今、井上学級の子どもたちが頑張っていること

4年生・井上チームが今頑張っていることは何か?

それは「日記新聞を書くこと」です。

年間10000号を目標にしていたのだけど、現時点で3500号を越え、このままのペースで行くと「奇跡の年間15000号」に届きます。今は出だしなので内容面で物足りなさはありますが、個人で1000号も書けば、当然文章を書く力が向上します。

勉強は今頑張ったことが明日すぐに成果として顕れるようなものではありません。勉強もスポーツもほぼ同じだと私は感じます。目に見えない努力を積み上げて積み上げていくうちに、底力がついていくものだと感じます。何十枚も何百枚も書いていれば、そのうちにレベルの低い文章には満足できなくなってくるものです。そしてある時、一気に伸びる瞬間が来ます。それがいつなのかは個人差があります。伸びるまで地道に努力を続けた子が「美味なる実(学力)」を手にすることができるでしょう。


さて、学級総体のことを紹介しましょう。
7月の七夕集会に向けて、クラスの願い事を話し合った子どもたちです。担任である私の意見は微塵も入っていません。すべて子どもたちだけで決めた願い事です。

その願い事とは、

「宇宙一すばらしいクラスになりますように」

織姫も彦星も宇宙にいるわけだから、「宇宙一」という願い事はきっと叶えてくれることでしょう。




このクラス、実はほんの3か月前には、世間で言うところの「学級崩壊」をしていたのです。何を持って「学級崩壊」と私が判断するかというと、担任だけの力では授業が成り立たなくなる状態になり、他クラスの教師が教材研究や学級事務のために授業を行わない「空き時間」をつぶして、「補教」として応援に入らなくてはならない状態になった時に「学級崩壊」しているクラスと判断しています。

こうした状況にあった子どもたちの心を、根っこから改善していくためには、私でさえもやはり「3か月」はかかります。

今回の「七夕の願い事」話し合いで、子どもたちの中から「宇宙一のクラス」という目標イメージが語られたということは、すでに「学級崩壊」していた3か月前からは脱却したと判断しても良い状況だと思うのです。みんなが納得して「宇宙一」という言葉を選んだのです。だからもう大丈夫です。

これで、いよいよ次のステップに入っていきます。
「最高の目標意識」と「最高のセルフイメージ」を子どもたちが持ってくれるように、未来に旅する宇宙船の船長として、しっかり舵取りをしていかなくてはならないと気持ちを入れかえていかなくてはならないと思っています。
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内田康夫 著 『教室の亡霊』

教室の亡霊
内田 康夫
中央公論新社

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何かを深く考えるための本ではありません。ミステリー推理小説です。ただ学校が舞台になっていますし、今の学校が抱える諸問題を扱っている内容なので、学校関係者が読んだら一層イメージしやすい本です。例えば、教師のノイローゼの問題とか、若手・ベテランに限らず学級が荒れる問題、モンスターペアレンツの問題、教員採用の裏取引の問題といったところが出てきます。

約400ページありますが、エンターテーメント性が高いので、たちまち読み終えるでしょう。すき間のちょっとした時間に本を手にとって読書を楽しむにはお薦めの一書です。
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