5年2組が句会をするというので授業に参加しました。
今回は1度、俳句集を家庭に持ち帰り、親御さんにも選句してもらったようです。
授業では、その結果も伝えられました。
その上で、子供たちも3句ずつ選句していきました。
選んだ人の多かった句をいくつか紹介します。
・かみなりを花火とまちがううちの母
・みずうみにほたる飛び交う夏の夜
・せんぷうきあたる場所の争奪戦
・最後だよプールの思い出としまえん
女性の教員に多く選ばれたのが、
・雨上がり虹が出てから集合だ
大人にも子供にも平均的に選ばれたのが、
・ありし日の夏の思い出たからもの
・夏休みたったのこれだけガチぴえん
校長賞としては、
・あまがえるはねておどってぼくもとぶ
・耳すませ外にはセミの合唱団
・かみなりを花火とまちがううちの母
・最後だよプールの思い出としまえん
俳句学習の効果については、以前から何回か記事にしていますが、これを定期的に続けることで、子供たちの言語感覚(語彙力や言葉のセンス、言葉を選ぶ力など)が確実に高まります。
以前、私が副校長として勤務した小学校で「都言語能力向上拠点校」という研究指定を受け、その学校では今でも俳句指導を続けていますが、NHK全国俳句大会で俳句大賞を取ったことがあります。
その句が、
・ビアホールオレンジジュース5はいのむ(当時は小3男子の作品)
というものでした。
どうしてこの俳句が日本一になったのだろうと、教員は皆、不思議に思ったのですが、NHKホールで会場に紹介された瞬間、大きな笑いが起きました。
なるほど、多くの人の心を動かす俳句だったんだと学ばせてもらいました。
それから7年もたちましたが、私の記憶から全く消えない名句となっています。
ふとした瞬間に、誰でも気軽に創作できる俳句です。
ぜひ自学ノート(できれば俳句帳を作るとよい)でも取り組んでほしい学習です。