2016年4月。新しい学年がはじまり、辰巳ジャンプには新入部員増加の流れが起きました。久々ににぎやかな雰囲気で練習ができているので、子供たちも私も楽しく練習することができます。おそらく参観している保護者の皆様も同じ気持ちなのではないでしょうか。新しい部員がどんどん増えていくことは、チームを活性化していく最高のエネルギーです。
新入部員が入ったとはいえ、今のところ新5年生ばかりのチームとなっていますが、すごい逸材が入部してきました。身長166センチの5年生です。4月の身体測定でも、まだ身長は伸びているということですから、今後170センチを超えることも考えられます。私の願いとしては、将来180センチを超える成長をしてくれて、全日本候補に名乗りをあげてほしい逸材です。運動能力も高いし、体操教室に通っていたため柔軟性もある。上手に鍛えれば、東京を代表するアタッカーに成長する可能性があります。現状の辰巳ジャンプは、チーム史上、もっとも小さな平均身長のチームで、拾ってねばって地味に決めていくチームを作り上げる途中にありましたので、一人この大人並みの高さは、チーム方針を激変するほどの秘密兵器となります。
私がスパイクのミート練習で球出しをしたところ驚いたことがあります。この子の高さに合わせるために、過去の指導経験にない感覚の高さにボールを投げていることに気付きました。現中1の卒業生と同じくらいの身長なのですが、手足の長さが違うのです。身長以上に高さがある。(うわぁ、こんなに高いところに投げないと、この子は伸ばすことができないんだな。)と正直驚きました。
この逸材、今日でバレーボール経験4回目になりますが、練習試合で早くもブロックを決めてくれました。そのセット後のミーティングでは、ブロックを決めた瞬間の快感を、最高の笑顔で示してくれました。他のネットから手の出ない小さな部員たちには、いまだ経験したことのない嬉しい感覚を、早くも味わったわけです。ファミリーマートカップで秘密兵器としてデビューさせるつもりです。