地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

第七ジャカルタ炎鉄録 (23) 東葉高速1060F

2016-04-29 00:00:00 | インドネシアの鉄道


 先日『じゃかるた新聞』Web版を読んでいたところ、就任以来あまり外遊せずにひたすら内政固めをしていたジョコウィ政権は近々政権改造に着手するらしいということで、とくに高速鉄道問題でジョコウィとの折り合いが悪いヨナン(ジョーナン)運輸大臣が更迭されるかも……という観測が載っておりました。城南氏がKAI総裁の任にあった頃、ジャボデタベック管内の駅という駅から構内営業の零細商が実力で撤退させられ、自動改札全面導入や非冷房車廃止といった大変革も立て続き、一時期は相当のすったもんだが伝えられたものですが、今考えてみればその結果KCJ路線網はかなり日本の大都市交通に迫る便利さを備えるようになったのも事実です。というわけで、KAI全体の品質向上に功があった城南氏が、中国高速鉄道の建設認可にあたってもイイ加減な申請書類を突っぱねてインドネシアの国益を守ろうとしていたのは実に適切であると思っておりましたが、華人資本につられて功を焦ったジョコウィ氏との溝が深まるのは避けられないのでしょうなぁ……。更迭されずに引き続き任にとどまるよう、この場ながら勝手に応援させて頂くことにします。



 というわけで、昨年のジャカルタネタの続きとして、東葉高速1060Fをアップしておきます。この編成は、青黄帯のKAI色であるにもかかわらず額縁は赤くなって見苦しかった1080・90Fの運命を免れて、額縁も黄色く塗られており、しかもガルーダの紋章も残っているということで、ある意味において神編成というやつです。そういえば元々この編成は、確かジャボタベック事業部時代末期に、東葉オリジナル色から黄緑+黄帯に変更され、これもこれで個人的には神編成扱いしていたのでありました……。しかし、そんな1060Fも、パクアン急行様のブログによりますと、調子が悪くなってついに離脱してしまったようで……。最近事故に遭遇した5000系59Fの修理用に部品を供出しているらしい等、その命の炎は消えるわけではないでしょうが、神編成が一本消えてしまったことを寂しく思うのみです。
 なお、東葉高速のもう一本、1090Fについても昨年の訪問時に撮影しておりますが、ガルーダの紋章を撤去してしまったうえに赤額縁になったつまらない編成ですし、2度遭遇したときのアングルや光線がイマイチ宜しくないため、↓に1カットアップさせて頂くにとどめておきます。東葉ファンの方には恐縮です。(現在準備中)


 うむ、やっぱこれはKCJ色になった方が全然良いですね。
 KAI色は好きなのですが、東葉赤額縁だけはどうもイカン・・・。