【マインドマップ】 こんな4年生になろう!

「どんな4年生になりたいか?」というテーマで目標設定をするために行った先週の道徳の授業では、ブレインストーミング(KJ法)を用いて子どもたちに意見を出してもらいました。子どもたちの将来のために、こうした話し合い技術を教えていくのも学校の教員の役目だと思います。最近こうした技術を教えていくことを「スキルの習得」と称して、「ソーシャルスキル」とか「コミュニケーションスキル」等々の取り組みを導入している学校も少なくありません。これからの時代は、それだけ「スキルの習得」をしているかどうかがものを言う時代なのでしょう。

今回の授業では、短時間に大量のアイデアを出していくための「スキル」である「KJ法」を体験してもらったわけです。この方法はかなり一般的に使われていますので、会社や大学などで活用してきた保護者の皆さんも多いのではないでしょうか。小学4年生の子どもたちでも、おそらく3回もやってみれば習得できる技術です。一度身につければ一生涯使っていけますので大人になっても「消えない学力」のひとつになります。

子どもたちは25人でたった10分間に300以上のアイデアを出してきました。もちろん“のべ数”ですから、何人もが同じような内容のアイデアを出しているわけです。しかし、それもすべて認めていく、そして出された意見に対して批判は決してしてはならないという姿勢に立つのがブレインストーミングの大原則です。ですから短時間にこれだけのアイデアを出してきた子どもたちのエネルギーを大いに褒めてあげてほしいわけです。


出された意見を私が全力投球のマインドマップに描いてあげました。
それが画像のものです。

何が書かれているのかを文章化することも、全員がこのマインドマップを理解するという目的のためには大事なことなので、「アファメーション」の手法を使った文章に書きなおしてみます。

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私たち4年1組はみんな親友のように仲良く、友達がいっぱいいる。男女は一丸となってまとまっている。

みんなの心は、素直でやさしく、いつも下級生や弱い立場の子を守っている。そしてクラスの仲間もお互いに守り合っている。そのため、いつも元気で全員が休まずに出席している。性格は明るく、健康で、聞いている人を元気にしてしまうあいさつをしている。いつも「ミラーニューロン」を意識して、お互いに良い影響を与え合っている。

自分の生活態度についてはきびしいが、人にはやさしい。自分でできることは何でも行う。最近は料理や掃除なども、大人から言われなくてもしっかりやる。もっと上のレベルに行けるようにと、上級生の良いところをどんどん見習っている。

態度を良くしていくことにも挑戦している。
4年1組のみんなは、いつもニコニコ明るく笑っている。教室は笑い声にあふれていて、そこにいるだけで、だれもがみんなうれしくなってしまう。
言葉づかいも良く、「さんづけ」も学校のどのクラスよりもしっかりできている。人を傷つけるような言葉はけっして言わず、気持ち良さバッチリである。
また、先生や友達の話をしっかり聞いているし、何を言おうとしているのかを理解して聞いていこうとする態度も持っている。
みんな、いつも真剣で、ビシッと決めている。授業態度はまじめで静かだ。そんな4年1組は心も体もたくましいクラスである。

やってはいけないこともしっかり分かっている。
先生や大人には、はむかわない。
勉強や係、当番の仕事もさぼっていない。
苦しくても難しくても、絶対にあきらめない。
人に迷惑のかかるようなことを、たとえば、うるさくしたりしていない。
怒りの気持ちが起こったとしても、みんな自分の力でおさえることができ、けんかになることはない。

そんな4年1組の能力はとても高く、特に集中力はどんどん上がっている。その結果、テストをやれば全員が100点ばかりであり、IQも急上昇し、天才の集団なのではないかと思えるほどである。それはすべて「ミラーニューロン」を意識しているからこそ、お互いに伸びていこうとするのである。

このような4年1組を私たちは「世界最高、最強のクラスであり、世界一である。」とイメージしている。他の人が見ても、すごいクラスだと認めてもらっているし、だれもが「あのクラスはうらやましい」と思っている。だからこそ、他のクラスの人にもよろこばれるような行動をし、だれからも好かれる学級となっている。その結果、みんなが「あのクラスはかっこいい!」とあこがれを持ってくれている。

私たちが目標としていることは、4年生のうちにクラスの全員が、読書100冊を読み、4年生で習う漢字200字を全部覚えること。そしてマイ新聞をまずは全員が100号達成し、200号、500号、1000号、3000号と、どんどん達成していくことだ。その結果、クラスでは10000号など軽く達成できることが見えている。また、下級生や困っている人のめんどうもしっかり見ていきたい。
これだけではない。もっとがんばるつもりである。
運動ではスーパードッジボール大会で優勝する。
マインドマップをたくさんかいて、上手になり、名人と言われるクラスになる。
声のものさしを意識して、場面に応じた声の大きさで話せるようにする。
字をきれいに書く。

このような目標を達成できるようにがんばっていくことで、私たちはみんな、2011年3月1日には、勉強を十分にしており、勉強することが好きになり、みんなよくできる子どもたちになるのである。

これが「宇宙の大新星・4年1組」なのである。

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いかがでしょうか。
このように「現在型」で「強い肯定宣言」をしていく文章にすることを「アファメーション」と言います。
明日から、この「アファメーション」を教室に掲示することになります。すると不思議なことに、子どもたちの脳が子どもたち自身を「自動操縦」することを始めます。知らず知らずのうちに、このマインドマップにかかれた方向に進んでいきますし、今回はこんなに強い「アファメーション文」にまで書きましたから、もっと力強く脳が動いていくことになります。
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