DCファンとしてミャンマーの日本中古DC情報を発信しておられるRBEまにあ様の「ミャンマーの鉄道ニュース受け売り」(DCの話題のみならず様々な路線・列車の新設・改廃など極めて詳細にわたり必読)によりますと、日本を発ったJR北海道DCおよび久留里線キハ38がようやくティラワ港に到着し、今後運用入りに向けて整備を急ぐとのこと。そして、具体的な運用路線も一応決まっており、何と!非冷房のキハ141+142はヤンゴン~バゴー間で使用するほか、冷房車のキハ40 330/1330番台およびキハ38はヤンゴン環状線のエアコンヤター (冷房車の意) とするとのこと!!
このうちヤンゴン~バゴー間の約70kmにつきましては、既に軌道改良開始により、1時間40分で到達できることを確認済みであり、日本の援助によるさらなる改良で1時間20~30分となるのも時間の問題でしょう。この区間の流動は、インセインの東1.5kmほどのところにあるバスターミナルと、バゴー市街南西のバスターミナルの間を10~15分間隔 (?) で随時運行している日本中古バスが圧倒的なシェアを占め (私も今年3月の訪問ではバゴーからの帰りにこれを利用)、鉄道が占める比率は寥々たるものとなってしまっているのが現状です。しかし……このバスはあちこちに停車して70~80分程度かかるだけでなく、インセイン東~ヤンゴン中心部の間は乗換移動が必要です。交通渋滞が急激に深刻になりつつある昨今では、ヤンゴン~バゴー間を移動する客の多くがこのバス移動を「ウザい」と思っているのかも知れません。実際、昨年バゴーを訪問した際、午後の帰りにネーピードー発の急行を利用したところ、席がなくても列車に乗ってヤンゴンに行きたいという客がそれなりにいました
したがって、キハ141+142のシャトル便が1~2時間間隔程度で設定されれば、結構良い商売になるのではないかと思いますが、当初PDCがヤンゴン周辺の低い車両限界を避けて地方線区に投入されたといわれただけに、果たして直接PDCをヤンゴン地区で運用するのか、それともPDCは地方に入れ、その代わりに地方のキハ52をヤンゴンに戻して運用するのか、興味深いところです。
いっぽうの環状線冷房車計画につきましては……やはりキハ181の環状線エアコンヤターでは、朝夕はラッシュ輸送に対応出来ず、日中は一周乗車のピクニック乗客に占拠されてしまい (苦笑)、余り宜しくないと判断したのかも知れません。そこで、急行天北組+久留里組を皮切りに、今後日本から導入が見込める冷房車をどんどん環状線エアコンヤターとし、非電化ながらも理想的な通勤路線へと脱皮させよう(あたかも関鉄常総線や非電化時代の札沼線のヤンゴン版?)ということなのかも知れません。そして個人的には、キハ181の環状線運用は短命に終わり、別路線で本来あるべき優等列車に回されそうな気が……。というわけで、環状線でキハ181に乗りたい方はお急ぎになられた方が良いのかも (震え声)。
そんなこんなで、来年春はヤンゴン訪問を1年パスで良いかな?と思っていたのですが、こりゃあまた来年も行かなければならないのではないかと……(汗)。バンコクが戒厳令発令中であまり撮り鉄向きではないような気もするので (案の定、戒厳令が出て以来タイ訪問客が激減しているとか。こんなときに泰緬鉄道に乗りに行けば結構空いていそうで良さそうな気がしますが……)、今度はマレーシア経由にでもするかのぅ……。
こんな情勢に刺激されるかたちで、去る3月のヤンゴン撮り鉄の続き……昨年大いに楽しませてもらったRBE5011 (キハ52 110)と、RBE2513 (のとNT103)の混結によるコンピュータ大学運用です。この目撃で「キハ52がコンピュータ大学運用に!」と心臓バクバクになってしまったがために、翌日のバゴー訪問はヘンテコLRBEをバゴー駅で撮ったのみで早々にヤンゴンに引き上げ、午後ダニンゴン駅で待ち構えたものですが……何と、訪問時はコンピュータ大学にからむ2運用のうち1運用は日替わりメニューとなっており、RBE5011は来なかったのでした……(何のためにLRBEでのニャンキャシェ往復を諦めたんだよぉぉぅ!号泣)。
というわけで、今回の訪問で撮影したキハ52の画像はこれだけ。しかも凄まじい逆光ですので、相当レタッチ面で無理に無理を重ねた結果がこのザマ……。まぁ、このRBE5011は昨年結構撮り貯めましたので、まぁ良いのですけどね……(鬱)。