WACOMさんのペンタブレット 【ICT機器活用授業】

「井上=マインドマップ」というイメージが定着している昨今ですが、それだけでは説得力がありません。マインドマップだけで指導しているのではないのですよ、私は。

昨年来、江東区教育委員会からも「井上ならば何か開発するだろう」という個人的な紹介を受けて、WACOMさんという企業が開発した「ペンタブレット教材提示装置」の活用法を思考錯誤しています。

江東区(区長を中心にした教育施策)では、平成19年度から「電子黒板」を授業で活用していくことを推し進めてきました。その力添えがあって、各校3台のスマートボードセットを配置していただきました。このようなICT活用を後押ししてきたのが私の所属する「江東区小学校教育研究会・情報教育部」なのです。

江東区情報教育部では平成19、20年度の2年間にわたり、「電子黒板活用授業」と銘打って、合計10回の研究授業を行ってきました。この10回という授業回数は、区小研の中では抜きん出ており、「情報教育=コンピューター」という一般的なイメージを打破し、「江東区情報教育部=授業研究推進チーム」という教員集団を作ってきたつもりです。

教師はコンピューターだけを使えても何にもならない。効果的な授業ができてこそ評価に値すると思うのです。


そのような流れの中で、WACOMさんは私に写真のような「ペンタブレット式教材提示装置」を貸して下さいました。この写真画像の中に写っている子は、算数の折れ線グラフをていねいに書きながら発表をしているところです。

教材開発を依頼された私は、電子黒板とタブレット式提示装置の違いは何かということを書いておかなければならないと思っています。

タブレットの良さを箇条書きで書いておきます。

(1)プロジェクターを使用する電子黒板を使う時に障害となる「自分の影」を気にしなくて良い。

(2)もともと描画用に開発されたタブレットなので、非常に細かいタッチで書くことができる。

(3)電子黒板を利用する必要がなくなり、模造紙を黒板に貼って画像を映すこともできる。

(4)子どもにもグラフを書いたり、文字を書いたりさせることを楽にやらせることができる。

(5)マインドマップとの相性が大変に良く、使う人が熟練すれば、パソコンでの「手描きマインドマップ」をかける可能性がある。


もっと利点はあると思いますが、長くなりますので代表的な利点だけを書いてみました。今後は様々な教材を開発し、子どもたちの学習に大いに役立てていこうと思っています。もちろん子どもたちにも「発表場面」や「作業場面」に使ってもらおうと思います。
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