地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

京急2014鉄道フェスタ (4) 落日のだるま

2014-07-16 00:00:00 | 都市民鉄 (首都圏)


 最近、京急がらみのニュースが相次いでいますね……。まず、JREの極めて野心的な三方向からの羽田空港直通計画には絶句。京急ヤバすぎだろこれ……!
 それだけに、京急と西武のコラボには中長期的な思惑があるのだろうと思えて来ました。西武の公式HPによりますと「京急に出現した黄色い電車の塗装が西武に似ているという声に基づき、京急から当社にコラボのラブコールがあり、それに応えて9000系に京急風の塗装を施し、来る19日から《幸運の赤い電車》として走らせる云々……」とありますが、何だか余りにもヘタクソな作文のように思えます。京急デトの色と新1000の黄色が余りにも異なり、しかも赤帯が入っていないことからして、最初から京急と西武が示し合わせてキャンペーンを打っているのでしょう (笑)。そして将来は東急の蒲蒲線と組み合わせ、少なくとも西武池袋&東武東上沿線は京急の勢力圏としようと画策し、西武も何とか羽田に着いた客を秩父観光に振り向かせようとしているとか……?



 それはさておき、西武は「幸運の赤」と銘打つ理由として、秩父札所御開帳や各地の神社を列挙していますが、なるほど京急の赤=幸運ということであれば、その究極の象徴はダルマさんでなければなりません。しかし今回の9000系の塗装は、ダルマさん800形の現行塗装ではなく、正面は腰回りに白帯、窓廻り白という、2000形以後の優等 (?) 鋼製車に準拠したものになっているようです。
 というわけで、考え過ぎかも知れませんが、それだけ既に京急におけるダルマさん800形の存在感も弱くなってしまったのか……と寂しさを感じるところです。実際、去る5月の久里浜まつりでも、ズラリ横並び展示のうち8111のみ撮りづらいものがありましたし、廃車置き場には解体を待つ814編成の姿が……。嗚呼……ダルマさん800形の存在感は極めて地味ながらも、ブッチギリにハイテンションなサウンドによる猛烈高加速ゆえに大いにマニアックなものがあったわけですが、結局最後まで余り正面から華々しいスポットライトを浴びることもないまま引退して行くことになるのでしょうか。