地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

第八ジャカルタ炎鉄録 (20) 東急8604F

2017-03-25 13:20:00 | インドネシアの鉄道


 しばらく東急とインドネシアに関する話題から遠ざかってしまいましたが、その間にもいろいろ新たな情報がありました。
 まず特筆すべきは、東急2020系の登場という一大ニュースでしょうが、田都にまとめて3編成が投入され、その後も続々と増備予定であると予告されている中 (先日の日経新聞によりますと、東急グループの連結決算は09年度をどん底として以来、グループ各社のイニシアチブを認めて経営に敏捷性が増した結果急速に回復中だそうで、今度こそJAL問題のような大事件に伴う新車計画の大変更はないものと予想されます)、8500系の今後の身の振り方にも大きな注目が集まることでしょう。とりわけ、既にVVVF中古車輸入に走り、そろそろ中古車輸入禁止云々の情報と合わせて新車購入へと移行しそうな気配のKCJが、今さら東急8500系を丸ごと購入するのかどうか気になるところですが、少なくとも部品の大量買い付けによって現在ジャカルタで生き残っている編成がどれだけチカウム送りにならずに済むか……と思うと、大いに期待したいところではあります。



 いっぽう、かねてから日イ間で協議が進められていたという、ジャカルタ~スラバヤ間の在来線高速化の話は、どうやら日本との全面協力が正式に決まりそうだとか……。またすんでのところの大どんでん返しでC国にマスタープランが流れて御破算ということのないよう切に願いたいところです。それをやらかしたら、日本国内の対インドネシア感情は相当悪くなってしまうと心配でなりません。そして、バンドゥンへの高速鉄道よりもこちらの方が必要性が高いプロジェクトかと考えますので、一旦正式に決まった暁には着実な事業化を強く期待したいものです。
 そして、当面の注目点として……4月ダイヤ改正の情報キター!! 詳しくはパクアン急行様のブログをご覧頂ければと存じますが、スルポン=バンテン線のランカスビトゥン電化開業!! タンジュンプリオク線の本格営業!! 
 ……う~む、過去数年間ジャカルタの鉄道シーンをウォッチし続けて、とりあえずこれらが最後の大きなヤマ場だと思っておりましたので (空港鉄道ではないのか……?と ^^;)、誠に感無量であります♪ 勿論、その裏では客車鈍行が消滅するわけですが、まぁ既に何度もお名残乗車をしましたし、むしろ当面は1時間間隔前後で走るランカス行電車が今後どれほど増発されるのか、そしてチテラスの峠越えで205系がどれほどアツい走りを魅せるのかに関心があります (東急車は多分入線しないと思われるのが残念ですが……)。あ、東急車は、タンジュンプリオクに割と小まめに入線する可能性がありますね。タンジュンプリオク運用に固定されると思われるKFWの調子次第ですが……。
 というわけで、そんな歴史的節目を前にして、とりあえず去る8月に撮影した東急8604Fの画像を貼っておきますが、それにしても天気が悪い……。本当に乾季かよこれ……(-_-;)。