約4ヶ月前のヤンゴン鉄訪問にあたっては、インセイン工場の脇を通過した際、車高を下げられ明るい紺色に塗られたDD51の姿を目撃して狂喜したものですが、先月開催されたインドネシアの宴でお会いしたH様によりますと、この罐は3月の時点で既にほとんどレストアが完成した状態であったとのこと。ということは……あともう少々タイミングが前後していれば試運転を目撃できる可能性もゼロではなかったわけで、何だかほんの僅かにクヤシイ気分です。あ、勿論そうやって強がってみたところで、実際に遭遇出来るわけなどないはずですが、如何せん昨年の訪問時にはバゴーでキハ141を目撃してしまいましたし……何が起こるか分からないのがミャンマーの鉄道です、はい。
そんなDD51 (ミャンマーでの形式名はD2D 2200)、そろそろ実戦に投入されても良い頃合いではないかな……と思うのですが、ミャンマー国鉄の本線列車はほとんどがDF級電気式DLの牽引であり、DD級液体式DLは異端であることには変わりありません。したがって、過去DD51 (及びDD51を半分に切ったかたちの入換機=DD1100) が配置されてきたマラゴン機関区に落ち着くと良いなぁ~と思っております。もっとも、過去に配置された分は、放置または休車となって久しいですが……。
それでも、マラゴン機関区に配置される可能性が高いと思われる理由が確かにあります。それこそが、日本製入換罐・DD500の存在です!
この罐は前期型と後期型があり、511以後の後期型 (1枚目の画像の奥に小さく写っています) につきましては1986~89年に川重で製造されたわけですが、何やら産業用DLっぽい雰囲気が印象的な初期型は1970年代末にやはり川重 (一部日立?) で製造され、ともにヤンゴンやマンダレーなど大都市にある客車区・貨物駅の入換&小運転に用いられているようです。このうち後期型は昨年の訪問時に結構撮影したのですが、前期型は全然遭遇しませんでした。そこで今年は前期型も……と思っていたところ、良い感じで撮影出来た入換&小運転シーンは全て前期型であったという……(笑)。まぁそんなもんです (^^;)。ちなみに、1・2枚目のいずれも、この場所で長時間停車をしております。2枚目に至っては、乗務員氏が下車して、動くべき時刻が来るまで日陰で涼んでいるという……(^^;)。
こんな感じで、日本製の液体式入換罐が重宝されていることからして、マラゴン機関区であればDD51の配置にも何の抵抗感もないのだろう……と思います。また他にも、ヤンゴン近郊・トウチャウカリー方面への鈍行で活躍する東方紅21あらためDD1100も液体式ですので、なおさらDD51=D2D 2200にはヤンゴン近郊で活躍して頂けることを希望しますが (環状線運用にでも入ってくれればサイコー!)、果たしてどうなることやら。