です。
 当たり前なのですが、人間には命があります。人間に命があるということは、他の動物、植物、物にも命はあります。しかも命は1つしかありません。なので、大切にしなければなりません。なので、殺人・いじめ・暴力・自殺は、つらくても苦しくても、絶対にしてはいけないことだと思います。理由は、人が傷ついてしまうからです。油断したら、亡くなってしまい、その遺族が悲しむからです。この4つ(殺人・いじめ・暴力・自殺)のことがなければ、この世は平和になり、みんな笑顔でくらせるでしょう。

 これが私の考えです。


 私はこの作文を書いて思ったことは、数え切きれないほどあります。そして、みんなに伝えたいこともあります。
 私達は、果てしなく広がる空の下で、一緒に生きているのです。なので、つながっているのです。

 最後にみんなに一言。私はまだまだ未熟ですが、どうぞよろしくお願いします。

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5000字を超えた小学生の作文

小学生がマインドマップで頭の整理をしながら作文構想を立て、じっくり書いてきた結果、合計で5000字を超える作文が出ました。子どもですから文章の構成や言葉の使い方には改善の余地がたくさんありますが、それにしても書いた分量がすごく、内容もかなりレベルの高いものだと思います。高校生でもこれだけの作文を書くことは難しいし、大人でもここまで書くには相当のエネルギーを要するのではないでしょうか。

書いた本人と相談し、これは世の中に発信しようということになりましたので、構想したマインドマップと全文を紹介します。



「私とのつながり」

私は、『生き物はつながりの中に』という文章を読んで、人とその他のもののつながりがたくさんあることを知りました。なので、私とのつながりがどのくらいあり、また、どのようなことがあるのか書きたいと思います。

まず家族についてです。
お母さんは、おこるとこわいですが、いつもはやさしく色々買ってくれたり、色々なところにつれていってくれます。お父さんはおこっていたり機嫌が悪かったりするとこわいです。でも、色々なことを知っています。私も勉強で分からないときはお父さんに聞いています。それに、お父さんも中学受験をしたので、受験についていろいろと教えてくれます。弟は、生意気な所もあるけど、やさしくて人の事を考えてくれます。それに、他の学校とかの子とすぐ友達になったり、知らない人とも仲良くできます。私はそういうことがあまりできないので、とても感心します。弟とはよくケンカをするけれど、弟がいなかったらケンカだけでなく、いっしょに遊ぶこともできませんでした。それに、現3年生とも仲良くなれなかったし、教会に行くこともなかったと思います。いろいろあるけれど、やっぱり弟がいてよかったです。
私にとって家族とは『宝』です。家族は、うれしい時、悲しい時、どんな時でもいつもいっしょです。なので私は、いつもいっしょにいる『宝』を大切にしたいです。

次に学校についてです。
学校に来るには道が必要です。道がなかったら同じ所をぐるぐる回ったりして、なかなか学校につけないかもしれません。それに、先生がいなければ勉強することもできません。また、先生とは私達の先輩です。なので先生がいなければ、世の中のことをあまり知らなかったかもしれません。また、私は本が好きです。本が好きになれたのは、1,2年の時に担任の先生がY先生だったからだと思います。Y先生は、よく本を読んでくれたからです。先生がいなかったら、本を好きにならず、本を読むことで知る世界も知らなかったと思います。

他にも学校とのつながりはあります。学校では色々なものを使います。特にノートや教科書、えんぴつ等の文房具類です。この文房具類は、作る人がいないと私達は使えません。また、文房具がないと勉強できません。なので、文房具類を作ってくれる人々には感謝です。また、学校では、机やイスも使います。これがないと、床にじかに紙を置いたりします。そうすると文字等を書くのに腰をまげます。なので、とても腰がいたくなります。また、床にじかだと、どこがだれの場所というのが決めづらいです。なので、机やイスは、私達を楽にしてくれるのです。他にもたくさんあります。学校の中には、私達がいつもお世話になっていることがたくさんあります。

次に人についてです。
人がたくさんいるから、私達の住む町ができました。人がたくさんいるから、自然の中に村ができました。町ができ、その中を歩くことで、色々な出会いがあります。それに、人がいるから学校ができ、学校ができたことで友達ができます。また、この出会いや学校の友達の中で『親友』ができます。そして私達は、家族と友達がいるから、つらい事も乗りこえていけます。私は、このことをとても幸せだと思います。
他に人とのつながりがあるとすれば、歴史上の有名な人物です。そういう人物だって、スタート地点は、今の私達と変わらない学生だったのです。その人たちができたことは、私達もできるはずだと思います。そう考えると歴史の有名な人物だって、私とつながっているのです。

次に食べ物についてです。
食べ物は作る人がいないと私達は何も食べられません。
また、私の食料となるブタやニワトリ等がいないと意味がありません。そして、ブタやニワトリを育てるには、エサがないといけません。私達は何も食べられないと死んでしまいます。また、食べ物は、私達が元気にすごせるよう手伝ってくれます。私達が健康を保つためには、栄養がかたよらないよう、肉や魚にふくまれる「タンパク質」、また、野菜等にふくまれる「ビタミン」や「ミネラル」、また、ごはん等にふくまれる「炭水化物」の三つを効率良く食べれば良いのです。また、生き物は出雲飲まないと死んでしまいます。ですが、天然水はきれいなのもありますが、だいたい汚いです。なので、その水をきれいにする人も必要です。また、飲料水の元となるのは雨なので、雨がふる必要もあります。
私達は、食べ物や飲み物を作る人々がいるから生きられるのです。なので、この人々に感謝しないといけないと私は思います。

次に自然についてです。
今地球は「地球温暖化」という環境問題にぶつかっています。これは、人間のせいだといえるでしょう。なぜかというと、二酸化炭素を吸って酸素を出す木を人間はどんどん切って、その木があった森等を土地にしているからです。また、物を大切にしないで、ごみをどんどん燃やしているというのもあります。色々な理由で二酸化炭素が増えていくから温暖化は進むのです。温暖化が進んでいって困ることはたうさんあります。まず、南極・北極等の氷がとけ、海や川の水が増えます。すると、私達の町は大洪水が起こると考えられています。また、白熊やペンギン等も住む場所がなくなってしまいます。また、森がどんどん汚くなり、そのせいで、クマや虫たち等、多くの生き物が住めなくなっています。このように、温暖化によって起こる悪いことがあるのです。そのため、私達は今、地球温暖化を止めるよう、色々努力しています。例えば、エコバックやマイハシを使う、または自分の家の植物を育てる等です。私も自分でできる程度は、地球温暖化を止めるため、がんばりたいと思います。それに、私達が大人になるころには、エコカーも今よりかは安くなると思うので、車はエコカーにしたいです。

自然とのつながりには、水のことがあります。今、私達が飲んでいる水は、だいたいが山に降った雨や雪からできています。そして、その雨や雪がとけた水が川や湖に行き、浄水場へ行き、ここできれいにされ、私達が飲めるようになるのです。また、川にいつも水が流れているのは、森のおかげです。森は、落ち葉や枝が細かくなって、何そうにも重なっているので、雨等が地面に吸い込まれて、水をため、その後、少しずつっゆっくりと川に流れ出るからです。そのため、急に川の量が増えないので、洪水を防ぐのです。このような働きがあるので、森は「緑のダム」と呼ばれています。
他に自然とのつながりがあれば、それは天気です。天気は食物が育つのにとても重要です。ずっと晴れが続くと水をやらなうてはいけません。また、雨がずっと続くと、食物がだめになります。さらに台風だとしたらもっとひどいです。食物は、私達が生きるのに必要なので、天気はとても重要です。また、天気によって、気分が変わったりします。なので、天気ともつながっています。

次に世の中についてです。
私達は、過去の人々がいなければ今ここにはいません。また、過去の人々がいなければ、今の日本はありません。過去の人々が工夫していたことが、今でも役に立っていますし、また、過去の人々が貿易を始めたために、他の国から輸入や輸出ができるようになったのです。輸入する中で一番重要なのは『石油』です。石油がなければ洋服も作れないし、車や船も走りません。それ以外にも石油は使われています。しかし今、石油はだんだんと少なくなっています。そのうち、底をついてしまうでしょう。そうなるのをできるだけ遅くさせるためにも、『エコ』をしなくてはなりません。これは、地球温暖化を止めるだけでなく、石油危機を遅らせもするのです。なので、私もこれから『エコ』を考え、実行したいと思います。

次に神様と悪魔についてです。
私は、悪いと思っていても悪い事をしてしまう時があります。これは悪魔がそうさせるのではないでしょうか。そして、私達の良心は負けてしまうのではないでしょうか。
また、頭で考えていなくても、体が勝手に良い事をするときがあります。これは神様がそうさせるのではないでしょうか。
このように考えると、神様と悪魔だって、私とつながっているのではないでしょうか。

また、他の国とのやりとりをすることで、生活に役立つものが日本に入ってきて、今の日本ができあがり、また、今の日本のくらしが豊かになったのです。さらに、過去の人々が、戦争で子どもから老人まで多くの人々を亡くしたため、戦争がどれだけざんこくなものかを知ったので、戦争をやらなくなり、今は平和で他の国と貿易ができるようになったのです。

未来とは、私達がこれから作っていかなければなりません。なので、私達ががんばって、これからの日本を、これからの世界をより良くしていかなければ、未来は良くならないかもしれません。また、私達が色々な歴史を残すことで、未来の人々は、私達のことを知り、また、それをもとに色々なものを作ったり、生活に役立つものを作ったりできるかもしれません。それに私達が温暖化を無くして、きれいな地球を残さないと、未来に人間だけでなく、生き物じたいが消えてしまうかもしれません。それだけでなく、植物もなく、ごみがまざっている水だけになるかもしれません。なので、今私達ががんばって温暖化を止めないと、地球の未来はとても大変なことになっているかもしれません。それを考えると、環境にやさしくしなければならないなと思います。

今の日本は、政治家達がいるからなりたっています。政治家は、私達日本人のために、(中には悪さをする政治家もいますが)がんばってくれています。私達の中からも、もしかしたら将来政治家になって日本を支えてくれる人も出るかもしれません。政治家にならなくても、私達の時代になることは変わりないので、今の政治家や大人を見て、私達はどういう風な大人になれば日本が良くなるかなどを見ておいた方がいいと思います。私は赤信号なのに平気で道をわたっている大人を見て、「かっこわるい、ああいう大人がいるから子どもも真似して、どんどん悪くなるんだろうな」と思います。なので、私は、きちんとルールを守れる大人になりたいと思います。また、あいさつも大事なので、あいさつもきちんとできる大人になりたいです。そして、そのときの子ども達に良いお手本になるような大人になりたいです。

次に物についてです。
「学校について」の中で書きましたが、私達は毎日色々な物にお世話になっています。服、乗り物、遊び道具等です。服が無かったら今私達はずっと昔の人のように、布を巻いてひもでとめるだけだったかもしれないし、布やひもが無かったら、はだかのままだったかもしれません。また、乗り物が無かったら、どんなに遠くても、歩いて行かなくてはならなかったと思います。それで、足がいたくなったりしてしまいます。なので、乗り物はとても便利です。また、遊び道具が無かったら、私達は遊ぶことがおにごっこぐらいしかなかったと思います。どれも考えた人、そして作っている人に感謝です。



次は地球についてです。
地球があるから私はいます。また、地球があるから土地があり、私達は住めます。地球があるから日本があります。地球があるから山があり、海があります。その山や海から、きのこや魚等がとれます。
このように、地球がないと私達はいません。

次に宇宙についてです。宇宙の中に地球があり、日本があり、私がいます。また、宇宙の中には星があり、太陽があり、月があります。この3つは日本だけではなく、地球を明るくしてくれます。この3つが無かったら、昼間はうす暗く、夜はとても暗くなってしまいます。これでは夜は危なくて外に出られません。なので、星・太陽・月は私にとって危険を少なくするために重要です。



こうして私とのつながりを色々と出してみると、とてもたくさんあり、自分で書いた作文なのに自分がびっくりしました。また、この様に出してみると、世界の人々、もの、過去、未来、地球、宇宙、神様、悪魔等、すべてと私はつながっているのです。これはよくよく考えると当たり前ですが、私はとてもすごい事だと思います。そして、地球が丸いのは、地球全体が一つの輪として、つながっているからなのではないでしょうか。

最後になりましたが、私の生活が楽になる道具等を作ってくれているみなさん、私が生きられるように食料を作ってくれているみなさん、本当にありがとうございます。
そして、いつも私を支えてくれている家族・友達のみなさん、本当にありがとうございます!これからも、めいわくかけるかもしれませんが、よろしくお願いします!

【おすすめの本】
できる子はノートがちがう!―親子ではじめるマインドマップ

小学館

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なんか書けちゃうぞ?! 【マインドマップ作文指導】

黙々と作文を書いている子どもたちの中から、こんなつぶやきが聞こえてきました。

「あれ?なんか書けちゃうぞ?!」

マインドマップ作文指導を象徴するようなつぶやきでした。

小学生にとっては、作文を書くという作業はかなりの労作業で、嫌がる子がほとんどなのではないでしょうか。

ひとつの答えを求めるのではなく、様々な知性を使って文章にしていく作文は、創造的作業です。文章を書かせればその子の学力は分かると言われるくらい、総合的な学力が文章に表れます。


結局、書いた枚数400字詰め12枚を筆頭に、「こんなに書けちゃった。」と本人が納得する作文になりました。

読みたい方は私の教室の廊下まで来ていただくしかありません。


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生き物はつながりの中に

私は2年連続の6年担任。なので、今年も国語『生き物はつながりの中に』の学習はマインドマップで読解をしていきました。

本物の犬とロボットの犬を対比させながら、どんなところが違うのか、生き物の特徴はなんなのかを考えていく内容です。筆者は中村桂子先生。最後の段落で、
「あなたは、かけがえのない存在なのです。」
「自分を大切にすることと他を大切にすることは同じことだいう気持ちになりませんか」
「あなたが生き物であることは、すてきなことだと思えてきませんか。」
とこの文章を書いた思いを読者に呼びかけています。

説明文教材ですから、授業でよく行われるのは表に書いて分析していくこと。それでも良いのですが、マインドマップに描いていくことと比較すると、やはり面白味に違いがあると思えてなりません。

この授業に関する昨年の記事をリンクしておきます。

【マインドマップ実践例】 6年国語「生き物はつながりの中に」

すごい作文が現れた!

ブランチが段落に

【私の本棚】
学級経営・学校経営で悩んでいる先生、会社経営・営業成績で悩んでいる方にお薦めします。場当たり的な対処方法で問題解決するのではなく、潜在意識にある記憶を消去し、根本的な解決を図る手法です。ハワイの問題解決方法ですが、内容は仏教の「色即是空」にも通じるものです。
豊かに成功するホ・オポノポノ 愛と感謝のパワーがもたらすビジネスの大転換
イハレアカラ・ヒューレン,河合 政実
ソフトバンククリエイティブ

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